表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

1話

「おい!リク!もたもたしてんじゃねぇぞ!!」


薄暗いダンジョンで、Aランクパーティー『銀狼の爪』のリーダーのハートが喚く


「す、すいません。ですが...その、もう少し荷物を持っていただいても...」


ぼそぼそっとそうつぶやいたのは、このパーティーで荷物持ちをやっているリク


「あぁ?なんか言ったか?」


「い、いえ何も!!」


「こいつ、ハートの悪口言ってたわよ」


魔法使いのメアリーはわざわざハートを煽りリクを殴らせようとする


「はぁ!!!???こいつ使えねー癖にいっちょ前に俺の悪口を言いやがったのか?」


ドゴオと鈍い音がダンジョン内に響く

ハートの拳はリクの腹に食い込む

リクは腹お抑えてへたり込むがハートは間髪をいれずに顔面に蹴りを入れる

リクがのたうち回るがハートは容赦なく全身に蹴りを入れてく

しばらくするとハートは飽きたのか黙って前に進み始める

リクは、すぐに立ち上がりついていこうとする

すると戦士のジャックが 「腰抜けめ」 とつぶやきリクを鼻で笑う


そんな少し狂ったいつもどうりを過ごしているとダンジョンの奥、ボス部屋へと到達した

ハートは拳同士を打ち付け気合を入れている

メアリーは杖を少しなでて戦いの前の手入れをしている

ジャックは斧を取り出しガンガンと床に打ち付けている


「じゃあ行くぞ!」


ハートの掛け声とともにボス部屋の扉は開かれる

その瞬間リクの目の前にはグシャグシャになったハートの肉塊があった

黒い鎧姿の化け物はリクの横にいたジャックの体がばらばらになる

声にならない叫びとともに逃げたしたメアリーもすぐ首が動から離れてしまった

黒い鎧の化け物はリクを殺すために近づいてくる

リクは諦めて目を瞑りどうしてこんな事になってしまったのかと思い出した


--------------------------


リクは貧しい村に生まれ、貧しい家で育った

リクの村には依頼や討伐のために冒険者がよく来た

その村でリクはよく冒険者に話を聞いていた

その冒険者のきらびやかな冒険譚

少年だったリクはその話に心惹かれ冒険者に憧れるようになった


15になったリクは村を出て冒険者始まりの街として有名なヤーヒに行き冒険者を目指した

リクはパーティーを決めるために冒険者ギルドに行き名簿を作る

その名簿を見てピンときたのがハートだった

リクにはユニークスキルがあった


この世界にスキルと呼ばれるものは2種類ある

一つは普通のスキル

鍛錬や一定条件などを満たすと手に入る


2つ目はユニークスキルと呼ばれる特殊なスキル

このスキルは、生まれたときに決まりそれ以降はどれだけ鍛錬をつもうが手に入らないと考えられているスキル


リクには通常のスキルは一つもなかったがユニークスキルは2つあった

【死に戻り】と【暴食】である


ハートはできるだけ好条件でリクを誘いパーティーを良くしようとしたが

リクがこのユニークスキルの使い方がわからないと知るやいなや陸のことをいじめ始めた


--------------------------


そこからは地獄だったなとリクは振り返る

なにかうるさい音が聞こえる

その音、というより怒号によって反射的に目を開ける


「おい!リク!もたもたしてんじゃねぇぞ!!」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ