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天命を全うしたらニューゲーム  作者: 旭丸
転成からの日常
2/8

未知との遭遇



転成とかいう摩訶不思議な体験をした主人公

名を、シャルル・トラウィス

只今、推定3歳児である

体がである中身はもう100歳前後のじじぃ



シャルルは固まっていた


「…」



「シャルル様は随分、無口でいらっしゃいますね」




「…」




そりゃそうだろと心の中で悪態ついた

何故なら、目の前に犬の頭をした人間?

いや二足歩行した狼やらトカゲやらがいるのだ

姿形は似ていても毛むくじゃらの手やら鱗がついた肌なんて見たこともない



「ほらーオレが相手してやるよオージ様」



トカゲ頭の…

トカゲ人間が手を近づけてきた



「?!」



ガシッと脇を掴まれ放り投げられた

それはもうぽーんっと

まるでボールみたいにだ

浮遊感を感じたあと急降下した体はもふもふしたもう一体の狼頭にキャッチされた



「なにをしているのですかアスト!シャルル様がお怪我されたらどうされるのです。」



もふもふしたやつの手に抱かれおとなしくしているとトカゲ頭もといいアストが頭をぽりぽりと鋭い爪でかいている



「なんだよ?オージ様だって次期魔王なんだからこれくらいどーうってことねぇってそう心配すんなよエーシュ」



狼頭の名前はエーシュというらしい

エーシュは、顔をしかめる



なんてこった狼頭がひどくきつく見える…

むき出しになった牙に鋭い眼光

俺、食われるのかな?



「次期魔王という立場ですがまだツノもまだこんなに小さい!人間でいうとまだ地に這いつくばる赤子同然なのです。人間よりも頑丈とはいえ子供手荒な真似はこの私が許しませんよ。それに、今日が初めての顔合わせだというのにこれでは印象が悪くなります。どうしてくれるアスト!!」



「あーすまねぇな近所の子供らはこうやってやるときゃっきゃ騒ぐんだ…どうやらオージ様はお気にめさなかったみたいだな」




「…」




エーシュが俺を床に下ろすと跪きこうべを垂れた



「大変、申し訳ありません。どうかお許しをおいアスト貴様も謝らないか」



「あー大変、申し訳ござります?」



片膝ついてエーシュと同じ格好をするアスト

疑問系な上にちょっとおかしい



「……な」



「なんだよ」



「ござりますってなんなんだ!おい」



謝り方がどうこうとエーシュが説教しはじめた

アストは全く、聞き流している

俺はそれを見るとかいうよくわからない構図ができていた

そもそもこいつらなんで、俺の部屋に来たんだっけか




思い返せば数刻前…



母さんもとい魔王の妃が息子の俺に俺つきの側近を紹介するからお部屋でいいこにしてるのよって置き去りにされたのが始まりだ



魔族の中でも魔王の血筋は、成長が早く喋り出すのも立つ歩くは生後1週間ほどでできるし体の成長も人間とはちがう

自分もびっくりしたよ人間と作りはちがうし

頭には小さいけどツノが生えてるしでもさ、俺まだ生まれて1カ月も立ってないしよくわからない魔物とかに囲まれて右も左も分からない状態なのに置き去りって中身は100歳近いじじぃだけど酷いよね。そこにボーッとしていたらそこで喧嘩してる狼頭とトカゲ頭が部屋に入ってきたんだ

最初に挨拶してきた自己紹介大事だよねうん。

全然、名前頭に入って来なかったけど二人…?

二匹が正しいよな?会話で名前を認識したよ

でも身の回りいるメイドってさ人間に近い感じが多いから逆にエーシュたちみたいながっつり人間離れしたのは初めてみたよそりゃビビるよ


俺、やっていけるのかな?




側近たちとのファーストコンタクト。

エーシュは銀色の狼

アストは赤色のウロコを持つトカゲ

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