表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/181

平穏も長くは・・・

俺がアレフガルドに帰ってきたところから始まります。

体感ではあの戦いから時間が経っているとは思わないんだが、かなりの間離れていたアレフガルドに帰って来ました! 王城に着いた時は、我が家に帰って来たって気がしたよ。城の門には、嫁や仲間達が皆で迎えてくれました。直接 俺の部屋に転移しても良かったんだけど、神様に地上に戻してもらった場所がアレフガルドの手前だったんだよね。その時に、久しぶりに国を見たくて歩いて帰ってきたんだよ。王城に近くなったら精霊たちにはわかるから皆に教えたんだろうね。盛大に歓迎してくれたんだけど、もう揉みくちゃだよ・・

それだけ皆が心配してくれていたんだなぁと大泣きしてしまった。


俺が国に帰ってきたことは、大陸中に広まったらしく連日各国の重鎮たちが、お祝いに訪問してくれた。俺の居ない間も世界会議は、継続して行われていて貿易も盛んに行われているそうだ。それに伴い大陸の下水設備や街灯の設置なんかも順調に行われているみたい。他種族に偏見の合った国も交流が盛んになるとそういう意識も薄れてきていると聞いた。良い方向に世界が進んでいる事で俺の行って来た事が間違いではなかったんだなぁと感じることが出来ている。


それとお隣の大陸の件なんだが、ブランチの大陸も正式にシ-ルズ神が見る事になったんで、境界は無くなり大陸間の行き来は普通にできる。試しに転移してみたらちゃんとできたよ。世界会議の次の議題で正式に国交を結ぶ事になりそうだ。すでにブランチ各国の大使がこちらを訪問しているしな。それと俺達の大陸は、正式に世界の名前を取ってエヴェレット大陸と成り お隣はブランチ大陸を正式名称とする事になった。


そして今回の世界会議で俺の帰還報告と大陸間の国交が正式に決定。またこの会議に参加したブランチ側より大陸同士の会議も行いたいと申し出があった。エヴェレット21ヶ国・ブランチ12ヶ国(元は19ヶ国だが7ヶ国が消失)の大陸間会議が全部の国の承認を得て正式に決まった。場所や日程などはこれから調整して話し合われる事になる。そうだこの会議で俺が国王だったことを知らなかったブランチの各国代表がビックリしていたよ。あの大陸では、冒険者だったしな。会議が終わった後に、あの戦いで国としては機能できなくなった7ヶ国をどうするのか聞いたんだけど、当面は、ユ-ピテル教皇国の預かりになるらしい。土地を巡っての争いを起こさない為だ。俺も相談を受けたんだが、ゼダン皇国の皇女だったミルフィナさんにも話を聞いてみたいと言っておいた。7ヶ国唯一の生き残りだし、過去の召喚者の末裔だからさ。だけど流石に7ヶ国を1つの国にって言うのは現実的じゃないし住民も居ないからなぁ・・・・・


と大陸の話は今の所こんな感じなんだ。気になってる人も居るだろうからこの辺りで勇者達がどうなったかと言うと・・・・。会議の護衛で3人ともいます。とっても言いにくいんだが、アズミとアオイは俺の嫁になるつもりみたいんだ。2人とはかなり時間をかけて話したんだよ。この世界はいつ死んでもおかしくない事、日本に居るであろう家族をどうするつもりなんだ?とか 此処が一番肝心なんだが、おっさんとは歳が離れてるしもっと良い男がいるだろう?とね。だけどねその回答が、俺が良いと言われてしまった。ホントに何が良いんだか分からないんだよ。アズミは、風呂で裸見たから責任取れって冗談交じりに言ってきたが・・・俺の入浴中に勝手に入って来るんだろ!って心の中で叫んでたよ。(弱気)

ヒトミは、中学でいじめに遭ってたみたいなんだ。自殺も考える程落ち込んだ時期もあったらしい。それがこの世界に来て最初は不安な事だらけだったけど、俺達に出会い救われたと言っていた。みんなを姉の様に慕ってるしな。まぁ帰りたくなったら神様にお願いしたら何とかなるだろうと棚に上げた。異世界ハーレムって柄じゃないんだよね俺。すでに6人嫁いるし。今更2人増えても変わらないんだけどね・・・・・


そんな忙しい日々を過ごしていた俺は、ある夜 再び白い部屋に呼び出されていた。


目の前に居るのは いつもの通り幼女だ! もう見飽きた展開だよ。


「あの- どちら様でしょうか?」


「僕は、ゼウス。君に会うのは2回目になるのかな?実は邪気に侵されていた時の事を覚えていなんだ」


「え?ゼウス様は男性ですよね?」


「あれ? 君はこういう姿が好きだって聞いたからさ。ヘファイストスに」


何言っちゃってんだよ!あの駄女神!!何回でも言うが幼女趣味じゃないんだよ!はぁはぁ


「あの女神のいう事は真に受けないでください。違いますから!」


「え- 僕は気に入ったんだけど? どうせしばらく力も戻らないしさ」


僕っ子で男の娘かよ! 需要は・・・・・あるのか?・・・


「ゼウス様が良いなら気にしませんが。で、今日はどんな用事が?」


「うん。その事なんだけどね・・・・・」


ゼウス様はまず、自分が何故魔人になっていたのか?という事から話し始めた。ある日、娘であるペルセポネの気配に気づいたゼウス様は、すぐに動いたらしい。本来なら問答無用で討伐対象なんだが、やはり自分の娘だ。元に戻れるのならと思い接触したものの 隙を見せた瞬間クトニウスに捕まってしまったんだと。

ゼウス神も勿論抵抗したが、2対1では分が悪かった。自身の甘さが招いた事だと仰っていたが。抵抗も空しく邪気に侵されてしまった後は、あの戦いだ。今回の事もあり管理神はシ-ルズ神に頼み今は補佐としてこの世界の管理に携わっているそうだ。で、今回俺を呼んだのは、お礼と伝えたいことがあったからだ。

冥界神クトニウスが、向かった場所に心当たりがある。そこは、此処とは別次元の世界。平衡世界だが、俺には神々の力が宿っている為、世界を渡る事が出来るみたいなんだ。そこで、ゼウス神からクトニウスとペルセポネを追って貰えないかとお願いされた。さてどうするべきなんだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ