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カナリアの町〜二日目〜

翌日、窓から日差しが入っているから今日も天気が良さそうです。


『ん~・・・』


目が覚めると、私はスフィアに抱きしめられていました。


『きゃあっっっ!!!』


顔が物凄く近くて驚いてしまいました。

えっ?えっ?何で?何で私はスフィアに抱きしめれて寝ているの!?


顔が真っ赤になりながら焦っていると、

スフィアがゆっくりと目を開けて起きました。


『んー・・・エリナー、おはよう』

『お、おはようじゃないわよ!!これはどういう状況!?』


スフィアは寝ぼけている状態で話をしてくれました。


『あー・・・実はー・・・』



その日の夜中、私は肌寒くて目を覚ました。


『少し冷えるな・・・』


昨日シャワーを浴びて髪を乾かずに寝たせいだろうか?

何か暖かくなりそうな物がないか部屋を見渡した。


横を見てみると、エリナが心地よさそうに寝ている姿があった。


『うーん・・・スフィ・・・ア・・・』


寝言だろうか?それにしても、心地よさそうに寝ている。

この時に私はいい考えを思いついたのだ。


『あ、エリナを抱きしめて寝れば温かいかな?』


こうして私はエリナのベッドに潜り込み、エリナを抱きしめながら寝た。


『おやすみー・・・』



『と、言うわけだ』


スフィアの話を聞いていると、余計に恥ずかしくなりました。

だってスフィアがベッドに潜り込む人だなんて思わなかったし、

何よりも寝言でもスフィアの名前を言っているなんて恥ずかしいに決まってます。


顔が赤くなっていると、スフィアが心配そうに手をおでこに当ててきました。


『顔が赤いけど大丈夫か?もしかして私のせいで風邪を?』

『ううん、だ、大丈夫よ!風邪じゃないわ』


これは恥ずかしさの余り、顔が赤くなっているので風邪ではありません。

朝はドタバタしてしまいましたが、二日目もカナリアの町を観光しにお出掛けしました。


今日はあのお店に行くので楽しみにしています。


朝はパン屋さんでバゲットを買い、

時間短縮の為に歩きながら食べています。

うん、ちょっと硬いですがなかなかの味です。


『朝は何処に行こっかー?』

『そうだな・・・まだお土産らしいのを買ってないから雑貨屋に行くか?』

『良いねー!行こう行こう!』


行き先が決まり、私達は雑貨屋を探す事にしました。

探すのが時間掛かると思っていましたが案外早くに見つけました。


私達は「リース」という三角の屋根が特徴的な雑貨屋に入りました。

店内を見渡すと、真ん中に小さなテーブルが並び、その上にマグカップやアクセサリー、

日記帳やペンなどが綺麗に並べられています。


壁際にはポーチやポシェット、ストールや帽子が壁に掛かっています。

店内はカップルや女性が多いですね。

良さそうなお店なので色々と物色しました。


私は母と父の為にハートの絵柄があるマグカップと、

ダイヤの絵柄のマグカップをお土産に購入しました。


喜んでくれるといいなー。帰ろうとすると、

スフィアがアクセサリーを見てその場から離れようとしませんでした。


『スフィアー?』

『ちょっと来て、エリナ』

『???』


何だろうと思ってスフィアの元に行ってみると、

スフィアが私の左手を優しく添えて来ました。


『じっとしていて』

『あ、はい・・・』


なんだか緊張してしまい、敬語になってしまいました。

そしてスフィアは赤色のリングを持ち、私の人差し指にはめました。


これはまさかのプロポーズ!?嬉しいけど、心の準備がー・・・。


『おっ、サイズが合う』


そう言って何事も無かったかのように、

テーブルに置いてある青色のリングを手にして自分の指にはめました。


『このリング、二人で買うと半額になるらしいから一緒に買わないかい?』

『えっ?』


リングが置いてあったポップを見たら、

「二人一緒に買ったら半額です!」と書いていました。


半額になるから買いたいみたいだけどこれってペアリングだよね?

スフィアに念のために教えると『構わないさ』と言われました。


これは・・・買うしかないですね!!!


二人でカウンターに持って行って一つに付き銀貨二枚のところ、

銀貨一枚で買える事が出来ました。お得です!


お店から出た後にスフィアが直ぐに指にはめていたから私も同じくはめました。

スフィアとペアリングを付けているのでなんだか嬉しいですね。


赤色のリングを見ながら歩いていると、スフィアが声を掛けてきました。


『エリナ一緒に買ってくれてありがとう。これ欲しかったんだ』

『ううん、私こそお礼を言いたいわ。ありがとうね』


このリングを一生大切にしようと思いました。


ところで、何であの時にスフィアは私の指にリングをはめたのかしら?気になったので聞いてみたら、

『エリナが指のサイズ合わなかったら買っても使えないから試しにはめてみた』

と返されました。


それでしたら普通に『エリナ、このリングを付けてみて』でも良かったんじゃないかな。

何であんなプロポーズみたいにしたんだろうと思いました。


スフィアってこういう所は天然ですよね?


時間は昼ごろになってレストランでごはんを食べ、

いよいよ楽しみにしていたあのお店に行きます。


そう、エステです!!


雑誌にもお勧めの書いていたので絶対にいい所ですよね。

場所を確認する為に町の地図を広げて歩きました。


『おっ、ここのようだな』


目の前に「エステ・リリットにようこそ!」と看板が書いていました。

ここで間違いないですね。入りましょうか。


『いらっしゃーい』


ほんわかしてそうな女性の店員が現れました。

いかにもエステのお店で働いている感じの女性ですね。


店員にどのエステコースが良いかと聴かれましたが、

私達は初エステでどういうのかが良く分かりませんのでシンプルなコースを選びました。


『では、こちらの方にどうぞー。案内しますねー』


エステルームに案内されて入り、説明では個室で服を脱いでタオルで身を隠すみたい。

上半身は裸になり、下着を一枚だけ着ている状態です。


そして細いベッドの上でうつぶせになりました。

少しだけ緊張してしまいますね。


女性の方はアロマオイルというものを手に塗り、

背中をゆっくりと手でマッサージしてくれました。


『どうですか?』

『はい、凄く気持ちがいいです・・・』


これは癒されますね、リラックスができて体の疲れが取れそうです。

スフィアも今頃リラックスしているでしょう。


そう思っていると、やけに色っぽい声が聞こえてきました。


『んっ・・・!そこは・・・』

『ここはどうー?』

『あっ・・・!』


これはスフィアの声ですね。

カーテン越しなのでハッキリと聞こえます。

そんなに気持ちがいいのかなーと考えていると、また聞こえてきました。


『そこは・・・駄目・・・ひゃっ!?』


これはもしかしていけないことをしています?

いえいえ、そんなはずでは・・・。


しかし私は考えるよりも先に体を動いてしまってベッドから急いで起き上がり、

タオルを巻いて隣のカーテンを開けました。


『スフィアに何をしているの!?』

『『えっ?』』


突然開かれたカーテンに女性とスフィアが驚き、私に視線を向けました。

見てみると、

スフィアも私と同じようにうつぶせになってマッサージをして貰っているだけでした。


私は勘違いをしてしまい、恥ずかしくなってしまいました。


『エリナ・・・お前、良からぬ事を考えていただろ』

『ち、違うもん!!』


エリナはカーテンを勢いよく閉めて戻った。

女性が笑っていたが私は謝ることにした。


『すまない、私の友達が・・・』

『いえ、仲がよろしいのですね』

『はい・・・仲が良すぎて恋仲と勘違いされる時があります』


そう言うと、女性が固まっていた。


『えっ?恋人じゃないんですか?』


私はハッキリ答えた。


『違います』と。


エステが終わると、とても身体が柔らかくなったような気がしてかなり満足出来た。

エリナは今だに気恥ずかしそうにしていた。


『う~・・・』


しかし、エリナもエステには満足したようだ。

これはエステが好きになりそうだ。


二日もカナリアの町を観光して楽しむ事が出来たな。

夜は別のレストランでピザを食べて宿屋に戻り、

シャワーを浴びて寝る事にした。


『おやすみースフィア』

『ああ、おやすみ。エリナ』


こうして私達の旅行は上手く行って楽しむ事が出来た。

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