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この世界の魔物は化け物か…

「おめでとうございます!元気な男の子ですよ。」

「あぁ、私の可愛い赤ちゃん。」


何か周りが騒がしい。


目を開けると分娩台に横になる女性と白衣を着た男女がいた。


どうやら俺は今産まれてきたらしい。


感動の瞬間の様だ。普通この感動的な場面は子供には見ることが出来ない。

何故なら通常赤ん坊は視力が弱く、ハッキリと物が見えるまで数年かかるからだ。


こうしてハッキリと見えるのは女神がくれた能力(強くてニューゲーム)のおかげだろう。


暖かいお湯で体を洗われ、なすがままの俺…

産まれてきてすぐに若い女性の看護師さんに体を洗ってもらえるなんて、異世界転生サイコーーーー!!!


サイコー!と叫ぼうと思ったが上手く声が出ない。

ここはまだ身体の成長の問題があるのだろう。


「先生、この子泣きませんけど大丈夫なんですか?」

「たまにこういう子もいるので安心してください。」


何やら母親が心配しているが、俺は看護師さん夢中だ。


「そうですか、良かった。」


母親が安心したようだ。


「あなたの名前は穂野直人くんよ。これからよろしくね、なおくん♪」


どうやら俺の異世界での名前は穂野直人と言うらしい…


…あれ?


なんだか随分と前世(日本)的な名前だな?

看護師さんに夢中になって気づかなかったけど、よく見たらこの部屋の感じも前世で俺がいた日本の病院によくありがちな雰囲気だ。


異世界だからてっきり中世的な感じなんだと考えていたが、結構文明の進んだ世界のようだ。


そして俺がいた日本によく似た世界。


こんな世界に魔物が闊歩しているとは…

この文明レベルならば銃やミサイル等もあるはずだ。


銃火器ならモンスター相手にも通用しそうな気がするが…


それら現代兵器的な物を持ってしても魔物を倒せないとしたら、この世界の魔物はとても強くて恐ろしいのだろう…


ならばこの施設はきっと人類の最終防衛ラインにあるのか。


俺はこの世界の敵勢力への恐怖を覚えた。


さらに話を聞くと俺はこの施設でしばらくの間預けられるらしい。


この施設で自分を鍛えることは難しいと判断した俺は両親の家に行くまではここでしばらく英気を養う事にした。

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