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更に進軍・・

意識の戻ったその女性に 此処で起こったことを尋ねた。この女性は思った通りこのゼダン皇国の第一皇女

ミルフィナ・サイトウ・ゼダンさん。代々の言い伝えで、王族たちに緊急の時は、地下のあの部屋に行くように幼いころから言われていたらしい。王や王妃は民の避難を優先し皇女だけを隠し通路で地下へ逃がしたらしい。今のこの国の現状から考えるに恐らくは、生きていまい。皇女は気丈にも辛い素振りは見せず、今後の対応を協議したいので教皇に会いたいと言った。俺は、嫁たちに皇女の側に着くように言い城に結界を張った。イルサ-ド王国といい ゼダン皇国といい これだけ民の居なくなったんだ。もはや国としては機能しない。この事で いらぬ争いが起きなければ良いんだが、さすがに他の大陸の土地については俺も介入できないしな。


教皇国に皇女と嫁たちを転移させ俺はゼダンの城へ戻って来た。気になる事もあったんだが・・・・・。


「そろそろ出てきたらどうなんだ? まさか俺が気が付かないとでも?」


「フフフ やはり気づかれておりましたのね?」


そう俺達が城の浄化を始めた時から ずっと潜んでいたんだよね。俺以外に気づかれないんだから実力は相当なものだろうね。


「で?何用かね?味方でもないんだろう?」


「ええ。十魔人の皆さんを倒されたアナタを観察させて頂いておりました。」


「それで?勝てると思ったのか?」


「それはどうでしょうね? 勝負は分からないものでしょう?」


「それもそうだな。じゃぁ 場所をかえようか。」


言いながら 俺はそいつの腕を掴み広場へ転移した。

まさか掴まれると思っていなかった魔人が焦った素振りを見せていたがすぐに切り替えたようだ。


「一応 名前を聞いておこうか。俺はシゲルだ」


「私は、白炎のアイネ。全てを炎で消滅させますわ」


唐突に戦闘は始まる。流石に十魔人クラスとは言わないが、うちの他のメンバ-なら3人がかりでも危ないクラスではあるな。白炎という二つ名もうなずける。白い超高温の炎を使った攻撃は、掠るだけでも触った場所は焼き尽くすだろう。俺は手足に絶対零度の氷塊を纏わせて攻撃を跳ね返す。この魔人たちも人間の怨念や恐怖を取り込んでより強くなるんだろうな。この魔人アイネは確かに強いがまだ自分の力の使い方が分かっていない様に思える。しかし今仕留めておかないと成長させると怖い。何度目かの打ち合いの際に、俺はある場所に魔人アイネを誘導する。闇雲に戦っていたんじゃないんだよね。


魔人アイネがその場所に足を踏み入れた瞬間。術式魔法陣がアイネの足元に浮かび上がる。更に頭上にも魔法陣が。驚いた魔人アイネはその場から逃げようとするが、周りは、聖属性の結界で覆われている。


術式発動 ”神の慈しみ(ミクリオ)”の縮小版だ。 


絶叫を残し魔人アイネは消滅する。教皇国に現れた上級魔人もこの魔人アイネもかなりの実力者だった。メイダン王国に向かうに従って魔人が強くなっている気がするな。うちのメンバ-も気が付かないうちに遣られる危険性がある。シグルドに頼んである身を守る魔道具も必要になって来たよな。

この後、国境線に多重結界を張り ユリウス帝国に向かう準備を整えた。念のためにここから離れている国々にも非常事態宣言は出されている。俺達が戦っているときに後ろが狙われる可能性だってあるんだから戦力の集中は出来ないんだよね。

因みに何の会議が行われたのか知らないが、うちのメンバ-にミルフィナ皇女が付いてきている。何やらこの皇女さんは、姫将軍だったらしい。先祖の血の影響なのか?ステ-タスはこの大陸の人間にしては高い方だ。うちでは最下位だがね。聖属性の魔法は使えるようだから魔人以外の軍隊とは戦えるってレインとかオリヴィエが言ってくるから 面倒を見るならという条件で参加させました。


そしてこちらの準備を見計らったかのようにユリウス帝国から死の軍勢がやって来る。神官部隊の聖属性魔法を契機に戦いは始まる。ここでこの軍勢に変化があったんだ。今までは軍と住人だった人間が向かって来ていたんだが、その中に魔物が混じり始めていた。もしや例の薬も強化されてるんじゃないか?皆に注意を促しながら戦いは続く。念には念を入れ ノームの作った落とし穴に誘導して落とし聖属性の魔法で仕留めるやり方を重宝した。ちょっとミルフィナが心配だったんだよ。先走って命を落とすようなことが合ったらみんなが悲しむだろ? え? 過保護だよ!いつも通りだ。


いつもより慎重な戦いも徐々にこちらの優位を保ったまま終わる。侵攻が止まったところで、こちらの陣を少しずつ北上させていく。国境から一番近い街まで来たところでここを拠点とする事になった。



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