新・日常
はい!
どうも!
終わる終わる詐欺をした筆者です!!
もう少し続きます、
ゴメンナサイ
今日も仕事を終わらせて街にむかう
(今日は教育係の人が変わってたから優しかった!
嬉しかったなー)
本当にどうしてあの教育係はあのように厳しいのだろう
ま!せっかく街にあそb……視察してるんだから
楽しまなきゃ!!
最近はトゥーレ殿下が来てたからなぁー
そんな、ゆっくりできてなかったというか……
そんなこんなで最近、開店したという若者に人気なカフェにむかおうとする。
途中で噴水を通ると見てはいけないものを見た
いや、本人は気にしないのだろうけど私は気にする
なせなら……
いや!一国の王太子殿下が、大きくて真っ赤なバラの花束持って噴水に座ってたらダメでしょ!!
護衛はなにしてるの!?
とりあえず、見なかったことにしよう!
そうしよう!!
「あ!やっと来てくれた」
「え……」
そう!殿下は私を見るなり顔を輝かせたのだ!
「一昨日からこの噴水で君を待っていたんだが、なかなか見つからなくて……」
はいツッコミするところは2つ!
まず1個目!
王太子がこんなところに目立つ格好で人を待つな!
2つ目!
なぜわたし!?
「えーーと、何故わたしに?」
いや、怒られるなら分かるがバラはいらないよ!?
殿下は周りをチラチラ見たあと
「少し場所をかえないか?」
いや、目立つならもう目立ってますけど、まあ、私も人に怒られるところは見られたくないので素直に頷く
人気のない街の灯台のふもとについて、殿下から出たのは衝撃の言葉だった
「サリー、私は君のことが好きだ。
この前、街の文房具屋で会った時から
君の素直な優しさに惹かれてんだ
だが、私は、実は王太子で、婚約者がいる。
公には私の本当の妻にはなれないが、
私と結婚してくれないだろうか?」
……………………………………………………………え?
この人もしかして私に気づいてない?
いや、それ以前に王太子がそんな浮気していいの?
異国の恋愛小説には禁断の恋をした、身分違いの2人が悪女の婚約者を断罪する的なものはあるけど
え?
私、これから悪役令嬢になっちゃうの?
え?
国外追放されて1人寂しく過ごすの?
あれ、でも私、告白されたんだよね?
そう、戸惑っていると
「サリー?」
「あ!すみません」
私は慌てて淑女の礼をする
「?」
「トゥーレ王太子殿下、もしかしてと思いますが、私のこと、お気づきになられていらっしゃらないんでしょうか?」
まず、疑問を払うことにした!
「いや、気づくも何も君はサリーだろ?」
あちゃーほんとに気づいてなかったのか
もう、言うしかないか……
さらば、私の自由な生活(泣)
「トゥーレ殿下、申し訳ございませんでした。
わたしは、諸事情により、偽名を使っておりました」
「そんなこと気にするな。で、本当の名前を教えてくれるか?」
「ハーマイルド、キャサリン・ハーマイルドでございます。」
「そうなのか、キャサリンとは可愛いなm……え?」
あ、さすがに気づいたか
「そうです。あなたの婚約者のキャサリン・ハーマイルドです。」
「え?どうして?」
「実は私、自由が欲しかったのです。」
「は?お前は自由奔放で毎度教育係に暴行を振るっていると聞いていたが?」
殿下の目に怒りが滲んでいく
「自由奔放など、誰がくれるのです?
婚約者になったら仕事仕事、時には殿下、王妃殿下国王陛下の仕事も押し付けられ、教育係には少しのミスをしただけでも体罰され、何が自由なのですか!?」
私は日々の溜まりに溜まった怒りを爆発させる
「は………?」
おや、殿下が放心状態に入っている
「待ってくれ、なら教育係に暴力を振るっていたというのは?」
「そんなことしたことありません。なんなら私が鞭で打たれたりしたほどです。」
ほら、と言って鞭で打たれた所を見せる
「いや、見せなくていい!隠すんだ!」
いや、顔を赤らめられましても……初心ですか?
殿下は「ゴホンッ」と咳払いしたあと
「とりあえず、教育係の話は嘘だということは分かった。だからだな……その……つまり……」
なんなんですか!?このひより野郎!
「……」
「その、だな。もう一度やり直さないか?私も教育係の話を鵜呑みにしていた部分もある。それで冷たくしていたかもしれない……」
……「ピキっ」……
「え?」
「まあ、なんとも自分勝手なお方なのでしたのね。
殿下♡今まで私が舞踏会でなんと言われていたか分かります?仕事もまともに出来ない悪女、ですわよ♡す・べ・て、殿下の態度からの噂ですわ」
もう、こんな婚約者はいらないわ、どうせ別れるならズタズタにしてやりましょう!
「あ、えーーとそ、うだな……」
あら、もうだめになりましたの?
残念ですがまだ続きますわよ♡
「それに、もう私はあなたに好意を抱いておりません!
それなのに、また、もう一度!?反吐が出ますわ!」
「反吐……」
殿下はもうズタズタになったのか、ヨロヨロしている
内心は「ざまあ」でたくさんだ!
「で・す・の・で私は、婚約を『破・棄』!!して欲しいのです!!!」
私は殿下の目を見てキッパリと告げた