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NameLessTRIGGER  作者: あるMAC
2/5

遅刻VS仕事

今から50年くらい前のことだろうか

Re callという研究施設爆発の事故により日本中にnameというウィルスが撒き散らかった事故当時は何もなかったが数年後大阪市の子供が火を吐いたという、それから次々にそのような子供が生まれてきた。当時は大騒ぎしたが、現在日本は能力= nameを持った人が溢れている。


しかし昔も今も人間は誤ちをおかす、それだけはいつの時代も変わることのないことだ。


「なにぼっーとしてるのよ!遅刻するでしょ。」

渚が急かしてくる、朝からこいつに怒らるのは非常に辛い

耳の奥に直接くる感じがするからだ。

朝の通学路の桜並木が綺麗なのにこいつは本当にこの道に似合わないと思いながら左へ受け流すように答えた。


「二人は先に行ったら良かっただろ、俺はギリギリ出ても間に合うしさ」

今日の登校時間はいつもより10分くらい早い、10分早いと人混みもいつも登校する時間とは比べ物にもならない。人混みは嫌いだ、なにか皆急いでいる感じが自分にも影響するような気がするからだ。自分は自分のペースがあるのだそれを無視するかのようなそんな感じだ。



「それより密、今日もうなされてたけど、大丈夫?」

と優しく語りかけてきたのは真だ。


「大丈夫だよ、いつものことだろ。」

俺は1ヶ月に一回はあの夢を見る、忘れようとしても定期的にそいつがやってくる。何かを思い出させるよにやってくるのだ。


しばらく歩いていると

突然、ピピッピピッと電子音が鳴った。


「時雨さんからだ、もしかして今から仕事かよ…」

黒い色のリングから光が浮かびあがり、画面には小鳥遊 時雨と書かれている。俺が今つけているリングはlimitリングという物だ。

これはName持ちすなわち能力者がつけているリングのことをそう言う。このリングは能力の発動を制限したり、無効化したりする機能の他にスマートフォンのような機能も備わっており、今の時代の必需品だ。

といってもName持ちだけではなく、Namelessつまり無能力者の人も便利だと言ってつけている人が多い。

昔はこれの有り無しで能力者か無能力者を区別していたが今の時代はそれをするのは至難の技だ。


「はい、もしもし 密です。時雨さんもしかして仕事?」

心の中では神にも祈るかの様に願っていた。

仕事ではなく、他のことだと。


「はい、仕事です。」

ためらいもなく即答だった。

何かそこには悪意さへ感じられる。


「クソっ どこで何が起きたんですか? ところで時雨さん今笑ってました?」


「いいえ、笑ってなんていませんよ、最近暴れていた、Vortexの紀野 昴が登校中の女子高生をさらったらしいです。位置情報はリングに送ります。」


「了解、すぐに向かうわ。」

位置情報を確認するとここから3キロ離れた廃墟ビルの中にいるらしい。


「おそらく、この時間帯だと他の団の人も気づいていないので、

わたし達の評判を上げるチャンスですよ。」

急かすように行ってくる 評価が上がれば仕事も増えるからだ

しかし俺たちはまだ学生、少しは学生生活も楽しみたい。


「ほいほい、面倒くさいけど、これも仕事か…」

なんて言ってるが内心は嬉しいところもある。

お金が報酬として貰えるし、何より遅刻して良い理由ができた。


「密 仕事? 俺たちも行こうか?」

やっぱり真は優しい。こいつは本当に気が利く。


すると間髪入れずに渚が言った。

「俺たち? 無理無理、私は絶対に行かないからね!!」

渚は首を横にこれでもかというくらいに振っている。


「いいよ 俺の能力があれば直ぐにつくし ちゃっちゃと片付けてくるわ どうせ担任は響子ちゃんでしょ 余裕だわ」

少し困った顔を真はしているがそんな気にしている暇はない。

なぜなら渚の顔が怖ったからだ、これ以上引き止めたら俺がどうなるか分かったもんじゃない。


「お前らは先に行っといて 後で行くからさ」

そういって俺は地面をおもいっきり蹴り駆け出した。

今日もこの桜並木は綺麗だ。



次の話でバトルに入ります。

プロローグでは能力などに触れていなかったのでいきなりかよ!って思われるかもしれませんが、その所は勘弁してください。


では次の話で会いましょう。

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