鉄格子
ただなんとなく書いてみただけです。そんな気分だったので。携帯で書いてるので見辛かったらすみません…。
『ねぇ。すべてを捨ててでも君と居たいんだよ。』
そう言った貴方の手を、私は取れなかった。
「私は貴方に相応しくない。」
そんな言葉は上辺だけで、本当は怖かっただけ。何も持ってない私は、貴方が居るだけでよかった。それが"共に在りたい"という欲に変わったのは何時だろう?
誰かと話す貴方を見るだけで心が痛んだ。焼けつく氷が幾つも体を貫くような、強い想いと嫉妬で狂いそうになった。そんな醜い自分が嫌いだった。ジクジクと蝕む痛みを抱え込んで、あの人を求めてしまった罰だと言い聞かせた。なのに…
『君に何もないと言うなら僕も全てを捨てよう。君が痛いと言うなら人と関わることを止めよう。君は醜くなんかない。求めてくれるなら喜んで捧げよう。だから、僕と共にいて?』
私の中に残っているのはそう言って微笑んだ貴方だけ。きっと私はあの時も拒んだんだ。一度手を握ったら離されるときが怖いから。
『僕は本気だよ』
そう言った貴方の目は本物だった。それが逆に怖かった。見ているだけで絡め取られて逃げることが出来なくなりそうな光だった。
私は逃げた。
…あれ?
逃げた後どうしたんだっけ?
『愛してるよ』
あれ?
『僕にはもう君だけだ』
あれ?
『これでずっと一緒だね』あれ?
私は何時から好きになったんだっけ?
どうして好きになったんだっけ?
私は何処から逃げたの?
どうして逃げたの?
私は何に嫉妬した?
私は何が不安だった?
私は何が怖かった?
あれ?
あれ?
あれ?
繋がらない。靄がかかったように曖昧。わからない。自分の事のはずなのに、わからない。
【私はどうなったの?】
『ねぇ。すべてを捨ててでも君と居たいんだよ。』
私には、紅い記憶があるだけだ。
こんな駄文にお付き合いいただきありがとうございました。いかがだったでしょうか?何となく書いただけなので支離滅裂で読み辛かったのではないでしょうか。こんなものしか書けませんが、感想などを頂けたら嬉しいです。