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海にクラーケン出現!?

『んー何を買おうかなー?』


明日はスフィアと海に行く約束をしていて楽しみなのですが、

何の水着を買うか迷っています。


『何か良いのないかなー』


お店に置いてある水着をあさっていると、黒いワンピースを見つけた。

大人っぽくて胸元が開いてるデザインだから着るのに少しだけ勇気がいるけど、

15歳になったからこれぐらいは着こなせないとね。


うん、これを買いましょう!明日が楽しみです!!



『んー・・・良く寝たな・・・』


今日はエリナと海に行く約束をしている。

最近、暑い日が続くから海に行きたくなり、

一人で行っても詰まらないからエリナを誘うと、

大喜びをして楽しみにしていた。


今日はエリナのやつ、張り切って来るだろうな。

集合は朝の10時からだ。

この町から馬車に乗って海に行っても、

数時間掛かるから早めに出るのだ。


ただいまの時刻、10時。


『あ・・・』


その同時にエリナが玄関から入って来て呼ばれたのだ。


『スフィアー!来たよー!』


スリップ姿でエリナに顔を合わせると怒られた。


『早く着替えてー!!!』

『すまない・・・』


まぁ、荷物は昨日内にバッグに詰めていたので、

着替えたら直ぐに出掛ける事が出来た。

私達は少し時間が遅れたが馬車に乗り、海に向かった。


馬車の中では、

エリナが今朝作ってきたサンドイッチを食べながら話をした。

数時間乗っていたが退屈をする事もなく、海に到着する事が出来た。


エリナには感謝をしなければならないな。

馬車から降りると目の前には綺麗な海があって、

私達以外にも結構人がいたので少しだけ驚いた。


早く海に入って泳ぎたいから、

早速着替えが出来る個室に入って水着に着替えた。


エリナが少し照れながら個室から出てきた。


『どうかな?その・・・似合っている?』


エリナが着ていた水着は黒いワンピースで、

ちょっと大人っぽい感じの水着だった。


『うん、なんかエロいな』

『エロい!?それ褒めてないわよね!?』

『冗談だ、可愛い水着だね』

『可愛いって言われるのも照れるから辞めてー!!』


じゃあ、どう言えばいいんだろうか?

ちなみに私が着ているのはビキニ系の水着だ。

色は落ち着いた感じの紫色にした。


エリナは根に持っていたのか分からないが、

『スフィアの水着の方がエロいよ!』と言い返されてしまった。

そんなやり取りがあったが、私達は仲良く海に入った。


『んー!冷たくて気持ちー!!』

『やっぱり、暑い日は海だよな!』


私達は泳いで競争したり、

海に泳いでいた魚を素手で捕まえたり、

近くにある露店で冷んやりしたジュースを飲んだり、

とても楽しい時間を過ごす事が出来た。


陽が落ちる前に帰ろうとしたら、

突然誰かの悲鳴が聞こえてきて辺りは大騒ぎになった。


『クラーケンだあ!!!』

『逃げろ!!!』

『いやー!!!』


海の奥からイカ型のクラーケンが突如現れ、パニック状態になっていた。


『どうしてこんな所にクラーケンが?』

『エリナ!早く武器を取りに行くぞ!』


念の為に武器を持って来て正解だった。

私達は急いで個室に戻って武器を手に取り、再び海に向かった。

着替える時間はなかったが、まぁ大丈夫だろう。


外に出ると、クラーケンが砂場の近くにまで来ていて、

女の子と母親が取り残されていた。

これは非常に危険だ。


エリナに風の魔法を掛けて貰って親娘の元へ飛んで行き、

クラーケンの触手が親娘に襲おうとした瞬間に、

私は槍を振り下ろして触手を切り落とした。


『怪我はないですか?早く逃げてください』

『あ、あの、ありがとうございます!』

『お姉ちゃん、ありがとう!』


親娘を逃がせば周りには人がいないので、

これで安心して戦闘が出来る。


私とエリナは戦闘態勢に入った。

クラーケンは私達を狙い、次々と触手を伸ばして襲ってきた。

槍で触手を切り落とすが、

また新しい触手が生えてきていくら切ってもキリがない。


エリナの炎の魔法で触手を燃やしてもまた再生する。

これは頭を狙うしかないと判断をして、

エリナに風の魔法の指示を出した。


『エリナ!私をクラーケンの元まで飛ばしてくれ!』

『えっ!?流石に危険すぎるわ!!』

『そうしないと、倒せないから頼む!!』

『うん・・・分かったわ。風よ!スフィアをクラーケンの元へ!!』


再び私はエリナの魔法によって、風に包まれ、

勢い良くクラーケンの元まで飛んで行った。


『これで終わりだあ!!!!』


クラーケンの頭を槍で思いっきり刺して、

そのまま力を入れて振り下ろした。


クラーケンの頭からは大量に黒い血が流れて、

全身に掛かってしまったが一撃で倒す事が出来た。


『ふー、これで一件落着だな・・・』


エリナが近付いて来てとても喜んでいた。


『スフィアはやっぱり凄いわね!さすが、私のライバルよ!!』

『いや、エリナの魔法があってこそだよ。本当に助かったよ、ありがとう』

『どういたしまして!』


クラーケンの所為で全身に血が付いてしまった私は、

海に入って洗い流し、シャワー室でも念入りに身体を洗った。

のんびりと海で遊ぼうと思っていたが、

突然のモンスター退治に疲れてしまった。


帰りの馬車の中ではある事を思い出して、エリナに聞いてみた。


『そういえば、エリナ。クラーケンを退治したら報酬っていくらだっけ?』


前にギルドで依頼を探していた時に、

クラーケン退治の依頼が貼ってあったのを思い出したのだ。

エリナは頭に手を置いて考えていた。


『んー・・・金貨30枚くらいじゃないかしら?

危険なモンスターの一覧に入っているわ』


それを聞いて私は驚いてしまった。


『本当?』

『うん、嘘は言わないよ』


町に戻ってギルド会場に行き、クラーケンを退治したことを説明して、

ギルド員の確認が終わると、報酬を持ってカウンターの上に出してくれた。


『今回の報酬は金貨40枚だ』


エリナが言っていたよりも10枚も多かった。

仲良く半分ずつ金貨を分けて、

ギルド会場を出てエリナとお別れをした。


『またね、スフィア!色々と大変だったけど、

楽しかったからまた海に行こうね!』


『ああ、また誘うよ。じゃあな、エリナ』


さてと、お小遣いを手に入れたから親に何か買ってあげて帰るか。

今日は色々あったけど楽しかった、またエリナと一緒に海に行きたいな。

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