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ゴメラ VS モンスターバスター  作者: はなぶさ 源ちゃん
第四部 モンスターバスターと過去の清算
85/140

10 魔法の女王

更新遅くなって申し訳ありません。

 動かなくなったママとお兄ちゃんを家に置いて、二人で『例の機械』に乗り込んで、世界中を逃げ回った。


 どこへ行っても、必ず『奴ら』が現れ、私とパパを少しずつ追い詰めていった。

 パパは強かった。それでも、一日中私を気遣い、気の休まる時間のないままどんどんやつれていった。

 私もパパもただ、平穏に生きたいだけなのに、『奴ら』は執拗に私たちを襲ってきた。


 パパの同僚たちは言っていた。

 パパは「あの最高のスーパーヒーロー『スーパージャスティス』と同じくらい強い」と。

 だから祈った。スーパージャスティスが私たちを助けに来てくれることを。


 そして、日本に逃げてきたときに、あのスーパージャスティスが私たちの前に現れた。

 パパを倒し、『あの機械』をコントロールするために…。



~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~



 暗黒魔王を仕留めて

 私たちは『元暗黒魔王城』にやってきた。

 さらに元をたどれば魔法界女王の居城なのだが…。


 暗黒魔王の魔力が切れたおかげで、城に闇の気配はなくなっている。

 城に人の気配はなく、私たちはゆっくりと警戒しながら女王の間へ向かって歩いてる。


 「暗黒魔王が倒れたのですから、そんなに警戒されなくてもいいのでは?」

 おっとりした感じの魔法博士がのほほんとした感じで口を開く。


 「大丈夫だとは思うのですが、『例の黒ずくめ』が出てきたら、このメンバーでも油断はできないですから。念のためですが…。

 ところで、他のメンバーはともかく、私は魔法少女の変身を解いていいでしょうか?」

 私が自分の格好を指し示して言う。


 私の格好はどう見ても魔法少女というよりは『アメコミやSFのスーパーヒロイン』だよね?!こんな『メカニカルな風体の魔法少女』は見たことないし!!


 「残念ですが、魔法界に入る許可が出るのは『協定により魔法少女だけ』なのですよ。ですから、魔法少女の格好をされていないと困ります。

単にルールだからというより、『魔法界以外の存在を捕獲する罠』みたいなものもたくさん存在しているのですよ。」

 なに、そのめんどくさいの!!

 女王に起きてもらったらその辺修正してもらおう。

 毎度この格好で動き回るのはかなり手間なのだ。



 さらに歩くと、とうとう女王の間に到達した。

 部屋の中央には蓋のしていない棺桶があり、その中に女王が眠りについたまま安置されている。棺桶はいくつもの魔方陣の上にあり、それぞれの魔方陣からは膨大な魔力が感じられる。

 暗黒魔王が消滅しても、こちらの結界自体は強大なまま残っている。

 シードラゴンモードで全力で突っ込んだら、強行突破はできそうだが、その場合は女王の安否がどうなるかわからない。


 「まさかここまで、強力な結界が張ってあるとは…。アルテアさん、どうしましょうか?…アルテアさん?」

 魔法博士が結界を見ながらいろいろ思案していると、アルさんは…そのまま女王のところまでひょこひょこ歩いて行って、女王を肩に担ぎ上げた。

 全員が目を点にして見守る中、アルさんはそのまま女王を担いで、こちらに戻ってきた。


 「大丈夫、眠っているだけみたいだよ。今起こすね。」

 アルさんは女王を床にゆっくりと降ろすと、優しく頬を撫でながら声を掛けた。

 見た感じ、結界はそのまま残っている。

 『結界を無視できる』裏技を知っているみたいだね。

 この辺は『世界最高の魔法使い』はさすがである。


 「シルビアちゃん、アルテアだよ♪起きてください♪」

 アルさんの声にシルビア女王は「うーん。」と声を上げた。

 そして、目を開けるときょときょとしながら起き上る。


 「シルビアちゃん、大丈夫?体は特に問題なさそうだね。」

アルさんがしばし、シルビア女王を見やっている。


 「…もしかして、アルテアちゃん?!!久しぶりだね!相変わらず若いねえ!…というより、前より若くなってない?!」

 「うふふふ、今は魔法でドーピングしていて、本当はあなたと同じくらいの生理年齢です♪シルビアちゃんも相変わらず若々しくていいね♪」

 そしてしばし、二人は昔話をする。

 いやいや、前回二人が会ったのは600年前だよね?!

 シルビア女王はともかく、アルさんはいくつか前の前世だよね?!

 つまり、『何回か死んじゃってる』んですが!!

 全然相変わらずではないよね?!


 さらにしばらく二人の和やかな会話が続いた後、シルビア女王が叫んだ。

「そうだ!私は暗黒魔王に封印されてしまったんだ!暗黒魔王、それから魔法界はどうなっているの?!」

 うん、かなり『今さら』な質問だよね。

 あなたが起きてから『軽く三〇分昔話』をされていたのですが…。


 まあ、魔法界の『事件そのものはほぼ解決』しているので、そんなのんきなことをしていても大丈夫ではあるんですけど…。



 『 数年前、魔法界に大きな力を持つ存在が迷い込み、巨大な『闇の力』を行使し、その勢力を広げていった。その存在は自ら『暗黒魔王』と名乗り、配下をどんどん増やしていった。 (以下略) 』

 「これが今回の事件のあらましですが、アルさんの推測だと、暗黒魔王がこの世界に来た後に『元米軍情報部の例の黒ずくめ達』が現れて彼らと共闘しだしたようです。

 それ以降暗黒魔王は急速に勢力を伸ばすと同時にシルビア女王を罠にかけました。

 諜報・策略のプロである彼らの罠に女王は引っかかってしまわれたわけですね。」


 「そして、幸いなことにこの城にも現在『黒ずくめ達』のトラップや痕跡は残っていないようです。

 ただし、そのまま完全に撤収したかどうか判定まではできないので、一応警戒しておいた方がいいでしょう。

 それから、何かあったら私たちがいつでも救助に入れるようにしておいた方がよさそうです。」

 私の説明をアルさんが補足する。



 暗黒魔王が完全に消滅し、シルビア女王が復活されたことで、魔法少女チームは一応解散することになった。

 ただし、なにかあった時にすぐ対応できるように、アメちゃんは地球に待機し、いつでも魔法少女たちが変身できるようにすることにした。

 また、シルビア女王とアルさんの間に『魔法のホットライン』を設置し、モンスターバスター側からもすぐに対応できるようにした。


 こうして、一応魔法少女たちに平和な日常が訪れた…はずなのだが…。



~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~



 「そんでは、今から『第1回魔法界奪還記念 魔法少女懇親会』を開催や!」

 ホワイトボードに『第1回魔法界奪還記念 魔法少女懇親会』と光ちゃんが書き連ねていく。

 …以前も同じようなシーンがあったような気が…。


 「うわー、このミックスハーブティーおいしいわ♪この前とさらに違うブレンドだね?」

 「うん、健康増進と美肌効果があるの♪」

 「このシフォンケーキもとってもおいしいです♪」

 私とアルさん、シルビア女王はわきあいあいと話をしている…あの、女王?

 こっちの世界にのんびり来てて大丈夫なんですか?


 美佐ちゃんはその様子を「いいのかなあ?」という感じで見ており、アメちゃんは……。

 アメちゃんはもう完全にあきらめモードです。


 もちろん、望海ちゃん、ちーちゃん、バネちゃんは一緒に和気あいあいとお茶タイムを楽しんでおります。


 うん、私も楽しまないともったいないね♪


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