プロローグ
プロローグ
あの日のこと、あの時のことは今でもはっきりと脳裏にある。
忘れようともしても忘れる事のできない記憶。
俺はあの日大切な人をなくした、自分のせいでなくしたのだと思う。
その日のことは今でも夢にでてくる。
いつも港の倉庫に入るときからその夢は始まる。
「今から潜入する、3人とも慎重に行動しろ」
「了解」
「Go!!」
その倉庫には依頼者から頼まれていた物があるらしく、それを盗るのが今回の任務だ。物を盗むなんてあまり好かない行為だけどお得さんの依頼らしく断れなかったらしい。
俺は先輩の谷口 嵐さんと一緒に行動していた。
嵐さんは無口だが頼りになる人だ。
しかし倉庫の中は暗く嵐さんの姿もはっきりとは分からない。
俺たちは月の光を頼りに進んだ。
潜入して直ぐに銃声がなった、戦いの合図だ。
体全身が引き締まった。
緊張と興奮が一緒にでてきた感じだ。この時には目が暗闇になれある程度は周りが分かるようになった。
戦いが始まったが俺たちの方には敵はいなく、直ぐに目的の物を見つけてしまった。
「こんなに簡単なら俺と先輩で十分でしたね」
「まだ気をつけろ敵はいるかもしれないし、夕咲さん達もまだ来ていない」
「暗闇だし、貨物とか色々あるから迷ってるんすよ、だってもう銃声も聞こえないし、これ持って行きましょうよ」
俺は先輩の応答も聞かずに物を持ち上げた。その物はケースに入っておりケースの隙間から青い光がこぼれていた。
俺はその光に目を奪われたその光はとてつもなく綺麗な光だった。
その時だ、倉庫の入口から重音が聞こえた。
「なんだ?! 」
突然の事に驚いた、少し身体が浮いた気もした。
重音の次には爆発がした。
倉庫の入口の方からだ、すると師匠と真が来た。
「お前たち物は見つけたか?」
「はい、夕咲さん、もしかしてこれは敵の援軍ですかね?」
先輩は冷静に状況整理をしていたが、俺は落ち着いていられなかった。
「師匠 これヤバイっすよ とっとと逃げましょうよ!!」
俺は夕咲さんの事を師匠と呼んでいる。師匠と呼ばれるのはあんまり本人は好きじゃないらしいけど俺の方は気にいっている。
「落ち着け こっちも仲間呼ぶ 入口は塞がってるから 裏口からでるぞ!」
裏口を見つけ出ようとしたその時だ、俺は何かに引っかかってしまった。
「嵐 お前は真を連れて先に行け!」
「何やってんだよ、最後まで気を抜くなくよ、いつも言ってるだろ」
「すみません」
夕咲が手を俺の方に伸ばした、掴もうとした瞬間、目の前が真っ白に光った。
光が弱って前が見えるようになったその時には師匠の姿は無かった。
何があったかは分からない、でも目の前から師匠が消えていたのだ。呆然と座りこんでいる時に俺が持っていたケースから溢れていた光が赤色に変わったその瞬間にいつも夢は終わる。
その後のことは今でも覚えていない、目覚めたときには病院の天井を見つめていた。
そんな事から2年の月日がたった。時の流れは早い。
そろそろ学校に登校する時間だ、今日は高校2年になって初めての登校日だ。少し浮かれ気分。
「密、もう事務所でないと遅れるよ」
靴がキチンと揃えられた玄関から優しく声を出したのは幼なじみの 霧咲 真 あの日俺と一緒にいた奴だ。背が高く、女子にモテる
正直羨ましい。
「早くしてよ! 高校2年の初登校が遅刻なんてアリエナイから!!」
声を張って少し怒り気味に言ってるのが 伊織 渚 こいつも幼なじみだ。こいつは何時もピリピリしているが根は優しく、飯も上手だ。でもこいつは学校では優等生キャラで通している。
何度もバラそうとしたが、いつも真に止められた。
俺たち3人は元々は孤児院の育ちで中学2年の時に夕咲さんの所に引き取られた。今は夕咲さんがやっていた仕事場を3人家兼事務所として使っている。
「分かったよ、今行くよ、何時も怒ってるよなナギちゃんわ」
「ナギちゃん言うな!!」
「二人とも喧嘩しないで」
いつも俺と渚の喧嘩を止めるのは真だ。
そうこうしてるうちに準備はできた。
「行こうぜ」
そう言って俺は事務所の玄関を開けた。
注意…この物語には特殊能力などが出てきます。
無理な方はご遠慮ください。
筆者は投稿が初なので構成や誤字脱字がおかしいと思います。もしあればコメントなどで教え貰えると幸いです。