スフィアの休日
ゆっくりと休日を楽しむ回です。
今日はギルドには行かず、のんびりとお出掛けをしている。
私は行きつけの喫茶店でハーブティーを飲んでいるところだ。
『んー甘い香りで、後味はさっぱりして美味しいな』
今飲んでいるのはペパーミント、リラックスしたい時に最適だ。
飲み終わると店員に声を掛けられた。
『スフィアちゃん、もう一杯いる?』
『ああ、頂こうかな』
店員はペパーミントを私のカップに入れてくれた。
彼女の名前はアーナちゃん、私よりも一つ年下の女の子。
アーナちゃんはこの喫茶店「ミンティ」で親の手伝いをしている。
ここは家族経営をしている喫茶店なのだ。
私は新しく淹れてくれたハーブティーを一口飲んだ。
『ペパーミントは本当美味しいなー』
『ふふっ、スフィアちゃんは本当にハーブティーが好きね』
『ああ、こんなに美味しい飲み物は他に無いね。
特にここの喫茶店のハーブティーは格別だよ』
『褒めれると私も嬉しいなー、ありがとうね』
アーナちゃんは喫茶店を褒められると、自分の事の様に喜んでいた。
『アーナちゃんはいつも真面目にお手伝いをして偉いよな』
『えへへー、お小遣いを貰えるから頑張っているんだ!』
『お小遣いのためなの?』
私は微笑みながら言うと『この喫茶店も大好きだからかな』と付け加えていた。
アーナちゃんと会話をしながらハーブティーを飲み終わり、
私はお会計を済まして喫茶店を出た。
『ありがとうございました!また来て下さい!』
『ああ、また来るよ』
次に私が向かったお店は衣類屋だ。
最近、胸が大きくなったのか分からんが、
下着のサイズが小さくなった様な気がして、
新しい下着を買いに行きます。
衣類屋に入り、一番奥に下着が置いて場所があるからそちらに向かった。
『んー・・・悩むなー・・・』
自分は青色が好きなのだか、下着で青色のは一枚も持っていない。
理由はちょっと大人っぽいのが多くて、買う勇気が無いのだ。
しかし、私も来年には16歳になるから、
そろそろこういう感じの下着も買うべきだろうか?
悩んだ結果、勇気を出して青色の下着を買ってしまった。
買い物をしていると小腹が空いてきたので、近くにあるパン屋に入った。
お店に入ると同時にパンの香りがして、さらに食欲がそそる。
テーブルの上には綺麗にパンが並んでいて色んな種類がある。
クロワッサン、アップルパイ、デニッシュ、バゲット、以下略。
私は無難にクロワッサンを選んでカウンターに持っていった。
『銅貨3枚になります』
『ああ、3枚ね』
露店に売っているパンとは違い、
少しだけ高いのだがやはり美味しいので買ってしまう。
お店から出て私はクロワッサンを食べながら町を徘徊した。
『んー、次は何処に行こうかな?』
この後の予定は何をするか特に決まっていない。
そろそろ家に帰宅するのもいいが、まだ何処か寄りたい気分だ。
考えていると良いアイデアを閃いた。
そうだ、温泉に行こうか。
温泉に入れば新しく買った下着も着けれるしそうしよう。
私は前にエリナと一緒に入った温泉に行った。
脱衣所で服を脱ぎ、温泉に浸かった。
今日は二、三人ほど温泉に入っている人がいた。
ゆっくりと一人で入りたい気分だったが、こればかりは仕方がない。
すると、ドアからもう一人女性が入って来た。
綺麗な赤髪の女性だ。そう、エリナだった。
『エリナ!?』
エリナも私に気が付いて驚いていた。
『ス、スフィア!?』
エリナは私の側に寄り、温泉に入った。
『偶然だねー、スフィアがいるとは思わなかったよ!』
『私もだ、エリナも一人で温泉に入るんだな』
『うん!スフィアと一緒に来てからここ温泉が凄く気に入ってね!』
私達はしばらくの間温泉に浸かり、
のぼせる一歩手前まで一緒に話をしていた。
温泉から出て新しい下着を着けると、
エリナの顔が少し赤くなっていた。
『どうしたの、のぼせた?』
『いえ、スフィアの下着が刺激すぎて・・・』
ちょっと大人っぽいの選びすぎたかな?
着替えを済まし、私達はお別れをした。
今日はのんびりと過ごす事が出来たな。
明日はどうしようかな?ギルドで依頼を受けたとしても、
スライムの討伐をしようかな。
明日の予定を考えながら家に帰宅した。




