ストーカーの被害に合うスフィア?
『それじゃあ、またな。エリナ』
『うん。また今度ー!』
今日はエリナと買い物をして、
夜にレストランにも行って楽しい時間を過ごせたが、
夜中の町を歩いている途中に誰かの視線を感じた。
『・・・気のせいか?』
ここ二、三日誰かに付きまとわれている気がする。
殺気とかは感じないからほっといていたが、どうも気になる・・・。
これは・・・いちよ誰かに相談をした方が良いかな?
そう思ったので翌日、
誰かに付きまとわれていないかを確認した後にエリナの家に行った。
友達の家の前に到着し、ドアを軽くノックして名前を呼んだ。
『エリナー、いるか?』
私が声を出すと、直ぐにドアが開かれた。
『やっぱりスフィアだ! こんな朝から珍しいわね、どうしたの?』
『ちょっと相談があるのだが良いか?』
エリナは首を傾げて不思議そうに見ていたが、私を招き入れてくれた。
エリナの女らしい部屋のソファに座り、エリナが紅茶を出して訪ねてくれた。
『スフィアが相談って珍しいわね。どうしたの?』
『ああ・・・実は・・・』
エリナに誰かに付けられている事を話すと、
犯人に対してめっちゃ怒りを露わにしていた。
『私の彼女にストーカーをするなんていい度胸ね・・・
絶対にぶっ潰してやるわ!!』
『んーその気持ちは嬉しいが、いつ私が彼女になったんだ?』
『スフィア安心して! 私が必ず犯人をやっつけるから!!』
あ、聞こえてないようだ。
でも私の事を思って心配してくれるのは本当に嬉しい事だ。
私はエリナの作戦を聞き、一緒に外に出て町中を歩きに行った。
○
作戦はこうだ。
いつも通りにエリナと買い物をし、
私が犯人の気配を感じたらエリナの肩に手を置き、
小声でいる場所を知らせて氷魔法を放つという作戦だ。
エリナが言うには場所さえ分かれば、
見えなくても氷魔法を唱えられるみたいだ。物凄く心強い。
そんな事を思いながら衣類屋で服をあさっていると、
エリナが小声で話しかけてくれた。
『ねースフィア』
『何だ?』
『今思ったんだけど、スフィアなら犯人を簡単に返り討ちに出来んじゃない?』
そう、スフィアは最強のクラーケンやゴーレム、
ネクロマンサーを倒しているのだから、
そこら辺の人間なら簡単に返り討ちに出来ると思うのよ。
そう思っていましたが、スフィアが恥ずかしそうに小声で返してきた。
『だって、その・・・少し怖いだろ?
だからエリナに相談したんだ』
普段は強気のスフィアですが、年相応の女の子の反応が可愛いです。
うー絶対私が守ってみせるからね!!
と、やる気に満ち溢れました。
それから衣類屋を出て数分の事でした。
スフィアが何かの気配を感じ、私の肩に手を置きました。
『いるのね・・・どの辺りにいる?』
『右側にある雑貨屋の影に隠れている気がする』
私は後ろに振り向き、今回は杖がないので両手を出して唱えました。
『氷よ! 隠れている敵の動きを封じよ!!』
私は見えない場所に氷魔法を唱えると、
誰かの叫び声が聞こえてきました。
『な、何これ!? ちょっ、身動きが取れ・・・きゃあっ!!』
ん? 女性の声?
エリナを引き止めようとすると、真っ先に走って行った。
『貴方が犯人ね!
よくも私のスフィアをストーカーしてくれたわね。成敗してやるわ!!』
『え、そ、そんなつまりはなかったのごめんなさい!』
雷魔法を放ってあげようと思うと、
地べたに赤いフレアスカートを着ている女性が尻もちをしていた。
ん・・・? この女性の顔に見覚えがあるような・・・まぁ、そんな事どうでも良いわ。
雷魔法魔法を放ってあげようとするとスフィアが来ていて、
その女性の顔を見て驚いていた。
『もしかして・・・赤鬼の騎士か?』
『え? 赤鬼の騎士?』
二人でその女性の顔を見ると唇の下にホクロがあり、
凛とした目だけど美人顔を見て思い出しました。
睨んでいると、その女性がセリーヌと名乗りました。
なんでスフィアの後を付いていたかの理由を白状させる為、
近くの喫茶店に入って高いコーヒーを頼んで奢らせた。
『ごめんなさいね・・・貴方の弱点を探る為に尾行をしていたの・・・』
コーヒーを飲みながらエリナと話を聞き、
赤鬼の騎士に怖かったと伝えると物凄く反省していた。
エリナはまだ怒っている様子だったが、
高いコーヒーをお代わりしてなんとか収まった。
こうしてストーカー事件の犯人がセリーヌだと分かり、一件落着した。




