一難去ってまた一難
廃墟ビルの屋上 、太陽の光が二人を照らしている。
まだ、四月だが今日は少しいつもよりあったかい、密の額に汗が吹き出しいる。
「おい、坊主お前の番だぞ 早く来いよ」
紀野はニヤけた顔で手招きをしていてる。巨漢の男があの様にニヤけているのを見ると、吐き気がする。
「今度はもう少し、痛いのやつ行くよ」
密はカバンに手を突っ込んで、銀色に光るモノをだした。
「いいのかよ、そんなもん高校生が持ってても」
紀野は少し顔を歪ませた、流石の巨漢の男でもこれは恐ろしいのだろう。
「大丈夫ですよ だって俺、黒色ですから」
黒色、そう密のリングは黒色なのだ、リングには色付きの物がある。基本的には白い色のリングが使われるのだか、調査団に入ると色付きのリングが提供される。色付きのリングは一般的なリングとは違い、能力の制限などの効力が低く設定されてある。
さらに、階級が上に行くにつれ、色々な物を使えるようになる。
また、色付きのリングには階級があり、密の身につけている黒色のリングが一番上の階級であり、その下にはシルバー 、レッド、ブルーと順になっている。そして黒色のリングをつけるのにはそれ相応の成績が必要となる。だから紀野は密を見て、笑ったのだ。だが、紀野はこんな物を使えるとは思っていなかったらしい。
密はその銀色のものに、弾薬を詰め込んだ。
そう密が取り出したのは拳銃なのだ しかもそれは回転式拳銃
いわゆるリボルバーだ。その銀色に光る拳銃に1つ2つと弾薬を詰め込み、紀野の方に銃口を向けた。リボルバーが太陽の光に反射し、眩しいと思い紀野は目を逸らした。その時だ、音がなる 密が紀野の足元を撃ったのだ。
「紀野さん 眩しいからといって 目を逸らしたら ダメでしょ 目の前に敵がいるんだよ? 最初一発はサービスで外したから 次はちゃんと狙うから、目は逸らさないでね」
ニッコリスマイルを紀野にむけた。
「そのサービスはアダとなるぜ 坊主」
またニヤけた、しかし紀野の額には大量の汗が吹き出している。
かなり、焦ったのだろう。
「ヤセ我慢は辞めときな、今度はほんとにアンタを狙う こんなところで命は落としたくないだろ?」密が紀野を脅す。 正直密はこのリボルバー、コルト・アナコンダを見せれば、紀野は戦いをやめ素直をに捕まると思っている。
「こんなところで引き下がるとは男がすたる 坊主お前こそ、その銃の引き金を弾けるのか? もし弾いて俺が死ねば、黒色といえどタダで済まないだろ さらに坊主、高校生ごときが人を殺めていいのか?お前にその覚悟はあるのか? 」さっきまで威勢がよかった紀野は密の鋭く自分を睨みつける目を見て、恐れてしまったのだ。その結果紀野は密にこのようなことを口にしたのだ。またも紀野の額に大量の汗が吹き出す。
「撃つよ それが誰であっても もう何も失うわけにいかないから さ もしかして紀野さん 命乞い? アンタみたいな巨漢の人がしてるとギャグに思えるよ」密の読みは当たった。流石に紀野も諦めたのか、素直にこちらに手を挙げて歩いてきた。
「そこまでの覚悟があるとは思ってもなかったぜ 俺の負けだよ
さっさと連れていきな」紀野は密の近くにドッスっと座り込んだ。
「よかった、本当はこのまま紀野さんが下がらなかったら 本気で撃つつもりだったから ほんと良かったよ」笑いながら密は言うが目が笑っていない、恐らくホントに討つつもりだったのだろう。
紀野はその笑顔に恐怖を覚えた。
密はリングの電話機能を使い、特殊警察に連絡をいれた。
特殊警察とは主にName持ちの事件の調査するところなのだが
最近は調査団の活動が普及しているために世間からはよくお荷物扱いされてる。
「もしもし 音無ですけど、 響子ちゃん? 今俺西地区の廃墟ビルにいるんだけど 朝の女子高生誘拐した犯人捕まえたから 直ぐ来て 位置情報を送るね」
「あのな響子ちゃんではなく 仁志さんと呼べといつも言ってるでしょ 音無くん もう1時間目はじめるけど あなた間に合う?」
今電話している人は仁志 響子 密の担任だ、この人は特殊警察なのだか、学校の教師をしている。理由は最近、Name持ちとNamelessの共学の高校が多くなってきており、そのために特殊警察の人は学校での安全を守るために教師をしているケースが多い 特に女性警察が。
「問題ないよ 能力使えばすぐにつくし それより響子ちゃんも早く来てよ 紀野さんが逃げちゃうよ」
「俺が逃げるわけないだろ 男がすたる」と紀野は言うが、いやいや降参してる時点で男がすたってますよと密は心の中で笑う。
「分かりました すぐに行きますね。」
電話が、切れたその時だ、座って紀野が襲ってきたのだ。
「男なんて ならなくてもいい 俺は勝ちたいんだよ!!!!!」
紀野が必死の表情で密に襲いかかる。
しかし紀野は直ぐに倒れこんだ。
密の拳が紀野の顔面を捕らえていたのだ。
「紀野さん 反則はダメですよ 」
密は倒れ込んでいる紀野に言った。
響子ちゃんが着るまで屋上からの景色を楽しもうと思い、手すりに手を置いて、周りを見ていた。太陽の光が心地よい。
「ほんとにまだ変わらないなぁ 多分ずっとここはこのままなんだろうなぁ それはそれで嬉しいけど 」 物思いに沈んでいると
ふと中心地に近いビルの屋上に人が居るが分かった。
その人をじっと見つめていると何か青く光る物を持っているように思えた。しかしこの距離からだとあまりはっきりと分からない。気になった、密は紀野をほっておき そのビルの屋上に向かった。
そのビルに直ぐにつき、屋上に行くと誰もいなかった。
「あれぇ ?誰か居たと思ったんだけど 見間違い? まぁいいか」
ビルの屋上を見渡すと、何か落ちていることに気がついた。
落ちているものは青く光ってる。
「何これ? 銃弾? 何でこんなところに落ちてるだよ しかもリボルバーに使えるやつだし まぁいいか 今日は一発使ったけどこれでチャラになったし 」密はその青い色の銃弾をカバンの中に入れ
紀野の元に戻った。
紀野の元に戻る途中に響子ちゃんと会い、あとは私がやっておくからと言われたので、密は直ぐに学校に向かった。
桜並木の通りに戻る 流石にこの時間帯だと学生は誰もいない。 中心地に近づくと 大きな煉瓦の壁が建っている。これは密が通っている一燈学園の壁だ。この煉瓦の壁が見えたら 直ぐに校門が見えた、そこには大きな文字で一燈学園と書かれている。 昔からある学校だが強化政策により、見た目は新設の学校とほんとんど変わりない。
校門を抜けて下駄箱に行く、時間は1時間目始まる1分前密の教室は四階建ての校舎の2階にあり、そして一番階段から遠い。
もう間に合わないと思い、密は能力を使うものすごい早さで教室の前までついた、しかし急には止まれない 密かはそのまま非常階段に行くための扉にぶつかった。そして1時間目開始のチャイムがなった。
これから少し学生生活です。
これから色々なキャラが出てくるので自分でも楽しみに思っています。
ここからは話が変わるのですが
昨日のこと知ってるかたにお詫び申し上げます。
私は少し一時の感情に身を任せてしまって、もしかすると色々な人に迷惑をかけたかもしれません。ここでお詫び申し上げます。
中には自分のことをある人と同一人物ではないかと思っているかたがいると思いますが、私とあの人は同一人物ではありません。
あのような喧嘩みたいなことをしたので自演してるじゃね?と思われるのは無理はないと思います。ですが私はほんとにあの人とは同一人物ではないので それだけは分かってください。
もうこれについてはもう何も言うことはないのでこれで終わりにします。
感想や意見お待ちしております。