⑦
今回は短めです。
余りにも予想外の言葉に我が耳を疑った。
「二人の事を…二人で考えましょう」と、さっき碓氷さんは言ってくれた。
でも今の言葉は
それとは次元が違う!!
こうやって自分を戒める言葉とは裏腹に
『結婚しましょう!』
の言葉が
私の中でこだまし続けている。
同じ“二文字”なのに、山田のとはまるで違って
心を刺激する甘さと心を穏やかにさせる優しさを帯びている。
女の子なら、きっと舐めてみたくなる媚薬の味わい。
私からもっとも遠いはずのその“小瓶”をいきなり目の前に置かれて
私はただただ戸惑う。
でも今の私は
碓氷さんに体を預けたままで
碓氷さんのぬくもりを、息遣いを
感じている。
心のどこかがブロックして
いつの間にか呼ぶのを躊躇ってしまった名前…
『崇』さんって!
呼べるの?
私は自分の中に『オンナの蠢き』を感じる。
恋を拗らせたまま
愛する事には幼過ぎ
“交わる”事には馴染んでしまった
ガラクタな私が
図々しく“崇さん”って呼んでいい訳はない!!
けれども
どうせ…想いが叶えられる事が無いのなら
束の間でも
今、抱かれている腕に胸に
身も心も預けてみたい。
だって私のすべては
偽りのようなものだから
一時の幻として
夢を叶えてみたい。
「私を貰って下さるのなら、お願いがあります」
こう囁くと
崇さんの腕がより強くなるのを背中に感じて…
私は“魔性”に火を点ける。
「少しだけ腕を緩めていただけますか?」
「すみません!!」
カレが慌てて腕を緩めたその隙に
私はカレの首に両手を回して縋り付き
私の全てを押し付けながら
そのくちびるを
強く強く吸った。
悩んだのです。
こんなに簡単に結婚の申し出を受けてもいいの??
で、契約結婚系の作品をググって読んだりして
また戻って書こうとしても
これになっちゃった(^^;)
まあ、こういう気持ちなんでしょうね路子さんは。
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