5話 おや、羅刹の様子が··· 香深「Bボタン連打!!」
香深「羅刹の過去が明らかに!」
羅刹「少しですけどね」
???「私は龍ではない」
窓の外では集団が騒いでやがる
そんなに人以外が嫌いなんだな、どうしたもんか
「亜人を囲う奴なんて敵だぁ!!」
「解散しなさい!それにあの方々は恩人である!!」
「亜人を恩人!?おぞましいことを!
こんなやつらに話など通じない!亜人を我らの手で殺せ!!」
「「「「「オオオオォォォォォォ!!!」」」
「貴様ら、いいか!ここを一歩も通すな、殺すのも禁止だ!」
「「「「「「おう!!」」」」」」
俺のせいで大変なことになってんなぁー
それにしても守備兵の人達めっさ良い人達やんけ
「おい、早く逃げろ!!」
「姫さん、俺が暴動の理由やろ?
なら俺が出ていった方がいいと思うんだが」
「いや、恩人をあんな奴らに渡すわけにはいかない
裏口から逃げてくれ、今から案内する」
「そうか。
そんなこと言われたらやるっきゃねえよな?羅刹」
「私は貴方に従いますよ、ご主人様」
「流石はせっちゃん、よくわかってるぅ」
「な、何をする気だ?いいから私に付いてこい」
「その気持ちは嬉しいぜ、だから俺のやり方でやるぜ」
そう言うと石が投げ込まれてボロボロの窓に近づく
そしてその窓から飛び出した
「羅刹、あの馬鹿共にお前の姿を見せてやれ」
「了解です、ご主人様!『龍神化』!!」
窓から飛び降りて地面に落下する
それにより粉塵が舞い、香深達が見えなくなる
「「「「「「「「なんだ!!?」」」」」」」」
「ゴアァァァァァァァァァ!!!」
「「「「「「「「龍!!?」」」」」」」」
「わぁーお、かっくいぃー」
「あ、吸血鬼がいるぞぉー!……ぉ?」
「でも、太陽が出てるのに平気だぞアイツ」
「吸血鬼は太陽が駄目なはずだろ?
聞いてた話と違うじゃないか…?」
「あれは誰だ、なぜ龍が屋敷にいる?
俺は警備担当の筈なのに聞いてないぞ」
みんないい感じに困り出したな、ふふふ
「人間共!この屋敷に住む者を害そうというのなら
私に敵対すると思っていいのだな!!」
「「「「「「「いえいえいえいえ、めっそうもございません」」」」」」」
「ならば去るがいい!!人間共よ!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
「そこの煽っていた貴様らもだ、特に顔を隠したお前」
「な、なぜそれを」
「声を聞けばすぐわかるわ」
「くっ!」
「これで騒動も収まるだろ」
香深が呟いたその時は守備兵達のいる場所が爆発した
「「「「「「「「「「「今度はなんだよ!!?」」」」」」」」」」」
そこには黒いロングコートを着て羊のような角を生やした
謎の人物が立っていた
「ふむ、龍神とは久々に見た
ベルセルクタイラントならば凶龍帝ベルスィか」
「その呼び名……貴様何者だ、その名を知っているとは
もう何千年も前の呼び名だぞ」
「魔王と呼ばれた貴様の後継者、とでも言うのかな?
今代の魔王をさせてもらっているよ初代魔王様」
「そんな呼び名は捨てた!」
「なるほど、ん?吸血鬼がいるな、しかも真祖種とは
もう滅んでいると思っていたが」
「あ、俺か」
「初代魔王も吸血鬼真祖とは変わった組み合わせだな」
「うるせぇ、もう戻ってもいいぞ羅刹」
羅刹は人の姿に戻る
最強美人のフリフリのメイド服姿に
そして香深の横に移動する
「それで何の用だよ、魔王様?」
「そうだったな、貴様らに用があるんだよ」
「なんだよ、勧誘とかか?それならお断りだよ」
「私もお断りです」
「それもあったんだけど言う前に断られたか、ならば用は…
死んでくたまえ?」
魔王と名乗る者は50mほどあったはずの距離を
見えない程のスピードで羅刹と香深に近づき腕を突き刺す
2人とも顔は驚愕の色に染まっていた
「な、に……」
「そんな……」
「ふむ、2人とも変わった魂をしているね
まるで、この世界の住人ではないみたいだね?」
「「!!?」」
「何をしている、この無礼者!マリウス!!」
「あいよ姫様!!武技・聖槍『薙孔雀』」
マリウスが魔王に向けて光を纏った槍を薙ぎ払う
それに気付いた魔王は2人から腕に抜き、後ろへ飛ぶ
「ちっ、まあいいや『転移』」
魔王は一言呟くとそのまま消えた
2人は魔王が腕を抜いたことにより支えを失って倒れる
それをマリウスとナナミが駆け寄り、2人を支える
「おい!香深大丈夫か!!?」
「メイドさん!起きようぜ!?」
「何故ここに来た」
「俺もわかんねぇよ」
「私も存じ上げません」
香深と羅刹は目覚めると懐かしい神の所にいた
神様は不思議な顔をしていた
「何があったか説明求む」
「魔王に襲われたお」
「多分魂を弄られましたよぉ?」
「あー、マジで?」
「「マジで」」
「それなら少し納得かな」
「俺達は死んだのか?」
「いや、死んではないよ
でも魂を、弄られてエラーでここへ来たんだろう」
「どゆこと?」
「どゆこと?ですか?」
「説明するから、あと羅刹は香深の真似しない」
そこからは神様からの説明が始まった
「とりあえずステータス見してくれる?
以上が出るならそこに出てると思うからさ」
「「『状態』」」
【名前】七本香深
【種族】魂喰鬼
【レベル】1
【職業】真祖
【HP】∞
【MP】1000
【ATK】400
【DEF】100
【DEX】500
【RUCK】600
【スキル】
[パッシブ]
詠唱破棄 魔力回復 超速完全治癒 状態異常強耐性
全魔法耐性 隠蔽 経験値上昇 物理耐性 魔法耐性
呼吸対応 配下強化 無詠唱 血の衣 禍龍の加護
魂魄の加護 鬼神の加護 冥府の加護 生命の加護
魔導 闘導 不老不死 全てを喰らえ
[アクティブ]
眷属作成Lv.10 全魔法Lv.3 吸魂Lv.1 魅了Lv.5 異常の魔眼Lv.1
魂砕きLv.1 武技・紅腕Lv.4 武技・緋脚Lv.6 身体変化Lv.5
[ハント]
這い寄る蛇Lv.1 剛甲皮 狂化Lv.1 火の加護 大罪の種
【称号】■■■■の■■ 異世界者 全てを喰らう者
大罪 罪殺し 変異殺し 異端の存在 systemerror
【名前】羅刹
【種族】ベルセルクディアタイラント
【レベル】1
【職業】禍龍
【HP】1000
【MP】2000
【ATK】700
【DEF】120
【DEX】700
【RUCK】500
【スキル】
[パッシブ]
全魔法耐性 高速治癒 魔法削減 魔導鱗 詠唱破棄
状態異常無効 病耐性 毒無効 環境無効 黄泉比良坂・覆
冥界の加護 死の加護 闇の加護 生命の加護
〔アクティブ〕
全魔法Lv.8 禍神の息吹Lv.4 禍神の畏怖Lv,2
武技・脚撃Lv.7 武技・拳撃Lv.10 武技・魔闘技Lv.10
武技・剣聖Lv.5 武技・斧王Lv.3 武技・暗器Lv.2
武技・尾闘Lv.10 武技・槍帝Lv.4 武技・旋風闘技Lv.10
龍神化Lv.10 黄泉比良坂・追Lv.1
【称号】元龍神 ドジっ子気味 高位神 毒舌従者 神殺し
唯一絶対種 禍神 闇へと忍び寄る 冥府の元 systemerror
「うん、無理
これはどうしようもないなぁー」
「ステータスが変わってる?」
「種族や称号も変わってますね」
「これ、もしかしたら大変なことになるかもね…」
「「どうゆうこと?」」
「神の加護があるってことはその神達は魔王の味方と
思ってもいいってことだよ」
「それは……ヤバイな」
「数も多いですし、高位の神もいますからね」
「冥府、生命、死、この3つは特に危険だね
冥府の女神・べルセネスは死んだ後の世界を統括する神だ
生命の女神・ディアントールは命、つまりは魂の管理だ
死の女神・タナトスは全ての死の形を司るよ
この3人の神は姉妹らしくて仲は良いらしい
でもこれは大きな敵だよ?司る物が多くあるほどに
その神は力を多く身に付けるからね」
「うわー、これは辛いかも」
「まぁ僕も応援するよ、いちを僕は最高神だからね」
「私、龍から禍神になってますけど……」
「昔の跡と魔王の力が混ざった結果だろうね、どんまい!
おっとそろそろ君達の体が目覚めると思うよ
敵は強くて大きい、でも僕も応援するから頑張り給えよ?」
「おう!任せとけよ!!」
「ハイ、行って参ります」
と言うわけで主人公進化です
実は魂喰鬼って種族は初期から考えました
これからもよろしくどうぞ