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黄昏の霊園  作者: 余世峯 忍
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プロローグ~過去と始まり~

初投稿&お試し投稿です。お試しなので不定期投稿になると思います。

過度な期待はしないでください。

この世界ミスト・レイスは二つの大きな大陸から成り立っている。一つはリアガーデンと呼ばれる西の大陸。もう一つはルストハーヴェンと呼ばれる東の大陸である。この二つの大陸は三つの橋によって繋がっており、これらの橋はウェルディア大橋。セルジーア大橋。アレクセレア神橋と呼ばれている。

主に人々の住む大陸は東の大陸。此処に大小様々な国家がある。主な国家は大陸の一番西にあるエルゼンハイム皇国。大陸の南側に位置する大和王国。大陸の東側にあるラーテルハイム帝国。そして北に位置する魔国ルーベンの四国家が四大国と呼ばれる国家である。

そしてその四国に囲まれる様に中央にはテルノ草原・エルフの森がある。

そして西の大陸。未だ殆ど人類の侵入を許していないこの大陸は、陸地の五分の三を森に覆われている。その森の名はエルチェハイム大森林。その森に住む全ての魔物の強さは東大陸の魔物の三倍以上の強さを誇る規格外の森。既に何人かの冒険者と呼ばれるもの達が侵入を試みたがその殆どが帰らぬものとなり、生き残ったもの達も少し入ったところ程度までしか入る事はできなかった。森の中央部に太古からある大迷宮があるとされているが詳細は不明。

その他にはデルタ山脈。リアーム大神塔。セルジーア砂漠がある。セルジーア砂漠は西大陸南側に位置する砂漠でいつも気温が高く進むにはかなりしっかりとした準備が必要である。魔物も強く、サンドワームやアリジゴクなど砂漠にしか存在しない魔物も多い。

デルタ山脈は別名龍山と呼ばれる山で龍族や龍人族が暮らしているとされている山。西大陸北側に位置する山々でその山を越えるのは非常に難しいとされている。山頂の高度は五千メートルをゆうに越える場所もあり山越えをしようとするものはいない。麓には東大陸側から西大陸側に入る洞窟があるがそこは魔物も強くトラップも多く設置されておりまるでダンジョンのような構造になっているため突破が難しい。さらにはゲートキーパーと呼ばれる強力な魔物もいるためそこを通るにはかなりの実力が必要となる。

そして中央にはエルチェハイム大森林の手前に天まで届く塔がある。その塔の名前はリアーム大神塔と呼ばれており、神へと至る塔、試練の塔と呼ばれている。リアーム大神塔は何処まであるのかが全く分かっていないのだがその中には多くの魔物が存在している。常に魔物は絶えることなくそして塔の外に出てくることもない。一階から徐々に敵の強さが強くなっていき最初は簡単に上がれても徐々に難しくなっていく。現在の最高到達階数は七十五層。これはSSSランクまである冒険者の中で最高峰クラスの冒険者達が挑んだ記録である。


《ミスト・レイス世界史第1章より抜粋》



遥か昔この世界が作られた頃大陸は一つだけだったとされている。其処に絶対悪を掲げた邪なる王が誕生した。名はエルド=ビルテン=ルドアルド。魔物の中から進化した彼は知恵を持つようになった。血を啜り肉を喰らう事で強くなる彼はありとあらゆる生物を喰らう事で徐々にその力を増していった。同族や魔物を喰らう事で力を付けた彼は今度は知識を求めた。魔物達では持ちえぬ高度な思考能力を求め、人を魔族を亜人を喰らい始める。彼が世界の共通の敵になるのに早々時間はかからなかった。

人類は彼に脅威を覚え、邪神共闘討伐宣言を実行し、知恵を持つ種族は皆一丸となって戦う事を決意する。

その結果少しずつではあるが彼を弱らせていっているかに思えたが後一歩及ばずまた徐々に戦線を押し返されていってしまった。このまま行けば地上に住む全ての人が彼に淘汰されると誰しもが諦めの感情を持ち始めた。だが、彼に脅威を覚えたのは人々だけではなく神達も同じだった彼を討伐せんと神達が対処を開始するがその最中、彼は神を討ち破り神殺しの称号を得て存在の格を大幅にあげていき、彼が邪王から邪神へと変わるのに早々時間はかからなかった。そこからの神達の対処は早かった。いよいよ油断出来なくなった神々は今までのように少しずつ攻めるのではなく全員が一気に彼を攻め上げ一瞬で鎮圧を行うこととなる。だがしかし彼をうち滅ぼす事は出来ずやむ終えず封印することとなった。

その時の戦いの衝撃で大地は二つに割れ大陸は二つとなった。そこで大陸と大陸の間に神達が高度な結界となる橋を造ることによって彼を西大陸へと完全に封印した。

それから数百年後ある一つの集団が未知の資源を求め西大陸への侵攻を開始してしまう。三つある結界のうちの一つを破壊し西大陸に入った彼等はある一つの迷宮の封印を解いてしまう。

その時に漏れ出した邪神の息吹きは西大陸の魔物達の強さを変革させていった。この事態に各国は秘匿された禁呪の異界召喚を決行することとなった。

伝説では、異界から呼び出された勇者達はそれぞれが卓越した力と才能を持っているとされており、人々はその伝説に縋った。

そして呼び出された五人の勇者達は人々の期待を一身に背負い邪神を討伐するためにその力を奮った。その勇者の名前は如月曜・神之宮真紀・三河梨花・西条藤吾・加屋梨雄吾。彼等の活躍によって復活しかけた邪神は完全に討ち滅ぼされ一先ずの脅威は去っていった。それから少しの間は平穏な時代が続くが如月曜の失踪から事態は一変する。

曜が姿を消してから2ヶ月が経った頃には藤吾がラーテルハイム帝国の新たな皇帝となり、神之宮真紀は大和王国の女王となる。そして新たに作られたエルゼンハイム皇国と帝国の関係はどんどん悪化していき、その緊張感は各国に広まっていく。更にはそれから10年後帝国の人間宣言によって各種族同士の緊張もたかまっていく。

そして新暦十七年人々の全ての種族の中で禁止されていた異界召喚を帝国が行ってからは帝国に付随しない国々全てが帝国への不信感を抱き更に緊張感は高まっていく。

そして新暦二十年遂に世界にはかつてない戦乱の息吹が渦巻いていた。


読んでいただきありがとうございました。

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