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決着。

戦いには必ず終わりが来る

島が吹き飛んでもおかしくない戦いだが、障壁でもあるのか 中央部分には衝撃は届いていない。


二人は切り合いながら 時折笑いあっている。 ヤシャも本気で打ち合える相手をみつけて 嬉しいのだろう。シゲルは、あれだ。どうでもよくなって、テンションが上がりすぎてるんだ。

いったい何度打ち合ったのだろうか? 俺達はいつから切り合っているのか忘れるほどの時間を過ごしていたが、その均衡を崩す時は やって来た.........


ヤシャの持つ剣にひび割れが起き 4本のうちの2本が砕け散ったのだ。それでも 気にするそぶりも見せず

尚も剣激の速度が上がる。 シゲルは少し余裕ができたので 斬撃の合い間に パンチやキックも繰り出せるようになった。しかし まだ ヤシャには余裕がある。またも気を抜いてしっまた俺は 体中が痺れるような斬撃を受けてしまった。ヤシャの剣が邪気と一緒に黒い雷を纏っていたのだ。


ちっ 油断した。そりゃそうだよな。序列2位が 剣だけのわけないわ。俺はいつまで相手をなめてるんだよ。と、痺れた腕を強制的に動かし切り込みながら思う。


シゲルも順番に属性を変化させながら神剣に纏わせ剣を振るう。しかしこの戦いも1つ判断を誤った瞬間に劇的な変化を遂げる。ヤシャの持つ2本のうちの1本が斬撃に耐えられなくなり砕けたんだが、ヤシャはその腕をかばうことなく残った1本で攻撃してきたんだ。俺はその斬撃をいなしながら その動きの流れのまま

折れた剣を持った腕を切り飛ばした。間髪入れず 殴りかかって来る腕も切る! もちろん切り飛ばしたところに”黒炎の嘶き(ネフ)”を放ちながら。片腕を2本失ったヤシャは 身体平衡感覚が狂う。

このチャンスは見逃さない。油断せずにヤシャの動きをよく見ながら斬撃を受け止め空いた腕を狙う。

今までなら軽く避けていた斬撃をヤシャが避けそこなう。そこっ!!! 3本目の腕を飛ばす。さらに 

黒炎の嘶き(ネフ)”どれほどの強者でも疲れや油断があれば付け入るスキはあったのだ。

相手の強さにビビってる時は そんなことも考えられなかったが....。


そして その時は訪れた・・・・ シゲルの神剣が剣ごとヤシャの身体を切り裂く。切り裂くと同時に


神聖魔法で邪気を浄化する。”完全なる静寂(ア・クワイトネス)” できれば邪気だけ浄化してほしい。


俺、ヤシャとは気が合うと思うんだ。溢れるほどの邪気が徐々に消えていく。ヤシャは


グワァァァァァ!!!!! と叫び続けている。 俺はさらに”永遠の交響曲(エタ-ナルシンフォニ)”を重ね掛ける。 徐々に無くなって行く邪気が消えた後残ったのは・・・・・


身体が光り輝く女の子だった・・・・・・。


ってなんでやねん!! 誰ですのん?この人? 俺の予想では男が残るんですが?!


「私は、美の女神 ウェネス。随分長い間 暗い場所に留まっておりました。アナタからは神の気配がします。あなたが助けてくれたのですか?」



「えーと はい。そうなるんですか? 俺は今まで魔人と戦っていたんですよ。それが・・」


「それ 私ですね。神々の戦いの後、消耗しているところを封印されるクトニウスが私に邪気を送り込み

意識を乗っ取られたまま 冥界に押し込まれました。その後の事は記憶がありません」


ん- 予想外過ぎて反応に困るわ。ヤシャは女神だった・・・ってそんな落ち想像できまへん!


「それでこれからどうされますか? 俺は今 冥界神との戦いの真っ最中なんですが・・」


「私は 今のままでは 足手まといにしかなりません。一度天界に帰らねばならないですね。しかしこの身が地上にあるので どうしましょう?帰れません!」


「そう言われましても・・・」 どうすんの? 神様 どうすんのよこれ! 


因みにこの島から転移は出来ない。闇の結界の様なものが張ってあるから 中からも外からも直接転移は

出来ないんだよ。置いて行っても心配だし、連れて行ってまた 闇に捕らわれたら困る。


「とりあえず 着いて行くわ♪」


いや楽しそうに言われても・・・


「ウェネス様。俺はこれから 最強の魔人と戦うんです。しかも魔人を倒したら冥界神の本体が出てくる可能性があります。いくら何でも そのお姿のウェネス様は連れて行けません」


「うんうん 大丈夫! 君が守ってくれるんでしょ?それ レッツらご-!!」


と腕を組んで ぐんぐん引っ張っていく ウェネス様。力が強いよ? 抵抗できない。


実はめちゃめちゃ強いんじゃないの? 俺いらないかもとか 思いながら 島の中央へ向かったんだ。


二人で進んで行くと、神殿の様な建物があり 表情のない顔でたたずむ 1人の女性?だろうか。


銀色に鈍く輝く髪を腰のあたりまで伸ばした人物だ。ただ その気配は よく言う魔王を連想するとぴったりハマる様な存在感を持っていたんだ・・・・・


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