1 一夜明けて
「たっだいまー♪」
「ただいまかえりたんや♪」
無事クリスマスイベントが終了し、翌日私たちはお昼の三時くらいに石川邸に戻ってきました。
朝の目覚めが…だったので、ギリギリの時間になってあわてて着替えをして、ホテルをチェックアウトしました。
それから、ランチを二人でゆったりと取った後、そのまま家に戻ったのでした。
昨日のディナーもとてもおいしかったけど、今日のランチもとてもおいしゅうございました。
もう、『気分が違います』から♪クリスマス最高!!
さて、家に入るとみんなが揃っていて、喜んで迎えてくれました。
そして、そのままティータイムに突入しました。
なんか、食べてばっかりのような気がしますが…。
今日はいつものメンツに加えて、巧人さんも来ているのだね。
…明らかにナースチャとずっと親密になった空気を漂わせているのですが!!
まさか、ナースチャも『X-Day』を迎えたのか?!
これは後で『確認』せねばなるまい!!
そして、予想通り、エレーナは大きく落ち込んでいる。
二人がくっつくのを阻止というのを『半分はあきらめ』出しているようだ。
まあ、エレーナは女子力が異様に高いので、本人さえその気になれば素敵な彼氏が出てきてくれるだろう。というか、作れ!!
私やナースチャみたいな『男前系』はチャンスを逃すと、非常に厳しいが、エレーナやちーちゃん、遥ちゃんのような『乙女系』は本人次第でいくらでもチャンスを作れるのだ。うん、うらやましくなんか……ちょっとうらやましい。
それはともかく、アルさんと巧さんの結婚式が間近なので、やることが山積みだ。
二人が日に日に仲良くなっていくのを見るのは非常にほほえましい。
みんなの前では、特にアルさんは『表面上は』あまり変わったようには見えないが、巧さんが劇的に変わっている。
私と光ちゃんが仲が良くなることを『心の底から気にしない』いや、むしろ喜んでくれているようです!!
ご自身が最愛のパートナーと『心身ともに仲良く』なると、人間はどんどん精神的に余裕ができてくれるようです。
われわれカップルも今からそうなってくれるに違いない!と期待しております♪
…話が逸れましたが、結婚式の参加者が水守家の方たち以外はほぼ『いつものメンバー』なので、招待客うんぬんの件にあまり気を遣わなくていいのは助かる。
アルさん、どんな花嫁衣装になるんだろう♪
『明日は我が身(いい意味で)』なので、さらに楽しみが増えるのだ。
私もそろそろ『自分のウェディングドレス』を見繕っておこう♪
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「まさかこんなところにあるとはな…。」
夜半、とある遺跡の地下深くの部屋で、レジウスとラスニール達が顔を見合わせていた。
目の前の石棺の中から非常にかすかながら生命反応があるのにセンサーを見ていたアンドリューは仰天していた。
「本来私一人で充分だと思っていたのだがね、この時代はよほど人材に恵まれているようだ。目的達成のためにはこうして、いろいろと助力を求めなければならない。」
レジウスは苦笑している。
「では、この中にいるのは…。」
ラスニールが石棺をじっと凝視している。
「そうだ、『竜の血を受け入れるのに成功した最初の魔竜戦士』だ。
そして……。」
レジウスが話し始めると同時にその後ろに従うように人影は姿を現した。
不意の出現にラスニールすら驚愕している。
普通なら感じ取れないくらいに気配を消しているが、わかるものには驚異的な力を秘めているのがわかるだろう。
ラスニール達はそいつと向き合って、背筋が寒くなるのを感じた。
「こちらに来て始めて成功した『二人目の魔竜戦士』だ。」
レジウスはにやりと笑った。
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年末は世間があわただしい分、モンスターバスターの出動の機会も増える。
ただ、学校がない分、時間にはかなり余裕が取れるのだ。
だから、しっかりアルさんたちの結婚式の準備を確実に進めたり、デートしたり、『お泊り』したり、『お泊りされたり』と充実した毎日を………いいのか、スーパーヒロイン??!!
ちーちゃんが不満そうな顔を見せなくなり、巧さんが『ご自身のこと』に忙しいのと、私たちのことを『心の底から認められた』ため、私たちがなにをやっても『いやがる素振りすら見せない』ようになられたのだ。
よって気が付くと…完全にやりたい放題(笑)になってます♪
そんな話をアルさんにすると…。
「あらあ、それに関して『おもしろいことが判明した』わ♪二人ともしっかり聞いていてね。実は巧人さんが使えるという『鑑定』の能力を私も使えます♪」
なるほど、情報魔法の大家でもあり、以前も私たちやアルさん自身、ちーちゃんたちの『前世を調べた話』をしてくれたりしたので、至極納得である。
「『生きている人間を数値化」しちゃうと、変な風な誤解につながりかねないので、今までは言わなかったですが、あくまで『現在の状態の目安』であり、特に人格面に関してはそれで評価するととんでもない間違いになるので、一応言っておくね。
では、12月25日のお二人の大まかな鑑定結果です♪
『レベル』はその人が現在扱える『才能の目安』であり、普通の人はLV1~10くらいです。高いからその人に価値があるわけではないけど、『大きな仕事を任せられる』とは言えるかもしれません。
技能も同じで、LV5でプロとしての仕事ができるくらいと見ておいてね。」
◎ 石川瀬利亜 17歳 人間 女
『モンスターバスター』&『スーパーヒロイン』
レベル:781
スキル:古武術(LV336) 拳銃(二丁)(LV225) 料理(LV14) 家事(LV11) 他
装備: 変身用スマホ 変身(変装?)用スーツ ミニ勇者システム(移動用)
称号 無敵のシードラゴン ゴメラキラー モンスターバスター一〇星 レジウス撃退
鉄拳の魔法少女 女王の解放者
善良度:☆☆☆☆☆☆☆☆
特記事項 ※シードラゴンモードになると、素早さ、気の扱い、精神力が大幅に上がり、総合戦闘能力が大きく上がる。
現在『恋愛中』 対象:光一 愛の深さ:LV32
※ 風流院高校に通うハーフの「男前の美少女」高校生。
モンスターバスター最強メンバー一〇星にして、「大怪獣ゴメラ」を素手でノックアウトする無敵のスーパーヒロイン・シードラゴンマスクでもある。
手八丁口八丁で、行動指針は「熱く燃え盛る正義の心」の赴くまま動くこと!
婚約者の光一とは4月に結婚予定♪
※1 善良度は通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆です。
※2 愛の深さは『普通の夫婦』でLV5です。
「レベルがいきなり700を超えてますがな!!!それから、戦闘技能が『驚異的』いうことなんやね!」
「料理と家事をもっと鍛えなければならないわけね!!」
「あら、普通に生活する分には十二分だわ…というか、レストランの厨房に即戦力で入れるレベルだけど。」
「善良度が通常は最高五つ星で瀬利亜はんは八つでっか!!……確かに『納得の数字』ではありまんね…。」
「……話の流れを見ると、言いたいことは『愛の深さLV32』の部分なわけね…。いや、自分で見ると『すごく恥ずかしい』んだけど!」
「そうだね♪
さて、次に光一君を見ていただいた後、『本題』に入ることにします。」
◎錦織 光一 23歳 男性
『高校教師(物理)』&『スーパーヒーロー』
レベル:433
スキル:古武術(LV45) プログラミング(LV136) 工学(LV99) 料理(LV15) 他
装備: 電脳マジシャン専用タブレット 変身スーツ 七つ道具
称号 電脳マジシャン
善良度:☆☆☆☆☆☆☆
特記事項 現在『恋愛中』 対象:瀬利亜 愛の深さ:LV30
※風流院高校教師で瀬利亜たちのいる雪組の担任の物理教師。怪しい関西弁を操る軽いノリのイケメン。「サイバーヒーロー・電脳マジシャン」として瀬利亜たちをサポートしている。
「光ちゃん、プログラミングとか、工学技能がすごく高いわけなのだね。他の人がどうか知らなかったから、こんなにスゴイとは思わなかったわ。さすが、ダーリン!!」
「…いや、それほどでも…(真っ赤になっている)。
ところで、思っていたよりかなりレベルが高こうなってるけんど、瀬利亜はんとあまりにも離れてへんで『ダメ旦那ではない』ようで、ちょっと安心やね。」
「プログラムや工学に才能を発揮されているからね。
ちなみに『スキル 詩吟LV120で、存在レベルが500』いう方もおられるからね。もちろん戦闘技能はゼロだけど。」
「ここでも注目は『愛の深さ:LV30』の部分になるわけね。『普通の夫婦』でLV5ということは…相思相愛のものすごい『ラブラブカップル』というわけなのね♪♪」
「さすが瀬利亜ちゃん、正解です♪どこに出しても恥ずかしくない『スーパー☆バカップル』と言えるかもしれません♪」
いやいや、その言い方はちょっと?!
「いよいよ『本題』ですが、12月24日お昼の時点で瀬利亜ちゃんが愛の深さ『LV30』、光一君が『LV28』でした♪まあ、『一晩で2レベルアップ』とかすごいよね♪」
なんですとーー!!!!
「さらに、本日30日お昼現在ですが…瀬利亜ちゃんが愛の深さ『LV36』、光一が『LV34』ともう『順調に愛を育んで』ますね♪♪素晴らしいです!!『宇宙一のバカップル』誕生も遠くないかもしれませんね♪」
「……ええと…これは『罰ゲーム』…では、ないですよね…。」
「もちろんじゃない♪だから『愛を育んでいる』と表現してるでしょ。
私、学校で女の子から『人生相談』受けることが多いのだけれど、『相思相愛でお互いに思いやりがある』ならいいけど、そうでない場合、特に『援〇交際』とか二股とかだったら、『行為』を絶対にするなとか言ってあげてるよ。
愛のない『行為』は結局女の子を傷つけるだけだからね。
そう言うわけで相思相愛でも『愛の結晶が誕生しない配慮』はとても大切です。
まあ、瀬利亜ちゃんたちの場合は『4月に入籍』するから、『子連れシードラゴンマスク』が高校に登校してもいいのなら、そこも気にしなくていいかもしれないけど♪」
なんか、話が少し『生々しく』なってきた気がするんですが?!
こんな平穏な日常がずっと続くような気がしてましたが、残念ながら私たちには超えるべき『大きな大きな山』があったのでした。
そして、その山は…予想以上に早く来たのでした。




