9 加護無しの町
ユイがプロシーに触れて、ニコニコと幸せそうに歩くこと十分程で、ユイ達の町が見えてきた。町の周囲には、高さ十メートル程のレンガで積み上げられた壁があった。
ユイ達の町は、通称加護無しの町と言われ、古くから加護の無い者達が集まり暮らしている。町の面積はおよそ、一キロ程で、外壁の北と南二箇所に、両開きの鉄の門が設置されている。現在の人口は千人を超える程の大所帯で、獣人は猫、熊、犬、狼、リス、ウサギの種類がおり、一部他の種族も住んでいる。
ユイは鉄の門の前に移動すると、右手でコンコンとノックし。
「ユイです。帰って来たので開けて下さい」
「了解だ」
了承する言葉が聞こえてくると、ギィィィと重そうな扉が開門された。ユイが中に移動すると、門番の二人の男が再び門を閉めた。
門番をしていたのは熊の獣人二人であった。簡易そうな革鎧を装備した二人は、ユイとは違い、ほとんどの見た目が熊で、体の構造だけ人間だった。ユイはその二人に微笑みながら「ありがとうございます」と告げると、町の中へ進んだ。
町の建物は、木造の建築物とレンガの建築物の二種類だ。どの建物も簡易的ではなく、しっかり作り込まれているようで、どうやら建築技術はそれなりにあるようだ。
プロシーはユイの腕の中で、目をキラキラさせながら、興味深かそうに町の中を『気竜眼』で観察していた。
ユイが歩いていると、多くの人がプロシーを見て「何だそのモフモフは?」「その子可愛いわね!」「私にも抱かせて!」「おーい! ユイが変なモフモフ連れてきたぞー!」と騒ぎがあっという間に広がり、続々と住人達が建物の中から出てきて、ユイとプロシーを囲んだ。
「ちょっと、皆んなで囲ま無いでよ! 家に帰れないでしょ! 後、この子は私のお客さんだから、ほっといて! さっさと退いてよ!」
ユイが住民達に不満そうな顔で叫んだが「いやいや、そうはいかないだろ」「そうだ。その珍しい生き物は何なんだ?」「早く私にも抱かせて!」など言って、一向に引かなかった。
そんな慌ただしい中、突如。
バァン!
と、一発の銃声の様な音が聞こえると。
「皆んな、何があったか知らないけど、ユイを困らせてはダメだよ」
「そうです。ユイちゃんを困らせるのは、私達が許しませんよ」
そんな女性の声が聞こえてきた。その声を聞いた住民達は「やべぇ、ロンロとクリスだ」「この町の警備隊最強様のお出ましだ」「おい、さっさと解散するぞ」など言って、そそくさと散って行った。
少しすると、ユイとプロシーの周りには、先ほどの声の主の銀髪美女と、黄緑髪美少女のみになった。ユイはその二人に小走りで近づいて行くと。
「ロンロ姉さん、クリス姉さん、ありがとう。おがげで助かったわ」
「気にしなくていいよ。私達は家族なんだからね」
「そうですよ。困っていたら助けるのが家族ですからね」
笑顔でお礼を言ったユイに、優しい微笑みをして返した姉二人だった。しかし、姉二人の目は即座に、一箇所に集まった。そう、ユイの腕の中のプロシーに。それを確認したユイは。
「プロシー、この二人がさっき説明した、一緒に住んでいる、ロンロ姉さんとクリス姉さんよ。姉さん達、この可愛い子はプロシーって言うのよ。二人とも、驚かないでね。プロシーは竜なのよ」
ユイは双方に紹介すると、最後に囁く様な声で言った。
「ユイ、嘘はいけないよ。そんな可愛い子が竜なはずないだろ。竜は大きくて畏怖する存在なんだからね」
「そうですよ、ユイちゃん。嘘はダメですよ」
ユイの言葉を信じないロンロとクリス。二人の聞いている竜王の姿と、プロシーの見た目はまるっきり違う為、無理はないのだが、話を聞いたプロシーのフワフワの耳は盛大に垂れ下がった。プロシーの様子を確認したユイは、慌てて。
「姉さん達! 何てこと言うの! プロシーが落ち込んじゃったじゃない! プロシーごめんね。姉さん達も悪気はないの。急いで帰って料理作るから、元気出して。ね」
「ユイ、我輩は大丈夫なのだ! 早くユイの家に行こうなのだ!」
料理と聞いた瞬間、垂れ下がっていたフワフワの耳がピンと立ち、たちまち元気になったプロシーだった。どれだけ楽しみなのか、プロシーのフワフワの尻尾は、喜びが頂点に達した犬の様に、盛大にブンブン左右に動いている。
プロシーが元気になった事に安心ユイは「喋った⁉︎」と、目を大きく見開き驚いている姉二人をほっとき、小走りで家に向かって行った。
移動すること数十秒で、ユイ達の家に着いた。ユイ達の家は木造の一階建てである。作りは日本の家屋とさほど変わらず、玄関があり、靴をそこで抜いで、中に上がる様になっている。この町の多くの家屋は同じ作りで、部屋の区分けもされており、リビングルーム、風呂場、寝床などに別れている。
ユイは家の中に入ると、キッチンのところに移動して、プロシーからエメラルドトマトを十個ほど受け取ると、料理を開始した。
その間、プロシーは、リビングの机の上に二本足でちょこんと立って、今か今かと尻尾を振って楽しそうに料理を待っている。
そんなプロシーに、ゆっくりと近づく二人がいた。そう、ロンロとクリスである。二人はプロシーに近づくと。
「君はプロシーで、いいんだよね。プロシー、さっきはごめんよ」
「プロシーちゃん、ごめんさない。私達を許してくれますか」
膝を折りプロシーと同じ目線になって謝った二人。
「我輩、別に気にしてないのだ! 改めて名乗るのだ! 我輩、プロシーなのだ!」
「私はロンロだよ。よろしくね、プロシー」
魅力的な笑顔で言ったのは、村の警備を担当している狼人のロンロだ。ロンロは身長百七十センチ程、髪は銀色で長さはミディアム、瞳は青色、細長い感じの若干つり目な目付きで、顔立ちは容姿端麗、正にクール系美人だ。身体は程よく引き締まっていて双丘は大変凄いものでスタイル抜群である。
ロンロはユイと同じように狼の耳と尻尾以外は人間だ。尻尾はユイの様に細い感じではなく、太くてフサフサである。服装は青い和服のような物で、半袖、半ズボンのような格好をしており、足には革靴の様なものを履いている。
「私はクリスティーナです。クリスって呼んでください。プロシーちゃん、よろしくお願いしますね」
優しく微笑みながら言ったのは、村の警備を担当しているハーフエルフのクリスティーナだ。クリスティーナは、人間とエルフのハーフエルフ。髪は、黄緑色で腰付近まで伸びている長髪、瞳は青色で目つきは若干垂れ目、顔は美しい顔立ちをしている、オットリ系美人である。身長百七十センチ程で肌は白色、身体は細いが、スタイルはロンロに負けないくらいの凄いものだ。一つ、ロンロ、ユイとの違いがある。耳が、顔の横に細長くついている事だ。服装は緑色を主にした半袖とスカートの民族衣装のような物を着ている。
「ロンロ、クリス、よろしくなのだ!」
「それで、なんだけど、その〜プロシーに触れちゃダメかな?」
「その〜私も、出来ればプロシーちゃんに触れたいんですけど、ダメですか?」
「別に構わないのだ。ただ、我輩、全身を撫で回されるのは嫌なのだ」
「ありがとう、プロシー! 了解したよ!」
「プロシーちゃん、ありがとうございます! 私も分かりましたよ!」
ロンロとクリスティーナは笑顔でお礼を言うと、プロシーに触れ始めた。プロシーのフワフワの体毛に手で触れたロンロとクリスティーナは笑顔で嬉しそうに。
「プロシーの体毛は触り心地最高だね〜。凄く柔らかくて、フワフワしているよ〜。なんだか癒されるような気がするね〜。それに、プロシーはとっても良い匂いだよ」
「本当に最高ですね〜このフワフワの体毛がとっても気持ち良い触り心地です〜。ず〜と触っていたいです〜」
プロシーに触れているロンロとクリスは幸せそうな表情であった。プロシー、ロンロ、クリスが少しの間、戯れるていると、ユイが料理を運んできて微笑みながら告げる。
「プロシーお待たせ! 料理できたわよ!」
「お〜これが料理なのか!」
「今回はね、ミネストローネにしてみたんだ。姉さん達の分も作ったから、一緒に食べましょ」
「ありがとう、ユイ。……ところで、今回のミネストローネは何でエメラルドなんだい? しかも輝いてるけど、何を入れたらこうなるんだい?」
「ですよね。普通は赤っぽい色ですよね」
目の前に出された皿を覗き込んで、そんな疑問を言うロンロとクリス。二人の常識の中には、エメラルドの食材などない為、普通の反応である。
しかし、エメラルドトマトの美味しさを知っているプロシーとユイは、二人をほっとき、一心不乱にエメラルドに輝くスープを美味しそうにスプーンで飲んでいる。
その光景を見たロンロとクリスも、恐る恐る一口飲むと。目がキラン! と輝き、体に電流が走った様な衝撃を受け、石炭を大量投入された鉄道列車の様に、猛スピードでスープを飲み始めた。
沈黙の中、食事を終えたプロシーとユイは。
「料理とは何と凄いのだ! とっても美味しかったのだ! ユイ、ありがとうなのだ!」
「良いのよ、プロシー! 私も、プロシーに喜んで貰えて嬉しいわ! それに、こんなに美味しいのはエメラルドトマトが凄いからだしね。プロシー、トマト料理は、他にも一杯あるのよ」
「そうなのか! それは良い事を聞いたのだ! ……でも、我輩、料理方法知らないのだ。ユイ、我輩にも料理は出来るのか?」
プロシーは今後の事を考え、ユイに尋ねた。プロシーとしては、ここには寄っただけで、滞在する予定はないのである。プロシーの目的は、未知のモノを沢山見て知る事だからだ。
問われたユイは、優しい笑顔から、真剣な表情になり、プロシーを真っ直ぐ見て告げる。
「プロシー、私達と暮らす気はない? 私ね、料理得意なんだ。もっと、色んな料理をプロシーに、食べさせてあげたい。もっと、プロシーと一緒に居たいの。……ダメかな?」
言い終わり切なそうな表情になったユイを見たプロシーは考える。
(……ここに住む。……我輩は未知のモノを知りたいのだ。……だが、ユイは優しいのだ。一緒に居て楽しいのだ。料理も美味しかったのだ。……ここも悪くないかもなのだ)
そう思ったプロシーは、不安そうに見つめているユイを見返して。
「ユイ。我輩、ユイ達と暮らすのだ。我輩、色んなモノを見たいから、ずっとはここに居ないかもしれないが、暫くはここにいるのだ」
「ほ、本当?」
「本当なのだ!」
「やったぁ〜〜〜〜〜〜〜! プロシー、ありがとうね!」
思わず座っていた椅子を盛大に倒して、立ち上がりジャンプして大喜びしたユイは、とても良い笑顔でプロシーに感謝を伝えた。それを途中から聞いていたロンロとクリスは。
「プロシーと一緒の生活か。良いね! 凄く楽しそうだよ!」
「ですね! プロシーちゃんは、これで私達の新しい家族です!」
笑顔でそんな事を言った。それを聞いたプロシーは、クリスを見て。
「クリス、家族って何なのだ?」
「そうですね〜。簡単に言えば、大事な人って事ですかね。プロシーちゃんは竜ですから、私達にとって、大事な竜って事ですよ。それと、苦楽を共にして、助け合う存在ですかね」
「……理解したのだ。家族か。……それは良いな。我輩はユイ、ロンロ、クリスの家族なのだ」
プロシーは嬉しそうに告げた。プロシーにとって、初めて大事な存在が出来た瞬間であった。
それから、プロシーとユイ、ロンロ、クリスは互いに様々な事を話した。
ユイは普段町の中で野菜作りと、家事をしていて、ロンロとクリスは町の警備をしているそうだ。基本、この町にはルビの通貨でのやり取りは無く、全員が助け合って暮らして居るとの事だ。町中には、畑、服製作所、鍛冶場、飼育小屋などがあり、町の住民だけでも、十分に暮らせるらしい。
時折やって来る、ヴィクトールは、最新の魔法具や、日曜道具、職人などを連れて来ては、色々と町の助けになってくれるそうだ。ヴィクトールが来る以前にも、様々な人種の人々が、この町を訪れ様々な技術を教えてくれたらしい。基本として、この世界【ガイアスラ】は加護の無い者達に風当たりは強いが、心優しい者も少なくない様だ。
もっとも、悪い奴もおり、時折、盗賊などの不貞の輩も訪れた事があるとの話だ。その度に、多大な被害に遭いながらも、何とか生きて来たらしい。しかし、ここ数年はその盗賊達も現れないとの事だ。
その理由は、三年前に雷竜王の加護を授かったヴィクトールのおかげだそうだ。ユイ達曰く、この町はヴィクトールの管理下と言う事になっており、この町に手を出す=ヴィクトールの敵になるとの事だ。竜王の加護を持つ者の強さを知っているこの世界の者で、そんな強者を敵に回すバカはいないとの話だ。
この町の生活は、特に不自由はないものの、鉄や糸などの素材は不足傾向で、古くともおいそれと新しくするのが難しいらしい。その為、ヴィクトールが持って来てくれる、大量の衣服や素材が頼みの綱のようだ。
プロシーはその他にも、魔法、魔法具の説明をクリスから聞いた。クリスは魔法が使えるそうで、魔法具についても詳しかったのである。ちなみに、クリス以外の村人は魔法は使えないらしい。
魔法具:魔法具は魔石、魔鋼など、魔力を込め、貯めていられる性質のある物に、紋章魔法を刻んで作られている。魔力を消費するか、付属しているボタンを押す事で、刻まれてる魔法が発動して使える物である。
この世界【ガイアスラ】の生活は魔法具で、水を作り出したり、電気で明るくするなど、魔法具が生活の主流になっているとの事だった。
魔法の使用方法は大きく分けて呪文魔法、紋章魔法、設置魔法の三つの魔法に分かれる。
呪文魔法:呪文魔法は術式を理解し、イメージが出来ていれば、名称を唱える事で使用出来る魔法。これが基本の魔法。使用出来るかは個人の才能による。高位魔法ほど難く、複雑な魔法ほど時間がかかる。
紋章魔法:紋章魔法は、術式、イメージを、紋章で現した物。才能に関わらず魔力を込め、名称を唱える事で発動出来る。発動時間は呪文魔法と同様。紋章術師により魔法を付与された魔法。この魔法が今の世界で戦闘、生活の主流になっている。紋章魔法には例外が一つあり、魔法具にされている紋章魔法は簡易なものの為、詠唱する必要はない。
設置魔法:地面に魔法陣を設置して使う魔法。魔法陣内に魔法効果を与える。空間転移や、相手の動きの封鎖や罠などが出来る魔法。
魔法の系統は七種類。攻撃魔法、防御魔法、回復魔法、解析魔法、空間魔法、具現魔法、生成魔法に分かれる。
攻撃魔法:攻撃の魔法。
防御魔法:防御の魔法。
回復魔法:回復の魔法。
解析魔法:対象の解析をする魔法。
空間魔法:空間転移など、空間に干渉する魔法。
具現魔法:物を具現化する魔法。
生成魔法:物体に性質を与える魔法。
紋章術師:具現魔法と生成魔法で紋章を作れる魔術師。現在の世界で一番重要しされている。
プロシーは話を聞きながら、『気竜眼』で家の中にある魔法具を見て、『探求者』『開拓者』を使用して探求をしていた。魔法具の中には、確かに円中に模様と何かしらの文字の様な紋章が刻まれていた。
プロシーは元々、術式の理解、名称を唱える必要性が無く魔法を使っていた。その為、紋章魔法も術式の理解が無くても、イメージのみで作成出来ないか探求していたのだ。
暫くの探求で、『開拓者』により、イメージのみで紋章魔法が作成可能になり、魔力で魔鋼の具現化が可能となった。
更にプロシーは、ユイ達の話を聞いて、この町の役に立つ為、ある技能を身につけた。その技能とは、魔力の”イメージ生成”と魔力の”複合生成[+性質融合][性質除去]”である。
”イメージ生成”:自身の思い描いた形状に具現化出来る。
”複合生成”:二つ以上の魔力を合わせて具現化が出来る。[+性質融合][+性質除去]は合わせて具現化した物の性質を合わせる事、除去する事が出来る。これにより、硬い鉱物を糸などに融合すれば柔らかさが追加される。
この二つの技能は、三人とこの町の役に立ちたいと願い、探求した結果だ。どうやら、プロシーの『開拓者』は、自身の思いの強さによってその効果が上昇して、新たな力を得る事が出来る様だ。プロシーがユイ達を本当に大切に思っている証拠でもある。
外の世界に来て、様々な物を見てきたプロシーが現在具現化出来るのは以下の通りだ。
具現化:”火” ”水” ”氷” ”風” ”地(砂、土、石、岩、木)” ”雷” ”鉄” ”銅” ”銀” ”糸” ”皮” ”綿” ”トマト[+種][+実]” ”花(白、青、赤、緑、黄、黒)” ”ガラス” ”魔鋼”
『気竜眼』で、この村のほとんどの物の解析と探求が終わったプロシーは元気に言う。
「ユイ、ロンロ、クリス、これからの生活の心配は要らないのだ! 我輩が道具も魔法具も武器も、服も作れる様になったのだ!」
「「「え⁉︎ 本当?」」
「本当なのだ! 試しに、三人が欲しいものを見せて欲しいのだ」
プロシーにそう言われた三人は、半信半疑な状態で今、着用ている服と告げた。それを聞いたプロシーは即座にその服を確認して”イメージ生成”、”複合生成”を使い、服を具現化して机の上に出した。
それを見たユイ達は唖然としていたが、プロシーが「もっと欲しい物はないのか?」と尋ねると、急いで欲しい物を持って来た三人であった。
その後もプロシーは、次々と新しい物を即座に作っていき、三人が気がついた時は、家の中は新しい物で溢れかえっていた。一連の事を見たユイ達は悟った。プロシーは何でもありだと。自分達が思っていた以上に、プロシーとは凄い存在だと。それと同時に、これからの生活が本当に楽しみになった。こんなプロシーと一緒の生活が、楽しくないはずがないからだ。
様々な物を作ってもらった三人は笑顔で「ありがとう」と告げると、プロシーは嬉しそうに。
「喜んでもらえて良かったのだ。他にも何か欲しければ、何時でも言って欲しいのだ」
と、楽しげに返答した。
それから、家の中を整理したユイ達は、少しの間、プロシーと戯れていた。そんな時、ユイがある事を思い出して。
「そうだ、プロシー。一応、町長の所に行きましょう。皆んなにプロシーを紹介する前に、先に紹介しとかないとね」
「そうだね。私もそれが良いと思うよ。町長、教えておかないと、文句言ってきそうだしね」
「ですね。町長は良い人何ですけど、口うるさい所がありますからね」
「そうなのか? じゃあ、町長に会いに行くのだ」
話が決まったプロシー達は、家を出て、町長の住んでいる家に向かうのだった。
次回、土曜日の八時頃、投稿予定です。