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鬼神ク-ドの能力

アオイ組の相手は、最初に言葉を発した魔人だ。両手に黒く光る剣を持っている。


距離感を確かめながらアオイと魔人の斬撃が交差する。アズミは魔人の足元を中心に魔法で牽制している。

アオイと打ち合わせたのだろう。お互いがお互いの動きを損なわないよう連携が出来ている。しかし魔人もやられっぱなしではない。アオイと斬り合いながら間にアズミに対して斬撃を放ってくる。邪気を含む衝撃波付きだ。アズミは鬱陶しそうに障壁で防いでいるが。一進一退の攻防が続く中、一つのミスが形勢を一変させる。元々近接では戦い馴れていないアズミが足元の段差に躓いてしまったのだ。魔人は、その隙を見逃さない。フォロ-に入ろうとするアオイを弾き飛ばしアズミへ剣を振りかぶったのだ。斬られる・・っと誰もが考えただろう瞬間! アズミの陰からヒトミが飛び出し魔人の腕を切り払った。


「な、なにぃ⁈ 」思わず声を漏らす魔人。そうアズミはわざと隙を作ったのだ。更にここで、アオイの追撃が入る。腕の再生が間に合わない魔人はそれもまともに受けてしまう。そこにアズミの神気ビ-ムだ。

此れには魔人もたまらず距離を取ろうとするが、そこにはヒトミが詰めていた。勇者3人と闇精霊シェイドの連携だ。最後は、ヒトミにより首を飛ばされ消滅した。


「「「よっしゃー!勝ったど-!」」」 結構ヘトヘトの割に元気な3人だった。


鎌を持った魔人の相手は、ウルルカとデニスのコンビだ。獣人の二人の連携は早い。身体能力に物を言わせて交互に攻撃を続けている。相手の魔人も鬱陶しそうにその攻撃を弾いている。獣人コンビの応援にはマリアが付いている。2人の攻撃の合い間に聖魔法で魔人に牽制を入れる。良い連携なんだが、この魔人は鎌の大きさを変えタイミングをずらしながらウルルカとデニスの攻撃に対処している。そしてその合間に鎌を飛ばしてマリアに攻撃までしてきた。少し攻撃パタ-ンを変えようと考えたのだろう。ウルルカの攻撃のタイミングに合わせてデニスが炎の魔法を使い始めた。少しづつ練習していた苦手だった魔法も攻撃のオプションとして使えるまでになったのだ。だが相手が魔人なのでその効果も薄い。何か一手が欲しいそう思った時、キラッっと魔人の目の辺りで光が!光精霊のルクスの魔法だ。このチャンスを逃さないと二手からウルルカとデニスが切りかかった。・・・・・がしかし、目の前の魔人が消える


「何なのよもう!!」とウルルカ。「上を見て!!」とデニス。 そうレイン組と同様に鬼神に呼ばれたんだね。プンプンの二人だった。




代わって上空のシゲルと鬼神ク-ド。こちらもなかなかお互いに決定機が無いまま斬り合っていた。

このままずっと打ち合っている訳にもいかないので さらにギアを上げる。スピ-ド・パワ-が相手を上回って来ると 鬼神ク-ドも少し焦りを見せてきた。俺から距離を取ったんだが・・・・


「やはりこのままでは厳しいか。」そうつぶやくと身体から邪気を溢れさせた。そして持っていた武器が魔人に戻ったんだが、おもむろにその魔人たちを拳で打ち抜く。え?何やってんだ?と思ったのもつかの間

2人の魔人は、鬼神ク-ドに吸収された。・・・・仲間もくそも無いんだな。


「待たせたね。一人居ないのは想定外だが・・」と鬼神 ク-ドは言う。


「待ってねぇよ。身内を喰ったのか?」


「私の為に力になるのは当たり前の事だよ」と当然の様に答えるク-ド。


「そうか。やはりお前とは仲良くなれそうもないわ」


再びまみえた鬼神ク-ドの動きは、目で追える速度ではない。うん。序列に入るクラスにいきなり上がったな。俺もリミットを外す。ここからは本当の意味で人外の戦いだ。精霊たちに障壁を張る様に言ってある。

俺はおもむろにク-ドに斬りかかっていく。ク-ドは、腕を変化させて攻撃を防ぐ。どうやら吸収された魔人の能力はそのまま引き継がれるようだ。


「何だ?貴様のその力は? 何故今の俺が圧倒できないのだ?!」


何故って言われてもなぁ。確かにク-ドの力は格段に上がったよ。だがそれだけだ。先程までの戦いで力は大体わかっていた。魔人を吸収したことによる力の増大もわかる。だがそれだけだ。俺が倒した十魔人と言われた魔人たちは、それだけの実力も強さも持っていた。だが、この鬼神はどうだ。力が無ければ奪う。

他者を物としか扱わないような存在が借り物の力で勝てる程俺は安くないんだよ。


、神剣を一閃する。受けようとしたク-ドの身体は抵抗を許されずに真っ二つになる。驚愕した顔のまま二つに分かれたクードの身体を神聖魔法で浄化する。俺は冷めていた。


この戦いでは うちのメンバ-にけが人も出なかった事に安心した。思う事もあったが、俺達は先に進むことにしたんだ。



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