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ゴメラ VS モンスターバスター  作者: はなぶさ 源ちゃん
第6部 モンスターバスターとスーパーヒーローオリンピック
129/140

13 さまざまな関門

 はい、いきなり苦戦です!!

 量が通常のコース料理の二倍くらいはあります。

 全然苦戦していないのはトラミちゃん……すぐに切り分けられた料理がトラミちゃんのお皿におすそ分けするようになります。

 さすが、チームプレイ!!

 他のみんなはマナーをきっちり守りつつ、マナーに少々怪しいトラミちゃんは量をこなすという役割分担がうまくいっております!!


 途中で望海ちゃんが『消化力アップの魔法を開発』し、みんなの食事のペースはさらに早くなります。

 …魔法を現場で開発するとは望海ちゃん、さすが過ぎです!!


 途中からみんな余裕になり、デザートも含めて完食です!!


 「おおっと、日本チーム、見事なチームプレイです!!それと、途中から『ミラクル・コンバットガール』選手が魔法らしきものを使われてから、ペースがはやくなりました!

 これはどういうことでしょうか?

 解説のニャントロホテップさん、お願いします。」

 いやいや、いつに間にニャントロさんも解説になっておられるのですか?!!


 「魔法で消化能力を向上させたようです。彼女たちの『胃袋の活動』が明らかに常軌を逸した速度になってますから♪」

 いやいや、ニャントロさん、なにを透視しておられるのですか?!!


 「それにしても、この『洋菓子店マジック』の『生クリーム大福入りシュー』は絶品ですね♪そうそう、これが洋菓子店マジックですね♪」

 「おおっ!!ニャントロさんが親切にも『フリップを用意』してくれています。なるほど、東京都の隣県◎◎県XX市にあるのですね…。」

 いやいや、どんなドッキリですか??!!


 京也さんの顔色が真っ白になっているよ??!!


 「ちょうど、今は『臨時休業』のようです。3月◎◎日から営業が再開されるのですね。いやあ、営業再開が楽しみですね♪」

 ジャネットさん!!今にも吹き出しそうな声でヤラカしてくれてますよね??!!


 京也さんたちは新婚旅行から帰ったら、『フル回転必至』の情勢だよ!!

ここまでいくと新たな嫌がらせだよね??!!




 その他の有力チームの第二ゲームの経過です。


 アメリカチームも最初は戸惑ったものの、すぐに『グレートマッスル』におすそ分けを開始します。カイザスさんも見た目は細マッチョなのに、どこに入るんだというくらいスマートにスピーディーに食事を続けています。  我々より余裕かもしれません。



 ロシアチームは最初は我々以上に大苦戦です。大食い系が存在しないので、みんな目を白黒させています。

 しかし、エレーナが精霊魔法で全員の消化器の能力を大きく向上させ、苦戦しながらもなんとかクリアです。

 後でナースチャが『この競技がいちばんしんどかった』とぼやいてました。



 忍びの国チームは最初自来也さんが大ガマを召喚して食べさせようとしてクレームが来ました。自分で食べてくださいと言う競技です。

 仕方ないので、みなさん自力で食べ始め、みなさん全然食べるペースが落ちないのですが…。

 特に雷電忍者さんは全然ペースが落ちない…いえいえ、全員もくもくスピーディーに召し上がられて、あっという間に完食です。

 忍者は消火器も徹底的に鍛えているのでしょうか??!!



 マジカルキングダムチームはルール説明を聞いてすぐにアルさんが魔法をかけて、デザート以外の全ての食べ物のサイズを1/4にしてしまいました!!

 しまったーー!!その手があったか!!……うちのチームはそんな魔法を使えそうなのは…後で望海ちゃんに確認したら、『開発すればできるかも』と言ってました。

 これはスピーディーに食事を……あの、みなさま、特にアルさん、そんなにのんびり食事をされていていいのでしょうか……?

 最後のデザートタイムは優雅にお茶…いつの間にか『アルさん自作のハーブティー』まで自力で用意されているのですが…。

 スピードは減点になったものの、『優雅点』が大きく加点され、結果そこそこの成績で突破されたようです。




 そして、私たちは第三ゲームの扉を開く!

 私たちの目に飛び込んできたのは……五匹の大怪獣ゴメラです!!


 「競技説明いたします。

 モンスターバスター一二星は大怪獣ゴメラを瞬殺できることが条件…という噂が立っております。

 いかに早く人数分の魔法で作られたゴメラを倒せるか…それを競っていただきます。

 では、スタート!!」


 私は勢いよく飛び出していき……。


 数秒?後、後ろでみんなが呆然としているのが伝わってきた。

 連続して蹴りを叩きこんだら…気づいたら全てのゴメラは吹っ飛んでいました♪


 「……ええと、気付いたら全てのゴメラが倒れてしまっています…。

解説のミラクルファイターさん、お願いします…。」

 「いやあ、さすがシードラゴンマスクだねえ。考えるより先に体が動いているよ。狙わずに勝手に最善手を判断できる戦闘感覚は相変わらずスゴイねえ♪

 これがあるから、『一二星中格闘戦最強か?!』とか言われるんだよね。」

 「スゴイです!!『どんなゴメラでも誰よりも早く倒すことができる!!』という噂はダテではなかったわけですね!!」



 その他の有力チームの第三ゲームの経過です。



 アメリカチームもゴメラを目にして、少し戸惑った後、それぞれが得物を構えたり、魔法を使ったりして、素早く動き出します。

 参法役のシルバームーン以外がゴメラを一体ずつ倒した後、一番早く倒したライトニングレディが強烈な雷撃を叩きこんで、止めを刺します。

 時間は日本チームより、少しだけかかりました。



 ロシアチームはすぐに不死の騎士を顕現させます。

 不死の騎士が精霊剣を大きく振るう中、空いたゴメラをビッグマンが連続射撃を入れたり、アイスクイーンが冷気で強烈な攻撃を仕掛けます。

 不死の騎士が三体倒し、他のメンバーで二体を倒し終えて、終了します。

 アメリカチームとほぼ同タイムです。



 忍びの国チームは自来也さんが大ガマを四体召喚します!それぞれの大ガマが…なんとゴメラを飲みこんでしまいます!!

 グロイ!!なんかグロイです!!

 なお、雷電忍者さんは全身に闘気を纏って、ゴメラを強烈な張り手でぶちまかします。こちらもアメリカチームとほぼ同タイムでした。



 マジカルキングダムチームはルール説明を聞いてすぐにアルさんが『合体魔法を使うよ!』と叫びます。

 それに合わせて、全員がもっていた魔法の杖を掲げて、呪文を詠唱します。

 まもなく呪文が完成し、五体のゴメラは小さなぬいぐるみに姿を変えてしまいました…。

 時間は五チーム中一番時間がかかりましたが(といっても秒単位ですが)、アルさん、勝負を度外視して、魔法の練習をさせたようです。

 目先の勝負に捉われずに『長期的な勝利を目指すとはさすが』…と思って後で聞いたら『ええ?単に攻撃魔法を使わずに平和な魔法を使いたかっただけだよ♪』といつもながらのマイペースな回答が……。

 うん、いつもながらの『ぶれない回答』パネっえっす!!




 第四ゲームはクイズゲームです。


 これは、光ちゃん、望海ちゃん、京也さんの活躍であっという間にクリアです。

 私とトラミちゃんは出番なしです…。


 なお、他の有力チームも「忍びの国チーム」以外は楽勝でした。

 忍びの国はどれだけ脳筋を揃えているんですか??!!

 ……唯一の知性派が日本チームに来てました…。




 第五ゲームは射撃ゲームです。


 普通の射撃ゲームではなく、『怪物やモンスターのみ』を撃つというもので、人間や普通の動物、自動車などを撃ったら大きく減点されます。

 人間や動物が途中で化け物に化けたりすることもあります。

 私たちはもちろん、『マジカルキングダムチーム以外』は楽勝だったようです。


 マジカルキングダムチームはちーちゃん以外射撃訓練すらしたことがないのですよね。




 そして、第六ゲームになります。


 扉を開けてはいるとそこには…ドクターフランケンが立っているではないですか??!!

 「はーっはっはっは!!シードラゴンマスクよ!!ここであったが百年目だ!!

 邪神ニャントロホテップの力を借りて、わしの作りあげた傑作を体感するがいい!!

 出でよ!スーパー偽シリーズ!!」


 ドクターの宣言を受けて、ドクターの後ろに立っていた『白装束の五人組』は被っていた白いベールをぶん投げた。


 そこには額に『(False)』と書かれた私たちのそっくりさんの『人造人間(推定)』が立っていた。


 「そいつらは純粋な機械ではなく、魔法で作られた素材による人造人間だ!!身体能力は人間の数倍、したがって、肉体能力に限れば本物を遥かに凌駕する!

 その上、魔法を活用することで、魔法能力、超能力も高度に再現しているのだ!!」


 なるほど、普通なら自分達を強化した偽物と戦う羽目になる…そういうわけですね。


 京也さんの顔色が目に見えて悪くなっております。

 しかし、トラミちゃん…は置いておいて、光ちゃんと望海ちゃんは涼しい顔をしております。

 ふっふっふ、ドクター!シードラゴンマスクを甘く見るんじゃありません!!


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