雪山での戦闘?
ま・・こうなる
俺達一行は 雪を溶かしつつ進んで行く 山の中腹付近で不思議な反応を感じた。 その反応の元へ向かって行くと・・・ そこに居たのは、1頭のユニコ-ンだ。どうやら足を怪我しているらしい。どんな反応を見せるかわからなかったが、声を掛けてみる。
「えっと俺の言葉わかるかな? ケガをしているようだが?」
あら? 無視っすかね? ユニコ-ンてしゃべるんじゃないの? とか思っていたら
シルフィ-とサタンがユニコ-ンに向かっていった。おい食べるんじゃないぞと思ってたんだが、そんなことは無く話しかけているようだ。チラチラとこっちを見るユニコ-ン。うんうんしてるよね?
そこでシルフィーから念話だ。”主、話はついた。治療してやってよ” お。おう。
で近づいて行ったけど 見たら結構傷が深かった。とにかく治療だという事で使わないと減らないポ-ションをかけてやった。すると安定の神ポ-ションは期待を裏切らない。あっという間に元通りだ。
ブルッと言いながら 立ち上がったユニコ-ンは、俺の手を舐めてきた。お礼のつもりだろうか?
とか思ってたら ”ありがとう 助かったよ”って語りかけてきたんだ。なんだしゃべれるやん!!
落ち着いたところで、事情を聞いてみたら刺青の男かはわからないが、人間の集団がやってきて、山に例の魔道具?と思われる物を設置した。でその影響なのかスノ-ドラゴンが上の方で暴れているらしい。ユニコ-ンも攻撃を受けて傷を負い 何とかここまで降りてきたが、動けなくなりここに居たという事だった。
また同じような事やってるんだなぁと思っていると・・・
ゴォオオオオォォォ-という音が......雪崩だな。
すぐに ノ-ㇺとウィルが障壁を展開する。 エアリアルやサラマンドラが風と火の連続砲撃してるけど。大丈夫?環境破壊はいけないよ? 待て待て!ウンディーネはやめとけ!! 雪が氷になるから!
とウンディーネを抱きかかえて辞めさした。口をとがらせてブ-ブ-言ってるがダメなもんはダメだw
チラッとこちらを見る 雷精霊のラ-ヴァにもダメと✖を送った。こえ-よ君達。
雪崩が収まったと思ったら・・巨大な気配がやって来る。 ほう、スノ-ドラゴンだあね。
さてどうするかと考えてたんだけど すでに一斉に攻撃しているうちの子達・・・・・
”風の竜巻”とエアリアル
”炎の槍”とサラマンドラ
”水の刃”とウンディーネ
”土塊の砲撃”とノーム
”光の熱線”とルクス
”闇の幻惑”とシェイド
”雷の槍”とラ-ヴァ
”氷の吐息”とウィル
”荊棘の呪縛”とミュ-
・・・・・・ちょっと殺しちゃうんじゃないの?俺は何とか助けたいんだけど・・・
感心したのは、この後だ、近接は雪の上では不向きのはずなんだが アオイちゃんは雪の上を走ってたんだよ。雪に埋まる前に移動してさ。スゲ-ってなったわ。ステ-タスのなせる業だけど鍛錬の賜物だよ。
で弱ったスノ-ドラゴンに、アズミがいつもの神気ビ-ㇺでこの戦いは終わった。俺何もしてませんが・・
微かに息のあったスノ-ドラゴンに治癒魔法をかけて 回復をまった。しばらく待っていたら・・
「我は何を・・・ 此処は? むぅ!! 人間!!!」
とか言って 怒り出したスノ-ドラゴンに チョップして黙らせた。
「おいおい 助けてもらって攻撃しようたぁ どういう気だ?」
「痛てて。え?助けてくれたのか?」
「覚えてないかもしれないが、お前今まで暴れてたんだよ」
「やはりそうか、あの人間どもが何かを置いて行って それから・・・」
「その魔道具でお前は、邪気に侵されたんだ。あれは自我を奪う。人間が使うともう手遅れになるんだ」
「そ、そうか 俺は恩人に手を挙げるところだったのか・・・」
「まぁ わかってくれたらいい。んでさぁ その人間何処行ったか分かるか?」
「ふむ。よくは覚えておらぬが山を西側に降りて行ったはずだ。」
西側って言うと隣の国の方角だな。やっぱり雪のせいで移動に時間がかかちゃったからなぁ。
その後 俺達は、雪山に設置されたという魔道具を壊しに回った。1つでも残すと後が大変だ。
何とか探し終えた後、一度山を下りるんだが、スノ-ドラゴンが麓近くまで乗せてくれたよ。
お礼のつもりなんだろうから 断らずに乗せてもらった。空の旅は爽快だったよ。
それから宿に戻った俺達は、宿屋の親子に別れを告げて 刺青の男たちの後を追うため山の西側へ向かう。
スノ-ドラゴンは律義に待っててくれたから 山の反対側まで乗せてもらった。標高の差だろうか?
山の西側では、山頂付近以外雪は無かったよ。途中で降ろしてもらって、山を下りていく。麓の人が、スノ-ドラゴン見たら大騒ぎになるからな。手を振る俺達に 一声鳴いてドラゴンは去っていった。
でさ・・・ 今思い出したように言うけどさ。ユニコ-ン着いてきてますよ? どうすんの?
”お前ついてくるのか?” ”うん” ”えっとそのままじゃ騒ぎになるんだが・・”
そういう俺の言葉に うんうんと頷いたユニコ-ンは、次の瞬間、翼と角を隠した。見た目はただの奇麗な馬だ。・・・わかったよ。連れて行けばいいんでしょ? そして俺達に新しい仲間が増えたのだった。




