四人とデート?
今日は家でゆっくりとハーブティーを飲んで寛いでいる。
『んー、ローズヒップは美味しいなー・・・』
飲んでいる途中にドアを軽く叩く音がした。
誰だろうか?
私はローズヒップを飲み干してから玄関に向かい、ドアを開けた。
目の前にはおしゃれな格好をしたエリナとアインとネイがいた。
三人ともとても可愛らしい服装だった。
エリナは黒いプリーツスカートを履いており、
上着は真っ白のパーカーを着ている。
アインとネイは赤いミニスカートを履き、
色違いの可愛らしいニットの服を着ていた。
私はみんなにどうしたの?と尋ねると三人とも、
照れくさそうに私に言った。
『スフィア!四人でデートをしよう!』
『『お願いします!!』』
私は少しだけ焦ってしまった。
『四人でデート!?』
まぁ、断る理由はないから当然お出掛けをした。
私達が初めに向かったお店は、
アイン達の行きつけの雑貨屋「カヤッツ」だ。
店内を見るとマグカップやプレート、
動物のぬいぐるみやハート型のクッションなど、
可愛いものが沢山置いてあるお店だ。
アインとネイは姉妹で買い物をする時に、
お気に入り物が見つかったら色違いでお揃いを買うみたいだ。
アインとネイが笑顔で話をしていると、
本当に仲が良い姉妹だなーと思って微笑んだ。
エリナも楽しそうに話を聞いていた。
お店に入って数十分後、
アイン達が気に入った物を見つけて私達に尋ねて来た。
『スフィア!エリナ!これ可愛くない!?』
『お揃いで買おうか迷うよねー、お姉ちゃん!』
二人が持っていたのはハート型のクッションだった。
ネイは白色でアインが赤色だ。
アインが言うのにはセットで販売しているらしい。
それってカップル用の物では?と思ったが、
私達が絶賛すると、二人は仲良くクッションを持って買いに行った。
『すいません、これ買います!』
『はい、銅貨10枚になります』
エリナはアイン達を観て羨ましそうにしていた。
一人っ子みたいだから姉や妹に憧れるのかな?
と思っていたが、私の考えてるのとは違ったみたいだ。
『スフィア、私たちも同じのを買いましょう!』
物凄くキラキラと目が光っているエリナを見ると、
断りずらかったので私達も同じ物を買いに行った。
エリナは白いハート型のクッションを抱えて、
とても嬉しそうに喜んでいた。
「カヤッツ」から出ると、
次に行く場所が決まって無いからみんなで相談した。
『エリナは行きたい場所あるかしら?』
『私はスフィアがいるなら何処でもいいよ』
『じゃあ、スフィアが行きたい場所に行こうー』
私は少しだけ悩んだが、いいお店を思い出して私は提案をした。
『じゃあ、私の行きつけの喫茶店に行こうか』
私の提案で私が行きつけの喫茶店「ミンティ」に行った。
お店に入ると、元気な女性の店員が私達を迎えてくれた。
『いらっしゃいませー!』
そう、アーナちゃんだ。
『こんにちは、アーナちゃん』
私に気がついたアーナちゃんは嬉しそうに歓迎をしてくれた。
『スフィアちゃんだ!ようこそ!』
『ああ、今日は友達を連れて来たんだ。
騒がしくなったらすまない・・・』
『いえ、他にお客がいないから今の所は大丈夫よ!
4人ならこちらの大きなテーブルにどうぞ!』
『ああ、ありがとう』
お店の一番奥のテーブルに案内をされ、みんなで座ると女子会が始まった。
『素敵な喫茶店だねーお姉ちゃん』
『そうね、落ち着く喫茶店ね』
『だろ?お店の雰囲気もいいが、
ここのハーブティーはこの町で一番美味しいんだ』
『スフィアはハーブティーの話になると、本当に楽しそうに話すよね』
『ああ、ハーブティーへの愛なら誰にも負けないさ』
少しだけ話し込んだ後に、それぞれハーブティーを注文した。
普段は一人で来ているからハーブティーが届くまで暇だが、
今日は三人の友達と来ているから暇にならず、
あっという間に注文をしたハーブティーが届き、
アーナちゃんが丁寧にそれぞれの前に置いてくれた。
私が注文したのはアイブライトだ。
エリナはレモングラス、アインとネイはスペアミントを頼んでいた。
私がハーブティーを一口飲むと、
みんなも真似をしてカップを手に取りハーブティーを一口飲んだ。
初めに口を開いたのはアインだった。
『これ・・・美味しいわ!』
『本当に美味しいー!』
『レモングラス初めて飲んだけど、なかなか良いね!』
みんなが喜んでいる姿を見ると私も嬉しくなり、
つい微笑んでいる私がいた。
アーナちゃんがいるカウンターの方を見ると、
小さくガッツポーズをして喜んでいる姿があった。
みんながハーブティーを飲み終えて、寛いでいる時だった。
アーナちゃんがティーポットを持って来てくれて、みんなに尋ねた。
『皆さん、マリーゴールドで良ければサービスで淹れますよ』
『えっ、それはさすがに悪いよ、アーナちゃん』
『大丈夫よ、スフィアちゃん。
スフィアちゃんの友達がこんなに来たのだから、
歓迎しないとね!ママに許可を貰ったよ!』
私は申し訳なくて一度断ったが、
みんなが飲みたがっていたからお言葉に甘える事にした。
アーナちゃんは一人ずつカップにマリーゴールドを淹れてくれた。
みんながお礼を言うとアーナちゃんは笑顔で返してくれた。
私達は再びハーブティーを一口飲み、ネイが口を開いた。
『アーナさん、良い子だなー。友達になれそう!』
『ネイとアーナちゃんは同い年だよ』
ネイは驚いて立ち上がると、
アーナちゃんがいるカウンターに行って挨拶をしていた。
それを私達は微笑ましく見ていた。
特にお姉ちゃんは嬉しそうにしていた。
『ネイに新しいお友達が増えるかもね』
『だな、二人とも素直で良い子だから、直ぐに仲良くなれるはずだよ』
エリナはカップをテーブルに置いてから話に入った。
『若いって良いなー、羨ましいよ』
『いや、年一つしか変わらないだろ!』
私がツッコミをすると、アインは笑っていた。
今日はみんなと「ミンティ」に来て正解だったな。
ネイも友達が出来ちゃったーと喜んでいるし、
それよりも仲良くなるのが早いなー。
喫茶店を出る時には、
ネイとアーナちゃんが二人で遊ぶ予定を立てていたくらいだ。
『皆さん、またのお越しを!』
『ああ、また来るよ』
『じゃあねー!アーナちゃん!』
『うん!ネイちゃん!』
二人は大きく手を振ってお別れをしていた。
私達は町を歩きながら次に行きたい場所を相談したが、
又もや私の行きたい場所で良いと言われたから温泉に入りたいと提案をすると、
賛同してくれたので最後は温泉に入る事になった。
温泉に行って脱衣所で服を脱いで、みんなで温泉に浸かった。
今日は他に人がいないから貸切状態だ。
『ふー・・・落ち着くわね、ネイ・・・』
『だねーお姉ちゃん・・・』
アインとネイは姉妹同士仲良く側に寄って入っていた。
エリナも姉妹の真似をして、私の側に寄って話をした。
『ギルドに行くのも好きだけど、こうやってのんびりするのも良いよね』
『ああ・・・今日デートに誘ってくれてありがとう、エリナ』
エリナは少しだけ話しづらそうにしていた。
『・・・本当はスフィアと二人で行きたかったんだけどね。
偶然アイン達と会って、目的が同じだったから三人で来たのよ』
『えっ?そうだったのかい?』
私はてっきり、三人で計画をしてデートに誘って来たと思っていたが、
どうやら違うようだ。それを聴いて驚いてしまった。
『うん、でもね・・・こういうのもありよね』
『ああ・・・そうだな』
温泉を堪能した私達が最後に向かったのは、
デザート専門店の「パクぱく」だ。
みんなとパンケーキやショコラケーキなどを頼み、
オレンジジュースを頼んで乾杯をした。
『『『『かんぱーい!!!!』』』』
今日のデートはとても楽しく、充実した一日になった。
私の日常は本当に皆のおかげで楽しいよ。
ギルドに行ってお小遣い稼ぎをしていたのは正解だった。
だって、こうして皆に出逢えたのだからな・・・。
これからもよろしくね。エリナ、アイン、ネイ。
友達が増えて賑やかになりました。
これからスフィア達が更に活躍しそうです。




