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オニヤンマ

作者: 小野目 慎

基本気に入るものが少ない 青いフィルター入りの眼

少しだけ疲れてはいるけど 概ね自由だよ


アスファルトの上 動けなくなるその日に向かって

殊更重く 羽音 主張してみる


よってたかって薄く削られた君の価値を

それをいっそ透き通る羽にして君は飛び立った

羽の脈に 当たり前の誇りは宿るか

恐れも恥も知りながら 尚笑えオニヤンマ


黄色と黒は勇気の印 誰かが歌っていた

二十四時間は無理だけれど まだ少し戦えるよ


蜘蛛の網さえも破れなくなるその日に向かって

殊更重く 羽音 主張してみる


よってたかって薄く削られた君の価値を

それをいっそ透き通る羽にして君は飛び立った

羽の脈に 当たり前の誇りは宿るか

空も泥も知りながら 尚飛べオニヤンマ


身体が重いかい そりゃあそうだろう

飛んだことのない命

出口が見当たらないビルも 果てのない地下も ここにはあって


よってたかって薄く削られた君の価値を

それをいっそ透き通る羽にして君は飛び立った

羽の脈に当たり前の誇りは宿るか

恐れも恥も知りながら尚笑えオニヤンマ

空も泥も知りながら尚飛べオニヤンマ

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