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不審な集団

原因に繋がる奴らなんだろうか・・

さらに 魔の森を進んでいた時、俺の気配察知に複数の人間と思われる気配が、進行方向から向かってくるのが分かった。すぐに皆に伝え念のため臨戦態勢をとる。こんな奥まで来ているんだ。何者かわからない。



「おい!何者だ!」と俺は声を掛けた。目元を隠した服装をしたその集団は何やら声を交わしていたのだが、次の瞬間攻撃してきた。敵なのか?その疑問は、1人の攻撃を躱したときに確信に変わる。

見覚えのある魔道具が見えたのだ。


「皆、注意しろ!こいつらが 魔物を狂わせている犯人だ!」


俺の一声で、様子見から討伐へと意識が変わる。相手の力量は大したことはない。普通にやれば相手にはならないが、例の魔道具には注意しなければならない。その戦闘も最後の一人が倒れたことで終わった。

俺は、その集団の持ち物を調べていく。例の魔道具は複数個、身分が確認できそうなものはない。俺は気が付かなかったが、シルフィーとサタンから 腰のあたりに身に着けている袋から嫌な臭いがすると聞いた。

手に取って鑑定してみるもよく分からなかったが、予想では魔物除けの類何だろう。でないとここまで森の奥までは来れないだろうからな。そして1つこの集団の共通点が分かった。右手の手首の裏側に星形の刺青がある。手がかりになればいいのだが・・・・・。証拠品を空間収納へ入れ 死体は処分した。


その時!! 俺の気配察知が危険を知らせる。魔物の大群がこちらの方向に向かって来ていた。もしや先程の集団が終われていたんだろうか?皆も木が折れるような音と地鳴りで魔物が接近しているのは分かっている。何にしろ 向かってくるものは対処しなければ・・・


そこからは 大量の魔物と戦闘だ。大型の魔物が多く。女子待望のキングクラスも確認できた。ただすべての魔物は、黒い瘴気の様なものを目や鼻から出しており、先ほどの集団に何かされていることが分かった。

原因は、ほぼ確定的だ。魔物たちには悪いがここを通すと森の外まで出ていく可能性がある以上、全ての魔物を討伐しなければ。


数は多いが、俺達には問題ない。全ての討伐に夜までかかってしまったが、向かって来た魔物はすべて討伐できた。一度神聖魔法で浄化して、何体か 空間収納へ入れておく。証拠としてって言うのもあるんだが、シグルドが素材素材とうるさいんだよ・・ 血が騒ぐんだろうがww


念のため辺りを調べて回ると、森の中で複数個 設置型の魔道具も確認できた。浄化魔法を放ちつつ回収を試みる。何個かは砂になってしまったが、元々出来のいい魔道具でもないのだろう。不発に終わったと考えられる魔道具を回収できた。嵌められている魔石を慎重に取り出し浄化する。俺達のメンバ-に何かあるとダメだからな。これで調査を終えた俺達は、森で一泊してからロンドの街へ帰還した。


~冒険者ギルド ロンド支部~


「森の調査が終わったんだが、何やらきな臭い話なんだ。ギルド長は居るか?」


「はい。ただいま声を掛けますのでしばらくお待ちください」


それからギルド長の部屋で報告を行った。一通り経緯と証拠品を見せ俺の見解を話した。


「そうなると その刺青の集団がこの騒ぎの原因という事になりますね・・・。しかし高レベルの魔物まで狂わせるとなると調査も含めこのギルドでは、対応できないんだ。そこで相談ですが・・」


ギルド長の話はこうだ。 この街のギルドの規模ではあやしい集団の調査も完全にはできないし魔道具の鑑定も王都のギルドでしかできない。そこで俺達 金級冒険者の力が借りたい。王都にこの証拠品の輸送を含め依頼として頼みたいと。俺は快諾した。街の大きさもギルドの規模も小さいのは分かっていたし今より多くの情報を得るには、王都へ向かう必要があったからな。因みに今回の魔の森調査の報酬は、クルト金貨20枚。

魔物の討伐含めだ。素材もいくつかこのギルドに分けておいた。しばらく森へ立ち入れなかったらしいしね。


翌朝、俺達はサンピエ-ル王国の王都へ向け出発した。ここから1週間の道のりだ。皆 一様に楽しそうだ。それもそのはず、報酬で懐が暖まったから贅沢な食事をし買い物三昧させたんだよ。元姫達だから街で売っている者はどうなんだろうと思っていたが、買い物する事が楽しいんだそうだ。う-ん おっさんには理解できない感覚だ。夜までびっちり付き合わされたんだがね・・・とほほ。


道中は、盗賊が1度出たが、まぁお察しという事で割愛する。今回は、野営はせず最寄りの街で宿泊した。

シグルドが馬車を改造したいと言ったからだ。

旅の方は、予定通りの日程で王都に到着。相変わらず金級の証は王都でも影響力ありまくりだ。馬車の中も確認されず素通りだった。大丈夫か?王都・・・・。


王都についた俺達は、宿を先にとって今日は王都探索をして ギルドには明日向かう事にする。

どうも女子達の買い物熱がね。その日の俺は、荷物持ちとして連れまわされることになるのだった・・・



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