4話 異世界の街並み、知らない天井だ……
2日かかると言ったな、あれは嘘だ( ・´ー・`)
いや、すみません
書けたので投稿させて貰います、はい
この話で1章は終わりとなります
次は1章の登場人物の紹介となります
あとは称号とスキルの説明もありますので是非読んで下さい
???side
香深と言う男は巨大なモンスターであるジークを倒した
そしてそのまま倒れてしまった
従者とかいうメイド服は何もしない、焦りもしなかった
倒れた時の慌てぶりは大変だったものだが
「姫様、あいつどうするんですか?怪し過ぎますが」
「そうだが恩人とも言えるだろ?それに私達より強い
変に刺激するよりも手助けした方が特になるだろ」
「メイドさんと香深君、凄い魔力」
「俺は戦ってみてぇな」
香深君が倒れてしまったのでその場をメイドに任せて
モンスター達の残党刈りへ向かう
香深side
「ん…んあ……ん?知らない天井だ」
「馬鹿なこと言ってないで起きてください」
「おう、せっちゃんここ何処?」
「倒れる前に助けた人達が運んでくれましたよ」
「マジかよ、世話になったのか」
「そうでもないぞ、私達も助けてもらえたのでな」
羅刹から話を聞いていたら女性が部屋の中に入ってきた
それに続いて3人が部屋に入ってくる
よく見れば俺の寝てる部屋も高そうな物が沢山置いてある
ということはコイツは金持ちなのか?
「私はナナミ・ルクセンダルと言う、助けて貰い感謝する」
「僕はマリウス・ルクセティアだよ、ありがとな」
「ニーナ・ミストルティン、よろしく」
「リヒト・アーデルト、助けてくてあんがとなぁ」
薄紫色の髪をした中性的な騎士風の女性がナナミ
赤い髪のチャラ男風なのがマリウス
幼く見えるローブに杖を持っているのがニーナ
大きくて豪快なのがリヒト
「いや、礼を言われるようやことはしていない
俺の名前は七本香深、いや多分カフカ・ナナモトになるか」
「私は羅刹、ラセツ・ナナモトとでも言いましょうか」
「同じ名字なのはアレ?兄妹とか?似てないけど」
「おいマリウス、人の家のことに口を挟むんじゃねぇぞ」
「でもよ〜気になるじゃん?リヒトよ」
「でも…カフカは吸血鬼、羅刹も?」
「いえ、私は龍です」
「「「えっ?龍!?」」」
「えぇ、竜人のような混ざり物と一緒にはしないように」
「こら羅刹、そんな差別的なことは言わないんだぞ」
「すみません」
4人は羅刹のことを聞いて目を見開いて固まっている
「どうしたんだ、お前ら」
「だって龍だよ?君の方こそ龍のメイドとか何者よ」
「いやー、なんと言うか色々とあったんだよ」
「そりゃ複雑だろうよ」
「龍って凄い存在だったりすんの?」
「単純に言えば人の関わることのない超存在ってやつだよ」
「そうです、龍とは凄いのです(ドヤ」
「失礼ですが龍としての種族を聞いても?」
「私はベルセルクタイラントです、もう仲間はいないと思います」
「存じ上げません名のある種族なのでしょう」
そんな会話をしているとドタドタと音が響き扉が勢い良く開かれる
「姫様!!ご無事ですか!?薄汚い亜人に近くなどいけません!!!!」
「薄汚いとは失礼だぞ、我々の恩人にたいして」
「そ、それでもいけません!何かあってからで!」
「いい加減にしろ、無礼にもほどがあるぞ!さっさと消えろ!!」
乱入してきた騎士のような男はとぼとぼ帰っていった
「本当に済まない、後で言っておく」
「いいよ、お前らは仕事があるんだろ?仕事に戻れよ」
「済まない、それでは」
4人は部屋を出ていった、その背中は4人ともどこか哀愁が漂っていた
「なんか悪いことしたな」
「大丈夫です、ご主人様は悪くありません」
「て言うかそのご主人様っての止めてくれ、背中が痒くなっちまう」
「そうですか、ならば………かふくんで」
「急に親しげだな……まあいいけど
そういえばバトルがあったんだがレベル上がったりしたのかな?」
「いえ、種族的に戦闘だけでは上がりません」
「じゅあどうしたら?」
「かふくんの場合は喰らうことかと思います」
「喰らう?肉とか食えば良いのか?」
「いえ、自分達で倒した物を喰らう、『喰らう』というのは
単純に食べる以外に吸血など、他には魔石を食べるのもいいかと思います」
「なるほどなぁ、わかった
それなら倒したアイツの魔石欲しかったな」
「抜かりはありません、死体は切り分けて保管済みです」
「ナイス、せっちゃん」
「イエス、かふくん」
サムズアップが交わされる
「なら魔石と血に少しの肉が欲しいがここじゃあ魔石以外無理か」
「いえ、血も可能です
主から死体の血を結晶化するアイテムを貰ってあります」
羅刹は鞄の中をガサゴソと探っている、そして2つの丸い石を渡す
片方は血のような赤色でもう片方は黒くまるで宝石のような輝きをしている
「赤色が死血石でもう片方が魔石となります」
「これを食えばいいのか」
死血石を口に含む、味はトマト味だった、噛み砕いてから
今度は魔石を食べる、味は甘酸っぱい風味が口に広がる
「死血石はわかるけど、魔石の味が……」
「不味かったのですか?」
「いや甘酸っぱい味なんだよ、意味がわからないよ」
「それはなんとも…
体の調子はどうですか?喰らうことでのレベルアップは
私もあまり聞いたことがないので良くわかりません」
「んー、これと言って不調もないな?」
「ならばステータスを見てみては?」
「それもそうだな、『ステータス』
【名前】七本香深
【種族】吸血鬼・真相種
【ジョブ】なし
【レベル】98
【魔力】24万
【体力】?????
【スキル】
〔パッシブ〕詠唱破棄 魔力回復 超速治癒 状態異常強耐性
全魔法耐性 光魔法耐性破棄 隠蔽 経験値上昇 物理耐性
呼吸法 配下強化 無詠唱 血の衣
〔アクション〕眷属作成Lv.2 全魔法Lv.3 吸血Lv.5 魅了Lv.5
異常の魔眼Lv.1
〔ユニーク〕魔導 闘導 不老不死 全てを喰らえ 龍神の加護
〔ギルティ〕見えざる腕 剛甲皮 狂化 火の加護 大罪の種
【状態】異常無し
【称号】異世界者 吸血鬼 真相種 怪物 龍の主 神を従える者
全てを喰らう者 大罪 瞬殺 罪殺し 変異殺し
なんか大変なことになっているな、わけわからん」
「ユニークはわかりますが、ギルティとはいったい?
…………見えざる腕……火の加護……大罪の種……もしかして……」
「なにかわかったのか?」
「『全てを喰らえ《ハンティング 》』ってどんなスキルなのかわかります? 」
「いや、全く検討もつかない」
「そうですか……おそらくそのスキルは
『スキルを奪う』スキルなんだと思いますよ、そして奪った
スキルがギルティと言う項目のスキルなのかと
大罪の種と見えざる腕はジークのスキルかと」
「ジークの腕は見えてたぞ?6本の腕だっただろ?」
「そこは種族的に腕がスキルとなったのでは?」
「なるほど…」
「まぁ、まだ断定ではありませんが
神と言っても私はまだまだ新人でしたので」
「そうか、ありがとな?
それじゃあこれからのことを話そうか」
「えぇ、そうしましょう」
『パリーン』
香深の目の前の窓が割られるどうやら石が投げられたようだ
羅刹が外を覗くと相当な人数の人が集まっていた
「この家のヤツは吸血鬼を囲ってるんだろー!!」
「そんな危ない物をどうする気だー!」
「きっと家の主も吸血鬼なんだ!!」
どこから聞いたのか、香深のことを言っているらしい
そして歓迎されていない
「めんどくせぇなぁ…」
〜とある最高神のお部屋〜
???「なんで吸血鬼にしたのさ
あの種族はまだ差別が強く残ってるいるだろ?」
ギルナード「だからこそ吸血鬼にしたのさ
羅刹も付いてるし、あの子なら差別その物を無くしてくれる」
???「羅刹?あぁ、あの若い龍神か
香深って子にずいぶん期待しているね?元は人間でしょ?」
ギルナード「大丈夫だってー」
???「そこまで言うなら任せるけども……
私の仕事は増やさないでね?たまに変なことするからね、貴方」
ギルナード「大丈夫!負担はないはずさ
冥界の主であり死を司る神であるメイベル、君にはね?」
メイベル「はいはい、それじゃあ仕事に戻るから」
ギルナード「ふふっ、楽しみだなぁ」