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ゴメラ VS モンスターバスター  作者: はなぶさ 源ちゃん
閑話 クリスマス大作戦 他
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2 わくわくランドを攻略せよ!

 ようやくナースチャが復活した時、聞きなれた声が後ろから聞こえてきた。

 「あれ、みんなもわくわくランドに来ていたんだ♪

 私も今からミニライブに参加するんだが、よかったら聞いていかないかい?」

 ギターを抱えたカイザスさんが笑顔で歯を光らせている。


 ……またもや噂をすれば影が差すという『例のアレ』でございます。


 ナースチャと巧人さんの顔色が青くなりました。少し前まで「なにがあってもナースチャを『カイザスさんの魔の手に渡さない』ためには…という話をしていたのだから、当然の反応ではあります。

 私も内心の動揺をおくびにも出さずにカイザスさんににっこりとほほ笑みます。


 「今から『二組はデート』だから、そっとしておいて頂けると嬉しいな♪」

 「そうか、すまない。気が向いたら来てね♪」

 カイザスさんは私の言葉を疑わずに鼻歌を歌いながら去っていく。


 『非常に空気が読めない』ことを除けば、カイザスさんは『すごくいい人』ですよ?

 優しくて思いやりもあり、ハンサムで勇気もあり、非常に正直だし。

 ただね『おこちゃま』すぎるし、『生きる動機の80%が恋愛』とか、さすがについていけないのだ。『友達』としては実にいいやつだが、『恋人は論外』、まして『結婚』は……という感じになってしまう。

 その辺の話をナースチャ達にすると、なんだか安心したようだ。

 巧人さんはいい旦那さん、いいパパになりそうな感じなので、ぜひ、このまま行ってほしいものだ。


 さて、『カイザスさん襲撃』のどさくさに紛れて、ナースチャ達をエレーナから逃がした後、私たちはいろんなアトラクションを廻ることにした。



 『わくわくランド 忍者村』

 おおっ!!これは忍者屋敷があって、中を探検するみたいな感じだろうか?


 『忍者の秘儀を尽くした対戦を見逃すな!!


第1試合 日韓の因縁の対決!!

     サムライ忍者 VS テコンドー忍者


第2試合 最強の横綱に強者たちが挑む! 

     横綱忍者 VS サムライ忍者 & テコンドー忍者 & 闇忍者 』


 いやいや、忍者の皆さん何やってんの?!!

 五月雨さんや月野さんみたいに『手に職』を付けようよ!!

 特に五月雨さんは『マジシャンとしてもプロ』だからね?!


 「あらあ、忍者の皆さんには美佐ちゃん救出の時にお世話になったわね♪

 そう言えば、最初は敵に操られて、私たちと対決して、私たちかなり苦戦したよね。」

 ……アルさん、忍者さん達を操っていたのは『モンスターバスターリーダー』のコーザルなんだよね…。

 ついでに言うと、あの五重塔の戦いのとき、アルさん一人で忍者さん達を全滅(気絶)させちゃったよね。



 「まもなく第1試合が始まります!」

 客寄せをしている長身の朴訥そうな青年はテコンドー忍者こと、山口圭一さんだ。

 子供たちが喜んで集まっているが、それ以外にも格闘技ファンらしい人達も集まっているようだ。どうやら、本格的なアクションをするということで評判になっているのだろう。


 「あれ、瀬利亜さん?!いらしていたんですか?」

 山口さんが嬉しそうに手を振っている。

 「間もなく第1試合が始まりますので、よかったら見ていってください♪」


 純粋な興味に加え、彼らに社会に溶け込む橋渡しをした立場から言ってもちょっと見ておきたいところだ。



 「よいこのみなさーん!今からカッコいい忍者たちの対決が始まるよ!!」

 ひらひらの衣装を着た可愛い女の子のナビゲーターがマイクを手に笑顔でナレーションをしている。……あの縦ロールは元レディマントの麗華ちゃんではないか?!

 忍者さん達は『元仲間』になるので、お手伝いということだろうか?


 そして、観客の中に例の事件で麗華ちゃんと仲良くなったコーザルを発見!!

 うまく一般人に変装しているつもりだろうが、『この瀬利亜アイ』はごまかされない!

 麗華ちゃんの方を心配そうに見つめている。

 そんなに心配なら『早く告れ』!!

 …まあ、『500歳のおっさん』だから伝えにくかろうが、『愛さえあれば星の差も超える』のだから、同じ『地球人同士』何とか……コーザルは本当に地球人だっけ?


 そんなことを考えているうちに第1試合が始まった。


 サムライ忍者さんとテコンドー忍者さんは『見せるための試合』をしていた。

 彼らが本気で動いたら『誰にも見えない試合』になりかねないので、『闘気を戦わせ』つつ、動き自体はゆったりしたものになった。

 いくら見せるためと言え、真剣にやらないと見ている方からはわかるものなのだ。


 ちなみに『日韓因縁の対決』とか煽ってますが、忍者さん達は全員同郷なので、テコンドー忍者さんはもちろん日本人です。

 今ならこんな煽り文句でも笑って済ませられますが、7年以上前は『国際情勢上』こういう煽りはNGだったみたいです。

 こういう『ヤバイ表現』やめようよ…。


 なお試合はテコンドー忍者さんの辛勝で終わった。



 第2試合は二人に加えて闇忍者さんと雷電忍者(元横綱忍者)さんも加わる。

 闇忍者さんは本名「伊吹 玲人」という名前同様?渋いイケメンさんだが、黒装束で全然わからないのが少々残念な人だ。

 こちらの試合はさすがに『三人VS一人』なこともあって、横綱忍者さんが押され気味に始まった。そして、いよいよピンチか?!という時に麗華ちゃんが大きくアナウンスをした。


 「おーーっと!!横綱大ピンチだ!!みんなの声援で横綱が復活するかもしれないよ!!それ、フレー!フレー!よ・こ・づ・な!!」

 「「「「フレー!フレー!よ・こ・づ・な!!」」」」

 観客たち、とくに子供たちが大きな声援を送り始めた。


 「おおーー!!横綱が『戦化粧』を始めたぞ!!もう一声大きく、フレー!フレー!よ・こ・づ・な!!」

 麗華ちゃんの誘導で子供たちの応援の声がさらに大きくなる。

 その応援の声に合わせて横綱忍者は化粧を終えて『雷電忍者』になった。


 あとは『黄金パターン』で雷電忍者がカッコよく三人の忍者たちを蹴散らしていった。


 「さあ、みんな!!大活躍の雷電忍者を声援で送り出そう!!

 それ、ら・い・で・ん!!ら・い・で・ん!!」

 「「「ら・い・で・ん!!ら・い・で・ん!!」」」


 会場中を雷電コールが響く中、雷電忍者は退場していった。

 うん、『すごいモノ』を見させていただきました。


 終了後子供たちが『僕も大きくなったら雷電忍者になるんだ!』と嬉しそうに言ってましたが……いえいえ、『絶対に無理』だから!!

 そもそも忍者自体が『超特殊技能が必要』なので、目指してなれるもんでもないし。

 もしかするとずいぶん『罪作り』なアトラクションなのかもしれない。



~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~



 今度はショッピングコーナーに入ってみる。

 飲食コーナーもいろいろおいしそうなものも多い。

 また、お土産もいろんな種類があって見ているだけでも楽しくなってくる。


 SDゆるきゃらのぬいぐるみもたくさんの種類がある。

 SDゴメラにSDメカゴメラ、SD雷電忍者に……予想通りSDシードラゴンマスクもぬいぐるみになっていた。

 いやいや、アルさん、ちーちゃん、遥ちゃん、なんで『私のSDぬいぐるみ』を喜んで買おうとしているの??

 特にアルさんは以前『瀬利亜ちゃん人形』を作ったくらいだから、簡単に自作できるでしょう?

 「えええっ!!だって、すごくかわいいんだもん♪クリスマス記念だし♪」

 とか言いながらアルさんは大・中・小を三つずつ買っていた。

 ……というか、光ちゃんを除く参加者全員が買ってるんですが…。


 ん?光ちゃんは…?

 私が光ちゃんを探すと、リアルタイプのフィギュアのコーナーにいた。

 そして……待てい!!なんで、シードラゴンマスクのフィギュアを買おうとしているのだ??!!

 「瀬利亜はん!大変や!このフィギュア、衣装が『着脱自在』になってるで?!」

 なんだってーー!


 「よし、これはぜひ、買って確かめなあかん!!」

 「買わなくていい!!確かめなくていい!!『実物』を見ればいいじゃない!!」

 「はっ!?そうやった!今晩『実物で確認』……。」

 「はい!以降下ネタ禁止で!!」


 私がハリセンで光ちゃんをはたくと……みんなが微妙な視線で私たち二人を見ている。

 ……私はわざとらしく咳払いをし、再びツアーは再開されたのでした。


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