乾杯!~新シイ神サマ~
背中の陣を起動する。
それだけで動き出す筈だった。
そして、人形は動きだし、そして崩れた。
これは予想だが、人の魂の重みに素材が耐えきれなかった。
そして、素材が劣化し崩れた。
その時に俺は多分壊れたのだろう。
人の魂の重みに耐えるにはどうすればいいか?
1つは生身の肉体を使い、そこに魂を堕とす方法。
もう1つは人を新しく造る方法。
1つ目の方が成功率は高いが、桜花は喜ばないだろうと考え、二つ目の方法を使うことにした。
やはり難航し、そんな中でこの世界に召喚されたと言うわけだ。
ーーーーーー
「なるほどねー。
なかなか面白い事を考えるね。
まあ、もう時間がないから、適当に選んどくねー。
じゃーねー!」
「えっ、ちょっとまって…」
ーーーーーー
さっきと同じ場所。
そこで神は考えていた。
「面白い事を考える少年だな~。
人を造る、か~。
全く命知らずな」
人を造る。
それは神にのみ許された術。
それを再現することはすなわち、神になること。
「くっそ詰まんない爺のほかにも仲間が出来るのか~。
面白い。
おい!
聞いていたか爺共!
新しい神が生まれるぞ!」
空間に、いきなり老人が現れる。
「まさかまさか!
そんなことが出来る筈かあるまい!」
昔、最高神は神が増えることを押さえるためにとあることをした。
人を造る力を持った人間を第一世界へ。
人を造る材料を第二世界へ送った。
これにより、人を造ることが人にはできなくなったのだ。
「いや、そのまさかだ!
力を持った人間が材料の世界に渡った!」
神は思う。
彼が神になるときは彼女ーー桜花ーーも一緒に神にしようと。
「ああ!
最高神よ、見ているか!
少年が、愛のためにあなたの鎖を千切ったぞ!」
こんなことは二億年に一度あるかどうか。
そして、人間は二億も続くことはない。
それなのに、世界を、運命をねじ曲げた。
ただの愛のために。
「きっと世界が、いや宇宙が変わるぞ!」
さあ、酒を出せ!
つまみを持ち込め!
いつのまにかたくさんの老人達が酒樽を持って現れている。
「なんだ、爺共はいやがっているのかと思ったが満更では無さそうだな!」
皆がジョッキを持ったことを確認して声を張り上げる。
「新しい神に乾杯!」
その空間に突如亀裂が開く。
「おい、お前らなにやってるんだ!」
中から現れたのは幼じ……ごほん、最高神。
「何ですかちんちくり……ごほん、最高神」
「貴女も呑みたいのですか?お酒は二十歳になってから、ですよ最高神」
ぶちん、と幼じ……ごほん、最高神から音がする。
「お前ら、全員懲罰房行きだぁ!」
「「「「ごめんなさい!ちんちくり……ごほん、幼女!」」」」
「言い直せて無いわぁ!」
ちなみに懲罰房とは、ムキムキのオカマに身体中をまさぐられる場所である。
「「「「アッーー」」」」
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所変わって王城。
「取り合えず、皆さんの能力を見ましょう!」
あんなに変なやつらにもしっかり真面目に対応する。
それが彼女が聖王女と呼ばれる由縁であろう。
今回も1300越えました!
人間、やれば出来るもんですね。