ダークエルフが現れる
ダークエルフがようやく登場します!
異世界ファンタジーっぽいキャラですね。
最近、ギルド会場はある出来事が原因で皆んなが困っている。
それは町の付近にある森にダークエルフが出没しているからだ。
レイクさんの情報によると、最近森に住み着き始め、
人間を発見する度に風の魔法を放って攻撃してくるみたいだ。
まぁ迷惑な話だが何か引っ掛かる事がある。
人間に殺意があるなら息の根を止めるが、
どれも軽傷で済ましている。
ところで、何故私がこんな話を今しているかと言うと、
エリナと一緒にダークエルフを退治する為に森に来ているからだ。
『んー・・・ダークエルフ、なかなかいないわね』
『ああ、そうだな』
森に来ているというか、
ギルドマスターに行かされたと言った方が正しいだろう。
『ギルド内が困っているからスフィアとエリナに退治をしてほしい』
と頼まれたのだ。
こうしてダークエルフを探し続けて数時間が経ち、
発見する事が出来ないから諦めて帰ろうとした時だった。
エリナが綺麗な花畑がある場所を見つけ、
花を観に行く為に近寄ると思いもしなかった事が起きた。
そう、ダークエルフが楽しそうに花畑に水を上げていた。
どうして一目で分かったかと言うと肌が褐色で耳が尖っていて、
変わった服装をしていたからだ。
黒い下着に鎧みたいな装備を腕と脚にだけ纏っていた。
普通の人間かも知れないが、
こんな森の奥で花畑に水をあげに来る人はいないだろう。
ダークエルフと気が付いた私達は武器を取り出して、
戦闘態勢に入る事にした。
すると、相手は殺気に気が付いたのか、
如雨露を地面に捨てて此方を警戒して睨んでいた。
『そこに居るのは誰!?』
『『ばれた!!』』
気が付かれしまった。
こうなったら私が先手を取って攻撃をしようと思ったが、
ダークエルフは魔法を放つ意思がなく、私達を見て微笑んだ。
『あら?可愛い人間の女の子ね、いらっしゃい』
拍子抜けをした私達は固まってしまった。
『え?あ、こんにちは』
『あれ?こんにちは?』
『どうして、そんなにぎこちないのかしら?』
それはそうだ、聴いていた話と全く違うからだ。
まずはどうしようか?相手は此方に攻撃をする意思がなく、
普通に会話が出来そうなので色々と尋ねる事にした。
○
『あー、そんな噂が広まっていたのね。風の魔法を放つのは男性にだけよ』
『人間に殺意がある訳ではないんですね。けど、何で男性だけに?』
質問をすると、彼女は照れながら話した。
『だって・・・こんなに露出が高い服を男性に観られたら恥ずかしくて・・・
つい風の魔法で吹き飛ばしてしまうの』
『そうですよね、恥ずかしいですよねー』
『でしょう?』
エリナはもう警戒心を解いていて、彼女と楽しく会話をしていた。
んー、ツッコミをするとしたら、
そんな格好をしなければ良いのでは?と言いたくなった。
しかし、これがダークエルフの正装みたいなので、
変えるわけにはいかなく、昔からこういう服装をしていたらしい。
他のダークエルフも男性に観られると恥ずかしいものなのか?
と尋ねたら、私が特に恥ずかしがり屋なだけよと言っていました。
花畑を眺めながらの会話が終わると、
帰り際には『好きな花を持っていって良いわよ』言われて、
好きな花を切って貰い、お土産に受け取った。
私は青い薔薇で、エリナは百合の花を受け取っていた。
私達は森を抜けて町に戻ってギルド会場に行き、
ギルドマスターがいる部屋に入って報告をした。
ダークエルフの事を全て話したら凄く驚いていて、
座っていた椅子から立ち上がって叫んだ。
『なんじゃそりゃ!!!!!』
まぁ、こういう事だよね。
これから森でモンスターを討伐する男性は、
ダークエルフをなるべく観ないように注意をすればいい。
以上。
始めはエリナとダークエルフの魔法対決にする予定でしたが、こちらの方が自分らしいお話になりそうだったので変えました。




