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強欲の国  作者: くぎら6
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モンスターと戦ってみた

「僕は死にません。完結もしません。…フゥ夢か…森のなかって夢じゃありませんね。本当にありがとうございます。」


声が聞こえた後身体中に激痛が走り意識を失っていたらしい。大きな木に寄りかかって眠っていた。


「魔物出るかもなのに容赦無いな」


ええ、完全にフラグですね。本当にありがとうございます。え、なに言ってるか?ああ、実は寄りかかって眠ってた木、魔物です。


ほら、私の足宙に浮いてるでしょう。胴体に木の根がまきついてるからなんです。うふふ。


…うふふじゃねえしアフターケアサボりすぎでしょ。おじさんびっくりですよ。てか、魔物さんは…身体をねじってびっくり食べようとするように木が口開けてますよ。


「短い間びっくり何回させんの!?いや、それどころじゃないし、なに口元運ぼうとしてんすか!?いやぁーーー」


私はずかちい女の子みたいな悲鳴あげちゃいました。余裕だねって、ええ、またびっくりしてますよ。木に食べられそうになったので拘束とこうと力入れたら裂けるじゃありませんか、でもおかまいなしに噛みつかれたんですよ。あら不思議木が砕けてボフンって音と共に白い煙で周りが見えなくなりました。


「あぅ」


あ、お尻から落ちて声がもれました。痛くないですね。煙いですが、なんなんでしょこれ。


<完全鑑定>魔物討伐後に出る煙です。魔物を覆うぐらいの白い煙が出た後ドロップアイテムが出現します。


あら、便利。


…フゥ落ち着け僕。いつまでお姉キャラ引っ張る気だ。…うん、魔物討伐?魔物は木だよね?え?死因は巻きついてた木の根引き裂いたのじゃないよね?口閉じたもんね?え?僕噛もうとして自爆ですか?はは、まさかね。


「あはは……え?嘘でしょ?」


誰に向けての質問かわからぬ問いに答えてくれる声などなく、煙が晴れたそこには木剣が落ちていた。


「…なにあれ?」


<完全鑑定>聖剣を模した木剣。魔法を使う時三十パーセントのプラス補正がかかる。マナが宿っているため木剣として使用して鉄製の剣などと打ち合っても問題ない位丈夫。トレントの中でも年老いたトレントのレアドロップアイテム


うん強いね。これが自爆した魔物のドロップとか切ない、いや迷宮踏破ボーナスの宝物は十倍とかだったし弱いのか?いや、そんなこと無いな魔物がいっぱいいるであろう迷宮の踏破ボーナスだし普通の魔物から出るにしては強いんじゃ無いかな?まあ、ここで考えていてもらちが空かないとりあえず拾っておこう。


僕は木剣を拾って気づいた。剣など扱った事がないのにどう振ればいいか体が知ってる。そう、知ってるのだ。それにしたがい一振り、もう一振り。ああ、わかるこうすれば戦える。


うんなるほど、これがチートスキルの恩恵だ。さっきの木…トレントも普通の人間だったら噛み切れたのかもしれない。でも僕は身体強化5だ。頑丈さもあがってるのだろう。…試す気は無いけどね。


「でも最初に武器が手に入ったのはついてたな、素手で戦うスキルとってないから身体強化だけじゃ怖いし」


スキル試したいし魔法の効果あげるっぽいから一、二回は風魔法でも試してみたいな火は森の中だから危ないし、そうと決まれば気配察知使ってみようか。


「すごい周りの生き物がどこにいるか感じる。アレとアレはトレントか風魔法で倒したいな。どうやって…成る程こうやるのか」


剣を持った時と一緒でどうやればトレント二体を倒せる魔法が撃てるか分かった。僕はその感覚に従って魔法を撃つ。


すると風魔法の刃が二体それぞれに飛んで行きボフンと言う音と共に白い煙となった。しばらくして晴れた後には木剣と本が落ちていた。


<完全鑑定>トレントの木剣。魔法の触媒として使える。魔法に五パーセントの補正がかかる。木剣として使うと通常の木剣と同じぐらいの強度しかない。トレントからのレアドロップアイテム


<完全鑑定>魔道書。使用すると土魔法スキルを得られる。トレントからの激レアドロップアイテム


レアドロップ率高すぎわらた。スキル補正が強いのかな?他のもの狩ってみればわかるか。そうと決まればアイテムボックスにしまってドンドンいこうか。


〜〜〜数時間後


はい、やり過ぎました。あの後ウルフ系九十八匹ゴリラ系十五匹トレント系三十二体。まあ、色々分かったから良しとしとく。


まずスキルだがあの強烈な痛みは身体のつくり変えの為だったっぽい。どういうことかというと小説で良くあるスキルのレベルと身体の経験があっていないと言う事がないのだ。剣術は相手がいるとどう動くか身体が知ってるし、魔法も撃つ前に威力がわからないということはない。全てのスキルが当たり前のように使いこなせている。


ドロップ率はレア三十パーセントといったところだ。激レアはあの後一つだけしか無かった。これはよう検証が必要だと思う。


鑑定は魔物にも使えた。薬草なんかも鑑定出来たので片っ端からアイテムボックスに突っ込んで行った。


それよりもだ。日が暮れてきたので街か村などないか探さなくてはならない。街道だと思われるところがあったのでそっちに行ってみることにする。



向かっている途中魔物に会うことはなくすぐについた。


さて、どうするか…


「うわぁーー!!」


!!悲鳴だ!


僕は悲鳴のする方に駆け出した。すると直ぐに悲鳴の元であろう幌馬車が見えた。


「ゴリラさん三体か余裕だな」


そう思っていたが幌馬車の護衛と思われる。冒険者?って感じの人が殴られ吹き飛んでいた。


「な!飛びすぎだろ!!急ごう」


ゴリラに殴られた人は五メートルぐらい飛ばされ転がっている。よく見れば他に二人は殴られたっぽい後三人冒険者っぽい人がいるがかわすだけで精一杯といった感じだ。


僕はそのままスピードさらに上げゴリラに肉薄してまずは一体目木剣に風魔法を纏わせ斬れるようにして首をとばす。二体目三メートル程の距離なので一足で近づき胴体を横に真っ二つ。三体目十メートル程離れていたがいまにも冒険者っぽい人を殴りそうだった為木剣に纏わせた風魔法を返す剣筋に乗せ三体目に放つ。


「ひっ!!」


と殴られそうだった冒険者っぽい人は短い悲鳴を上げたがその前にボフンの音と共に白い煙にゴリラはかわる。


「なっ!一体なにが?」


びっくりして目の前の出来事に混乱していた冒険者っぽい人は驚きの声を漏らしていた。


「あのー、大丈夫ですか?」

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