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今日の楓は昨日(そいつは栞にとんでもない物をはさむ奴だった)とは打って変わって、『王子様になろう』と一所懸命に努めております。(*^^)v
もし、自分に妹が居たのなら
きっとこんな気持ちになるのだろう。
残念ながら
僕は路子さんとは縁もゆかりもない他人だ。
せめて僕が“まともな人間”だったなら
この感情を“義憤”と言う言葉で表現できるのかもしれないが…
僕は最低な人間だから…
こんな感情を持つ資格が無い。
現に今、ピコン!と鳴った“note”の調査資料に目を通して
『全社員再雇用の要無し。現経営陣の責任で全員解雇の後に部門解体。その上で評価額を計算提示せよ』とコメントを付けたところだ。
僕などが人の価値を決められる訳が無いから、
僕が受け持つ“サークル”の中に入る為には…
自らをそのサークルの中に運んでいただくしかない。
こんな“不具”な僕でも
心?を逃がす“寄り縋り”が欲しい時はある。
今はそれが“颯太”の匂いだ。
彼を思い浮かべると『猫吸い』に癒される人の気持ちが分かる気がする。
それとは違うのかもしれないが…
路子さんにも…
彼女が僕のシャツに付けてくれた涙の跡の分だけ…
ほんの僅かでいい。
その分だけでも
彼女の気持ちが軽くなってくれればと思う…
いつしか“note”からは目が離れ
僕は彼女を見ている。
彼女の…
まだ涙の面影が残る瞳は明るい窓の光を取り込み、色を染める。
この美しさこそが女性の特質なのだろうか…
僕は…
この人をどうしたいのだろう…
僕は…
自分が関わってしまった“サークル”で働いていただいている
すべての人を守りたい。
それが自分に課せられた責務だから…
でも路子さんは
それとは違う
もし彼女が…
僕の妹なら
迷わず守りたいと思えるのに…
「どうかされました?」
こう尋ねる彼女の…
“虹彩”に宿している光が
少し上目遣いに動いた気がして
僕の心はトクン!とする。
「どうしたのでしょう…きっと少しばかり 心が波立っているようです。」
「心が…ですか?」
虹彩に宿る光が揺れて…彼女の思慮が見える様な気がする。
また“マザコン”の悪い癖が出てしまったようだ。
こうやって前後見境も無く
女性のまなざしに抱かれる幻影を見てしまう。
男色家たる僕が…
路子さんを妹の様に抱きたいと考えたり、
母のようなまなざしに抱かれたいと思ってしまうのは
きっと
不埒な
マザコンのせいだ。
「ご心配には及びません。仕事についての事です。 あなたは僕の事などには煩わされず、ご自身の心を優しく包んであげて下さい」
不遜に聞こえてしまっただろうか…
笑顔もぎこちなくなってしまったし…
それでも…
つい、彼女を目で追ってしまいそうになるので
僕は自分のカップにダージリンサマーを注いで
その香りに逃げ込んだ。
続きます
いやあ~!(^^;)
心を「いっぱい怪我」した路子さんに必要な薬は…
“ムズキュン”かなと( *´艸`)
しかし!!
王子様って!!難しいなあ~
エロも極力避けてま~す!(#^.^#)
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