雪国へ
久々の雪国!
レムリナ王国での魔人 ゼノンの企みを阻止した俺達は、お隣の国 ウェスカ-ランド皇国にやって来た。
あの後、レムリナ王国のギルド本部からの情報で、刺青の人物の目撃情報が、あったんだよ。丁度あのままあの国いたら 取り込む気満々の王様が怖かったから安心したよ。姫の俺を見る目も怖かったですよ・・
馬車で ウェスカ-ランド皇国の国境付近までやって来たが、この国は寒い。俺の空間収納に、前回購入した防寒着入ってたから助かった。あの後に合流したリゼットとサトミの分は現地で買ったよ。
ここでは、氷の精霊 ウィルが気持ち良さそうにしている。まぁ確かにウィルは寒いところの方が良いだろうな。シグルドは、ちゃんと馬にも防寒着作ってたよ。足元にモフモフの馬具ついててなんだか可愛いよね。
今は、ウェスカ-ランド皇国に入ってすぐの キラの街に入った。この街は、この国の中でもまだ温かい方なんだと 宿屋の主人は言っていた。それでも気温は、1℃とかだよ。ここでもステ-タスに感謝だね。
一泊して翌朝、冒険者ギルド キラ支部へ入った。
「情報を聞きに来たんだ」
「はい。どのような情報でしょうか?」
内容を話すと俺の腕輪を確認した後、ギルド長の部屋へ案内された。
「よく来られました。私は、ここキラ支部のギルド長 ヒラリ-・ジョコムンドです。レムリナ王国のギルド本部から連絡は来ております。アナタが金級冒険者のシゲルですね?」
「ええ。そうです。話が早くて助かります。」
ここのギルド長は女性だ。白い肌の金髪・・・ってコラ 足を蹴るな え?見すぎ? 仕方ないじゃんw
ここで聞いた情報では、ここから更に北にある山に情報の合った刺青の人物が入っていったという報告が、近い街のギルド支部からあったそうだ。その街の宿屋の主人が手首にある刺青を見たそうなのでとりあえずその街の宿屋に向かうべきだな。ギルド長にお礼を言い俺達はその日のうちに街を発った。
雪道だから移動に時間が掛かるんだよね。車輪等も改造してるけどさ。こればっかりは人馬共に経験ないから。その山の麓の街までは5日程をみている。出来れば外での野宿は避けたいから余裕をみての日程だ。
それから途中の街で宿泊し進めるだけ進んで 近くの街に立ち寄ることを繰り返し予定通り その街、ル-フへ到着した。到着は夜に近い時間になったが 宿屋は取れました。良かったよ。
翌朝、寒さで目が覚めてしまった俺は、散歩がてら外に出てみた。ここから見える山も真っ白だ。その山を越えたらお隣の国らしいが 山越えはかなり険しそうだな。そんな事を考えながら目線を移すと小さな女の子が重そうに野菜を運んでいた。俺はそれをヒョイっと取って声話かけた。
「おはよう 朝からごくろうさまだね」
「あ、おはようございます!」この子は、この宿の娘 カリンちゃんだ。父親を早くに亡くしたので 母親が営むこの宿屋の看板娘だそうだ。毎朝、畑から野菜を取るのが日課らしい。そのまま一緒に宿屋へ入り
カリンちゃんは母親の手伝いに厨房へ入っていった。頑張ってる子を見るとなんか応援したくなるよね。
その後しばらくして起きてきた皆と朝食をとった。例の刺青男を見たのは、ここの宿屋のおかみさんだ。
たまたま食事を運んだ時に その刺青を見てなんか気になっていたらしい。そんな時にギルドから目撃情報が無いか聞き取りが来てそういえば・・・って話みたい。ギルドもこの母子に危険が及ばないように街の衛兵と協力して見回りの強化をしているらしい。それを聞いて俺達も安心したんだ。そんな訳で俺達はギルドに出向くことはなく。情報にあった山へ行くことにした。山での野営も考えて食料も補充したし、準備は万端だ。山までの移動は徒歩になる。宿屋に馬を預けて出発だ!!
山に入るまでは 比較的天候も良かったんだが、山に入った途端吹雪いてきた。OH!山はやっぱり侮れないね。俺達は 軽く周りに障壁を張りながら進んで行く。すると雪山ならではの魔物もチラホラ現れる。
スノ-ラビットやスノ-ウルフ それにスノ-ベアだ。俺たちの目は、そいつらが食料に見えたw
絶対に逃さないとギラついた眼で魔物を狩る俺達。怖い集団だwwww
狩った魔物の血抜きだけして 空間収納にしまい 先に進んだが更に天候が悪化してきたので
例のテントを出し、周辺をノ-ㇺとウィルに壁を作ってもらい雪、風を防いだ。間違っても魔物は侵入できない頑丈なやつだ。そして俺達は、テントの中で温かい食事を食べて寝た。いったいこれの何処が、雪山野営なんだろうね? 快適だよ♪
翌日は、昨日とは打って変わって快晴だった。だが、昨日の晩は更に雪が降り積もったようで 腰辺りまで雪がある。サラマンドラに頼んでちょっと溶かしてもらったよ。そうしないと登れないもんで・・
で雪が無くなった地面にはちゃんと草が生えてたよ。自然の力ってすごいよね。そんな事を思いながらも
俺達の雪山探索は続く・・




