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人助け
「本当はパーティ組みたいんでしょ?」「遠慮しなくていいんだよ。」
さっきからそれしか聞いていないショウは、限界だった。
「うるせぇー!!さっきいらないって言っただろ!魔法使えない魔女ってなんだよ!」
「うっ…うわぁぁぁん。なんでそういう事言うの〜…わたじだって…うぅっ…わだじが悪がったよ…グスッ…だからパーティ組んでよぉぉぉ!!」
ハピーが泣きながらショウに飛びつく。
「あ〜もう、わかったわかったわかった。もうわかったから。パーティ組んでやる。だけどお前は弱いから当分修行な。」
(怒ってんのか?反省してるのか?)
ハピーはみるみる笑顔になる。
「はぁ〜、ようやく私の凄さに気づいたのね。しょうがないわね、パーティ組んでやるわよ!」
この時ショウは魔法が使えないことよりさらに重大なことに気づく。
(まずはあの腐った神経と空の頭をどうにかしなければいけないようだな…)