ep12-6 助けてほしいか?
ナギは、グレンと合流し、安心した顔をして
いた。
「全く、無鉄砲にもほどがあるぞ。」
ナギは照れながら、
「申し訳ありません。先生、剣に魔気が
溜まっているので、抜いておきましょう。」
ナギは、魔気を小瓶10本分を抽出し、5本づつ
持って領主の居室に向かった。
領主の居室には、大量の人外が殺到していたが
ナギとグレンが一掃した。
居室の中では、人外数体と領主と領主の側近が
対峙していた。
ナギがニヤつきながら入って行った。
「来てみたんだけど、助けてほしい?」
領主の側近が驚いた表情で叫んだ。
「あの大量の聖域生物をどうやって?」
ナギとグレンは顔を見合わせて、
「聖域生物?」
と言った。
「人外のことみたいです。」
グレンはない頭を悩ませて考えた。
「人外は、聖域から来たってことか?」
「もしくは、聖域で作られたものが何者かに
持ち込まれた。」
グレンとナギが悩んでいる間も人外から領主
達は攻撃を受けていた。
「た、たす⋯」
側近が助けを求めたところで領主が口を塞いだ。
「へ〜、そんなに喰われたいんだ、奴らは骨
までバリバリ喰うから相当痛いよ、生き
ながら骨を砕かれるってどんなんだろうね?」
と言ってニヤつきながら脅迫した。
側近2人は、
「助けてもらいましょう、彼等に助けてもらうしかないでしょう?」
ニヤついてるナギをみて、グレンがひとこと呟いた。
「ナギさ。やりすぎじゃないか?」
ナギは反論して、
「あいつらが、助けを求めて来ないのが悪い
んですよ。」
領主が側近2人に、
「しかし、聖域に逆らって生きながらえた国家はないぞ。」
ナギは即座に否定した。
「あるわ。スモールレイクは、サウスイースト
の人外を全て殲滅し、まだ国家として存続して
いるわ、国王として断言するわ。」
領主は深いため息をついて、言葉を発した。
「申し訳ない。助けてほしい。」
その言葉を発したと同時に、人外がボロ雑巾の様に打ちのめされてから、魔法剣により吸収された。
領主の側近が、
「せ、聖域生物が消えた⋯こんなことが。」
領主と側近の者がグレン達と外に出ると、
エル達が、人外にやられた軍人、警察官を埋葬
していた。
領主は、エル達のところに走っていき、
「人民はどうなった、全員やられたのか?」
エルは興味なさそうな顔をして、
「以外だね、住民の安否が気になるんだ、
根っこまでは腐ってなさそうだね。」
と、辛辣に言った。
「お〜い。グレン、そろそろシェルター開けて
もいいんじゃないか?」
グレンは頷いて、
「そうだな、人外は殲滅したみたいだしな。
カレン反応はどうかな?」
「周辺には反応がありません。大丈夫だと
思います。」
ゼノンは通信機を取って、
「外は完全に安全だ、出て来て大丈夫だ。」
と言って通信を切ると、シェルターの入口が
開いた。
こども達がが一斉に出て来て、
「本当だ!化けものがいなくなってる、助かったんだ。ヤッター!!」
その光景を見た領主は、涙を流しながら膝から
崩れ、
「本当に良かった、本当に済まなかった、
私の判断ミスで死んだものに申し訳ない、
許して欲しい。」
アリス王女が精霊と一緒に城塞都市に入って
来て領主が泣き崩れているところまで来た。
『信じなきゃいけない物がわかったのか?
お前は、精霊も住民も両方裏切ったんだ、
聖域は精霊の敵だと言ったのがわかったか?』
領主は頷いて、
「精霊様、私が間違っていました。申し訳
ありません。」
涙と鼻水まみれの顔で、近づいてきたので、
アリス王女が嫌そうな顔で
「顔をふけ汚いぞ。」
と、あっちへいけといったジェスチャーで
避けた。
城塞都市の外では、昼寝から覚めた、黒衣の
男が、青ざめていた。
「え?全滅した上に、精霊が元に戻ってたら
入れないじゃん(汗)これは、1回報告に
戻るか。」




