ルクレシア王国
勇者が居る国です
魔人により国の半分の住民を失ったクランプ-ル。残りの住人はアレフガルド王国に移住する。そんな悲しいこともあり 少し沈んだ雰囲気のまま 船まで転移。次の国へ向かった。次の国は ルクレシア王国。
大地の神 ケレ-スを信仰する国だ。国王より教会の方が影響力があるそうだ。そのルクレシア王国で
勇者が召喚されているという話だ。新たに俺の嫁になる リゼットからの情報なので間違いないだろう。
2日でルクレシア王国の港に到着。今は、入国審査待ちだ。 この国には ケレ-ス教の教徒が他国からも訪問するので、結構な長さの人間が並んでいたんだ。2時間ほど経って俺達の順番が来た。
入門時にクランプ-ルからの親書を渡し。入国する。今回は 一度ケレ-ス教の教会本部に向かうつもりだ。
できればケレ-ス様にも会いたいが、あの人も自由だからなぁ。王城に向かわず 教会本部に行くのは、教会と関係が出来れば 王との話もしやすいからである。ちょっとせこいかもしれない。でも使えるものは使うのが俺のスタイル・・・だと思いたい。
教会本部につき 名前を名乗り 教皇に面談を申し込んだ。ただ、今日は 忙しいらしく明日の朝にアポはとれた。予定がぽっかり空いたので 宿を取りに言った。さすがにあの入門の数だけになかなか宿泊できる宿が見つからない。昼すぎまで粘ったが 空き宿は無い。俺たちは 反則だが 船で宿泊することにした。
だって 無いもんは仕方ないでしょ? 夕方まで街を見て回る。敬虔な信徒が多いようで 街中も清潔だ。
小さな教会を見つけたので入ってみた。ちゃんとお布施という名の寄付はしましたよ。飾られている銅像はだれ?ってなった。ケレ-ス様の大人バ-ジョン? とか思いながら 膝まずいて 祈る。
~白い部屋~
「あら?あらら シゲルさん? どうしたの?」
え?呼ばれたんじゃないの? 勝手に来たんだろうか?
「いや 教会でお祈りしたら 此処に来たんですが・・・」
「そうなの?うん そんなこともあるわよね。」
そんなんでいいんだ。 そして俺の疑問はほったらかしらしい。
「ケレ-ス様。この大陸の異変は知っておられますよね?」
「はいはい 魔人も出て来ましたねぇ。今回も多くの魂が失われたから まもなく次の魔人も復活しそうよ?」
「え? そうなんですか? その情報は 早く知りたかったです・・・」
「あれぇ- シ-ルズちゃんに聞いてないの? もう うっかりさんなんだからぁ」
いやいや この大陸 ケレ-ス様の担当では? というかこのケレ-ス様の反応に慣れないわぁ
「はい。聞いてません。今聞きましたのでその件は了解です。それと今いる教会のケレ-ス様のお姿が
今と違うんですが・・・・」
「ええ- あれ私よ。わ・た・し。 私達 神々の戦いで神気を使いすぎたから みんな 幼い姿でしか
顕現できないのよ」
「ああ それでそのお姿なんですね。ではみなさん大人の女性に戻るんですか?」
「あと300年ほどしたら 元の姿に戻れるの。すぐよすぐ!」
神様の時間間隔っすね。俺もう死んでるよ。たぶん・・・
「あっでもシ-ルズ様は 老いたお姿でしたが?」
「シ-ルズ君 若いのよ。身体もムッキムキなの。いい男だったわぁ・・・・」
と回想にふけっておられます。 想像がつかない。 か〇仙人みたいな感じかなぁ。
とここで時間切れ。教会に戻った。時間は経ってなかった。なんでだ。夜出てきたら 朝になってるよ?
まぁいい。教会の神父が何か驚いていた。俺が膝まづくとまばゆい光に包まれたそうだ。とりあえず面倒なので啓示があったという事にして足早に教会から逃げた。 非常に面倒だ。
食事などを済ませ 人気のない場所に出て 船に転移した。
翌朝~ 教会本部
「昨日はすみませんでしたね。丁度 説法がございましてな。私がケレ-ス教の教皇 アダムスです。」
「はじめまして。アレフガルド王国 国王 シゲル・アレフガルドです。」
「して 今回の訪問は・・・」
とここで 教皇に人払いをお願いして 神からの啓示があったという話をした。大変驚いた教皇は、巫女に確認すると言って一度席を外した。 しばらくたつと 巫女と思われる少女と一緒に帰ってきた。
ケレ-ス様からお告げがあったらしい。良かった。ちゃんと仕事してくれてた。(神の扱いw
これは世界の一大事だと 教皇は叫び 我々に手を貸してもらえる事で話はついた。その後 教皇が王城に連絡を入れ 国王に会う事となった。
王城 会議室~
今回は 教皇も同席だ。
「教皇から話は聞いている。 私が国王の クリスハート・ルクレシアだ」
「初めまして。アレフガルド王国 国王 シゲル・アレフガルドです」
この場には 召喚された勇者も同席している。
「こちらに居るのが わが国で召喚された勇者だ。」
「どうも。勇者って言われてます。サトミ・シラカワです」
今までの事 魔人や冥界神のことを詳しく話 協力を要請した。もちろん 邪気案件対策の魔道具は提供する。この話のあと 勇者と時間を取ってもらうように頼んだ。
~応接室~
「すまないね。時間を取らせて。」
「いえ 日本の方ですよね? 後ろの方も」
「ああ 俺はシゲル。こっちがアズミとアオイだ」
「よかった! もうどうしようかと思ってて。教室に居たらいきなりここに連れて来られて。言葉は通じるけど心細くって。」と泣き出してしまった。
アズミとアオイが宥めて 落ち着いたところで 神から聞いている事を話 念のため 神からいつ帰れるか聞いたか?と尋ねた。概ね 他と一緒だ。終わったら帰れる。良かった。この後 俺達に勇者サトミも同行することを話。世界の為にと了承を得た。
さて 魔人の復活まで時間がない。 すぐに移動だ。
10月の7日から投稿したこの小説も今日で1か月経ちました。100話を目標にして投稿してましたが
何とか目標にたどり着きました。投稿当時 一日のPVが二桁でした。それでも私が書いたものを読んでもらえる事で、モチベ-ションも上がり 今ではPVも1日1000を超える事ができました。これ程の人が読んでくれるなんて本当にびっくりしました。きっと面白くない話もたくさんあったと思いますが、この話まで読んでいただいた事 とても感謝です。 これからも少し投稿スピ-ドが落ちることもありますが
楽しみにして頂けると嬉しいです。




