彼女【sideトゥーレ】
「はぁ…」
仕事が終わらない。
私はトゥーレ・ヨミンティナ。
この国の、王太子だ。
最近は、私だけの仕事だけではなく、父上の仕事も私に回ってきている
婚約者のキャサリンにも仕事を回しているが、彼女は仕事の出来が悪く、挙げ句の果てはどこかで遊び倒しているそうだ
ちなみに、仕事の配分は母上に任せているので、彼女がどのくらいの仕事をしているかは、わからない。
だが、おそらく、私よりは仕事の量は少ないはずだ
「コンコンコン」
ドアがノックされる
「誰だ」
「キャサリン妃の教育係です。キャサリン妃のご報告に参りました。」
(またか…)
「失礼します」
そう言って、ドアに入ってきた教育係の頬は打たれたようで赤く染まっていた。
「今回は何をされた」
「私は、キャサリン妃が、外に出ようとしていたので、仕事を終わらせるようにお伝えすると、うるさいと怒鳴られ、頬を打たれました。」
「そうか…大変だったな、父上になんとかいってもらえるように言っておく。下がれ」
「はい」
キャサリンが、昔とは離れていく。
昔のキャサリンはどこに行ったのだ…
仕事が終わったので、街にお忍びでも行くか。
確か前に来たのは、キャサリンと婚約者なった時だな。
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街が賑わっている
歩いていると、気になる店があった。
中に入ると女性達に騒がれる
(何故だ、変装しているはずなのに…)
でも、少し私を見ただけで、すぐに商品を見始めた、客がいたので、
(この客なら、騒がないだろう)
と思い、声をかけた。
最初、声をかけた時は、嫌そうな顔をされ、目立つので噴水に行かないかと聞かれ、うなずく。
彼女の名前はサリーというそうだ。私は、名前を考えていなかったので、本名を使う。
その日から彼女のことが頭から離れず、仕事をいつもよりハイスペースでおわらせ、街に出ることが多くなった。
忙しい毎日に、父上にキャサリンのことを伝え忘れていた。
少しだけ、投稿期間がのびそうです
m(_ _)m