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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第2章 サウスウエスト大陸編

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ep12-3 城壁精霊

アリス姫が城壁に向かってある行き、

呟いた。

「それはそうと、お前。なにか言わねば

 ならぬことかあるのではないのか?」 


⋯。

「ほう。(怒)いいのか?」

『も、申し訳ありません。キサラ様。』

人の姿っぽいものがアリス姫の前に現れ、

土下座した。


エルが、疑いの目で

「知り合いですか?」

と聞くと、アリス姫は遠い目をして、

そうだな、あれはスモールレイクを出航して

間もなくのことだったな。


「姫!制御不能です。」

バシン。

「なんとかせい!!」

ゴゴゴ。

「姫!砂漠に流されたようです。」

「おい、地霊3号なんとかせい!」


ミアがアリス姫に、

「なんなの地霊3号って?」

アリス姫は精霊を指差し、

「こいつだ。こいつ。」

と言った。


『な、なんとかって⋯。』

「お前だって精霊の端くれなんだろ、なんか

 やってみせろ」

 と、高圧的に迫った。

 『あわぁぁん〜。』


 「で?」

 グレンがその結末を聞くと、

 「そのまま、帰って来なかった⋯結果論から

 すると逃げたということになるかな?」


 「完全なパワハラじゃん。」

 ミアがアリス姫を指差して笑った。

 ナギとキサラが精霊を睨んで、

 「逃げたの?」

と聞いた。


『ご、ゴメンなさい。あそこから人はでて

来れないから黙ってれば、平気だって⋯、

出てくるとは思わなかったんです、許して

ください。』


明らかに、アリス姫の目の怒りの炎が消え

てない。

「では、どうやって貴様は罪を贖うつもり

なんじゃ」

と言って精霊に詰め寄った。


『私に、出来ることでしたらなんでも。』

(あ〜あ言っちゃったね、可哀想に。)と、

その場の全員が同じことを思っていた。


「で、その精霊さんはなんでこの城壁に

いるんだい?」

と、エルが精霊を睨みつける様に言った。


「この城壁都市は、地の精霊を古くから

信仰している都市なのと、最近自然界に

ない生き物が大陸上に増えてるから精霊

全体で警戒しているんだ。」


カインが手を挙げて、

「質問があるんですが、我々はこの城壁

都市に入ることは可能ですか?」


精霊は首を傾げ、

「それはちょっとわからないので、中の

人達に聞いてもらえますか?」


アリス姫は拳を固め、

「お前か塞いでるから、中に入れないん

だろうが」

バキ。


精霊は道を開け、城塞都市の入口が見えた。

「え?普通に入れたんだね。」

ナギはビックリしながら城塞都市の門を

通過した。

「でも、精霊が、守ってなかったらこの都市も

サウスイーストみたいになっていたな。」


カレンが考え込んで、

「なんで、サウスイーストには精霊がいな

 かったんでしょうね。」


カレンの疑問にエルが答えた。

「人が勝手に作った場所だから、精霊は住め

ないのよ。精霊は自然界の力を糧にするから⋯

なんでも自然界からは精霊の糧となるエネルギ

ー的なものが出てるらしいわ、私達には

見えないけど。」


門の出口に門番らしき者達が立っていた。

まずは、グレンとゼノンが行き、交渉してみた。

「この街にはいりたいんだが?」


門番達は顔を見合わせて、

「通行証は?」

ゼノンは頸を振って、

「この大陸にきたばっかしだぜ、あるわけ無

 いだろ。」


「怪しいやつ、必ず港で渡されるはずだ。

密入国者だな。」

ナギは頭を抱えて、前に出た(もう少しなんと

かならんのかな)。


「スモールレイク国の王家の者です、責任者に

繋いで下さい。」

というと、1人の門番が走って誰かを呼びに

行った。


上役みたいのが出て来て全員、奥にある宮殿の

様な建物に案内された。


「ナギ、ここってきたことあるの?」

「いや、ないのですけど⋯紋章ぐらいはそれ

なりに学んでいれば知っているでしょうし、

外の王家を地方都市が邪険に扱うことはない

と思います。」

と、ナギは笑顔で言った。


しかし、ナギの期待は簡単に裏切られる形

となった。



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