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四人で初パーティ!!!!

今私はエリナと一緒にギルド会場に向かっている。

本当は一人で行く予定だったが道端でエリナとばったり会い、

目的地が同じだったから一緒に依頼を受ける事になった。


『今日は何の依頼を受けようかしら?』

『んー、少し珍しい依頼を受けたい気分だな』


最近はスライムやウルフ、

オークなど王道すぎて戦うのが飽きてしまったのだ。


とは言っても、ネクロマンサーみたいな強い奴とも戦いたくない。

珍しくて弱いモンスター、グレムリンなどを討伐したい。


ギルド会場の前に到着して中に入ろうとすると、

私達の名前を呼ぶ声が聞こえてきたから振り向いて見ると、

そこにはアインとネイがいた。


二人が同時に挨拶を交わしてくれた。


『『こんにちは!!』』

『ああ、こんにちは』


エリナは少しだけ警戒をしながらも姉妹に挨拶していたが、

何故か私の腕を掴んでいた。


軽く挨拶を交わしてから一緒にギルド会場に入り、

依頼書が貼ってある掲示板の所へ向かった。


それぞれが掲示板にびっしりと張ってある依頼書を見て、

何の依頼を受けるか相談をした。


『エリナは受けたい依頼があるかい?』

『んー、数が多過ぎて迷うわねー』


私達は迷っていたが、アインとネイはいい依頼が見つかったみたいだ。


『お姉ちゃん、これにしようよ!』

『グレムリンかー良いかも!』


私はグレムリンという言葉に反応をして、首を突っ込んでしまった。


『グレムリンの討伐依頼があるのかい!?』


アインとネイに少しだけ驚かせてしまった。


『え、ええ、あるわよ』

『これだよー』


ネイが指をさした依頼書を見てみると、

本当にグレムリンの討伐依頼があったのだ。

ちょっとだけ羨ましかったが、

アインとネイが見つけた依頼を取るわけにはいかない・・・。


私の顔に表情が出ていたのか分からないが、

アインが何かを察して気を利かせてくれた。


『もしかして、やりたかった依頼? 譲りますよ!』

『あ、いや、それはさすがに悪いよ・・・』


私が断るとネイが手を上げてある提案をした。


『じゃあ、四人でパーティを組もうよ!!』

『ネイ!いい案ね!!』


お、これは四人でパーティを組めるかもしれない?

いい案だかエリナはなんて言うか・・・聞いてみるか。


『エリナ・・・みんなでパーティを組んでもいいかな?』


アインとネイもエリナの方を見てお願いをしていた。


『エリナさん!パーティを組んでみませんか?』

『私、エリナさんの魔法をみたい!』


エリナは少しだけ迷っていたが、了承をしてくれた。


『まぁ、良いわよ』

『エリナ、ありがとう!!』


私は嬉しくてお礼を言いながらエリナに抱きつくと、

物凄く照れながらじたばたしていた。

それを見ていたアインとネイは笑っていた。


『笑ってないで助けなさい!恥ずかしすぎるわ!

でも、幸せー・・・』


本音が漏れているぞ、エリナよ。


こうして四人で念願のパーティを組む事が出来た。

私達は依頼を受け、グレムリンが出没している森へ向かった。



私達が森を探索して数時間が経ったが、

一体もグレムリンを見つける事が出来ない。

現れるのはウルフばかりで困っている。


私達はウルフが現れる度に戦闘をしないといけないからだ。


『お姉ちゃん!ウルフがそっちに行ったよ!』

『任せなさい!!』


アインはウルフが飛び込んで来た瞬間を狙って剣を振るい、

ウルフにダメージを与えると続いては、

ネイが双剣でウルフ狙って振り下ろして倒していた。


アインとネイは姉妹の仲が良いコンビネーションで

ウルフを討伐し、私はウルフを一振りで倒し、

エリナは氷の魔法でウルフを氷漬けにしていた。


『氷の魔法よ!私に力を貸して!』


前までは足元しか氷漬けに出来ず、

動きしか止められなかったが威力が上がったようだ。


エリナが魔法がどんどん強くなってくるから、

私も負けてられないなと思ってウルフを討伐していた。


『はあっ!!!』


力を入れ過ぎてウルフを真っ二つに切ってしまうと、

エリナの顔が青ざめていた。


『スフィア・・・グロすぎるわ・・・』


私はエリナに謝ろうとすると、

アインとネイも青ざめている事に気がついた。


『凄いけど・・・きついわね・・・』

『臓器がグチャグチャに・・・うっ・・・』


本当に反省をしなければならんな。


それから気を取り直して再びグレムリン探しをした私達、

しかし見つかりそうもないから飽きられて帰ろうとした時、

ネイが何か気がつき、みんなに声を掛けた。


『あっ!あれがグレムリンじゃない!?』


ネイが指をさした方向を見てみると、

確かにグレムリンみたいな奴が木陰にいた。


背丈が50センチメートル程度で耳がとても大きく、

目が大きくて意外と可愛いモンスターだった。


ネイはグレムリンが意外と可愛くて警戒心がなくなり、

双剣をしまって近付いて行った。

当然、私達は止める為に呼び掛けた。


『ネイ!モンスターだからむやみに近付いたらダメだ!』

『そうよ!こっち戻って来て!』


ネイは私達に振り返ったが戻ろうとはしなかった。


『えー?こんなに可愛いなら大丈夫だよー?』


ネイが後ろを振り向いた瞬間に、

後ろにいたグレムリンはネイに向かって飛び込んで来た。

グレムリンはネイが履いているミニスカートの摘んで、

一気にスカートを下げられていた。


ネイはとても恥ずかしそうにしていて、両手で下着を隠した。


『きゃあーーー!!!』


グレムリンはとても楽しそうに飛び跳ねていたが、

お姉ちゃんの怒りを買ってしまい、

アインがグレムリンに向かって剣を取り出した。


『私の妹になにするんじゃあ!!!』


アインのスピードと攻撃力は格段に上がって口調も変わり、復讐をしていた。

グレムリンはあっさり倒されてしまった。


『大丈夫!?ネイ!?』

『うー恥ずかしかったよー・・・』

『だから、むやみに近づいたらダメって言ったでしょう?』

『ごめんなさいー・・・』


私とエリナはその光景を見て、小声で話をした。


『アインを怒らせたら怖いんだな・・・』

『ええ・・・恐るべし妹愛よね』


まぁ、ネイが怪我をしなかったからそこは救いだったな。

私達はグレムリンを討伐したから、

森から出ようと思った矢先の事だった。


エリナが初めに気がつき、

木の上を見てみてと言われたからみんなで上を向くと、

沢山のグレムリンが枝に並んでいたのだ。


『グレムリンが沢山いる!?』


私達が驚くと同時に一斉にグレムリンが降ってきたのだ。

エリナは炎の魔法を唱え、杖を上に向けて炎を放った。


『燃えよ!グレムリンよ!』


数体のグレムリンは燃え尽きたがまだ残っていた。

グレムリンが地面に着地をした瞬間に私は槍を向けて、

突っ込んで行った。


『みんな気をつけろ!また悪戯されてしまうからな!!』


私は次々とグレムリンを倒し、

エリナはグレムリンを氷漬けにしてアインは妹を守る為に全力で狩っていた。


『ネイは私が守る!!』

『お姉ちゃん・・・!』


あの調子なら私が加勢をしなくても大丈夫かな?

私は目の前にいるグレムリンを倒す事に専念した。


エリナも周りにいたゴブリンを全て倒し終わり、

私達はアイン達の様子を見る為に振り向くと、

グレムリンを全て討伐していた・・・では無く、

グレムリンに囲まれて悪戯をされていた。


『きゃあ!そこはダメ!』

『助けてー!スフィア、エリナさーん!!』


攻撃をされて怪我をする訳ではないが、

このままだと色々と大変なことになるので全力で助けてあげた。


そしてようやく、全てのグレムリンを討伐する事が出来た。

アインとネイは一息ついて乱れた服を直していた。


『二人とも大丈夫かい?』

『ええ、なんとかね・・・酷い目にあったわ』

『可愛いモンスターなのにエッチだったよー・・・』


私達は依頼を達成したので森から出ようとしたが

エリナが驚きながらネイに言った。


『ネイちゃん!後ろのスカートが破れているわ!』

『えっ!?』


私とアインがネイのスカートを見ると、確かに破れていた。

破れているスカートの隙間からは、白い下着が少しだけ見えていた。


ネイはとても焦っていて、

アインはグレムリンに対して更に怒りを込み上げていた。


『グレムリン・・・全滅させようかしら?』


その時のアインの顔がとても怖かったです。


三人とも焦っていたがエリナは意外と平常心で、

手を二回叩いて落ち着いてとみんなに声を掛けた。


『私が直してあげるよ、任せなさい!』


アインとネイは首を傾げていた、どうやってやるのかな?と。

当然、私も疑問に思っていた。


エリナはネイの破れているスカートに手を当てると、

右手が優しい緑色に包まれて、

一瞬にして破れていた生地が治ったのだ。


二人は驚いて目を丸くしていたが、私はこの魔法に見覚えが

あったからアイン達よりは驚かなかった。

これはエリナが最近覚えた魔法のヒールだ。


人の傷を治せるだけではなく衣服も治せるのか・・・。

アインとネイはエリナに感謝をしていた。


スカートが治ったのでこれで安心して町に戻れる。

私達は森を抜け出して町に戻り、ギルド会場に行った。


ギルド員が依頼の確認が終わると、報酬を貰えた。


『グレムリン30体とウルフ8体なので銅貨340枚になります』


四人で分けても銅貨85枚という凄い量だ。

パンが85個も買える、これはいいお小遣い稼ぎになったな。


ギルド会場から出ると、

外は暗くなっていて本日は解散をしようと思ったが、

アインがみんなで四人の初パーティ祝いをしたいと提案をして、

解散をする前にみんなで「パクぱく」のお店に入って、

みんなでパンケーキを頼み、オレンジジュースで乾杯をした。


『『『『カンパーイ』』』』


初パーティ祝いをすると、エリナとアイン達が更に仲良くなって友達になれた。

うん、またみんなとパーティを組めるかもしれないな・・・。

私は本当に嬉しくて楽しかった。

スフィアの念願の4人で初パーティ回はお気に入りの回です。

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