星開発日記
父はこの星トップの宇宙開発者だった。
けれども今はそうではない、元々は簡易的な移住先としてこの星に社会を作りあげた。
地球は、私が生まれるずっと前に滅んでしまった。
地球が滅んでしまったのは何も、人間の愚かな争いによるものではない。
地球に住んでいた人々は、自分達の事しか考えられなかったのだ。
次々に環境を壊し、工場を建て、動植物の居場所を奪っていった。
自分達の大切な住処を、自らの手で破壊してしまったのであった。
そうして、住み心地の悪くなってしまった地球を捨てて新たなる地へと移り住んだ。
移り住んだ星は、セメタリーと名付けられた。
それが500年前の話だ。
それからは、地球での悲劇を教訓に地球から持ってきた数少ない動植物たちと共に共存していた。
父は、祖父から受け継いだ研究所で日々実験に励んでいた。
新たなる発見をしたり、画期的なアイデアを考えたりこの国に大いに貢献した。
そんなある日父は妻、要するに私の母を失ってしまった。
生まれつき体が弱く病弱だった。
母も同じく、宇宙開発をしていた。
「私がこの研究を、終えられなかったら貴方に任せるわ」
この一言が父を、変えてしまった。
母がしていた、人工知能を開発するための研究を完成させるべく、ほとんど研究所にこもってしまい私になんて構ってくれなくなった。
「今回の研究で失敗したら、この星を滅ぼしてしまうかもしれない」
父によると、人工知能を持った新たなる生物を開発するための実験らしい。
上手くいけば人々の生活をさらに豊かに変えることができるそうだ。
この生物を開発するにあたって、万が一の時のために避難用のシェルターを作り出したようだった。
このシェルターには、試験的に人工知能が組み込まれているそうだ。
「万が一の時はこのシェルターで逃げてくれ」
「どうやって使うの?」
「全自動で安全な所へ連れてってくれるさ」
「この、シェルターにはお父さんの全てが入っているから安心しなさい」
そしてついに、実験開始当日...




