ep11-4 キサラ誘拐?
グレンとゼノンが騎馬隊と戦ったところまで、
馬車は進んでいた。
周囲を見渡しでも、何も見当たらない。
グレンが馬車に声を掛けて、
「取り敢えず、何もいなそうだ。前に進もう。」
暫く進むとカレンから情報が入った。
「前方、1キロ先にバリケードか、門なのか
障害物がある様です、確認できますか?」
グレンは頷いて、キサラに馬車の護衛を頼んだ。
「キサラ、馬車を頼む。俺は前方の障害物を
確認する。」
グレンは前方の障害物を確認しに行ったが、
既に滅びた村な入口の古びた門らしきものが
あった。
「ま、一応中を確認するか。」
中に入ると益々違和感を感じた。
古びた街の中に1部新しいものが混ざってたり
していた。
「これ?本当に廃村か?」
極めつけは、すこし休むために空き家の壁に
寄りかかった時に、家が少し動いた。
確認するため、家の1部に手を掛け、
持ち上げようとしたら、持ち上がった。
廃村でいくら朽ちていても、きれいに
持ち上がるわけはない。
これは、作られた廃村だ。
グレンが障害物を確認をしに行って直ぐに、
異変は起こった。
キサラが異変を察知した。
「カレン、周辺から異様な気配がする、
何かわからないか?」
カレンは端末を確認したが、特に異常は
感じられなかった。
「特にないのですが、地面の下を蠢いている
生き物がいるみたいなので注意してください。」
生き物⋯生き物に似せる事ができれば⋯。
くるか。
「来る!全員戦闘態勢を取れ!」
と、キサラは叫んだ。
とんでもない量の矢が飛んできた。
キサラは瞬時に矢を分析し、叫んだ。
「矢に触るな爆発する。」
七大貴族のシープが2台の馬車に、
防御壁を張り矢の爆発による被害を防いだ。
しかし、爆発による煙が充満して周囲の状況が
見通せない状態が暫く続いた。
キサラは周囲を注意深く警戒していたところに
一瞬人影みたいなものが見えたと思ったら、
数人に抑え込められ地面に這いつくばる
形になった。
「な、何者だ。」
「お前には、ちょっと来てもらおう。」
黒装束の者達にそう言われ、キサラはそのまま、
連れて行かれた。
煙が晴れると、ツイストが騷ぎ出し、
「キサラがいない!!何処へ行った?!」
「大丈夫だ、騒ぐな。」
エルがツイストを一喝した。
カレンが、モニターを観ながら話し始めた。
「キサラさんは、特に抵抗せずに、
敵に連れていかれているようです。
敵の内部に入り込む目的みたいです。」
エルは、モニターを注視して、
「取り敢えずは、様子見だね。」
と言って外の状況を見るために外にでた。
すると、走ってこちらにやってくる人影が見えた。
グレンがこちらの状況に気がついて、
走って戻って来ているようだ。
「相変わらず、すごい体力だね。」
グレンは、エルの元に着くなり、
「い、一体何があった?煙が見えたぞ!」
「いいから、落ち着け。」
エルの様子をみる限りは、緊急性を
要しないことがなんとなく理解できたのか、
カレンから一杯水を貰って一息をついた。
エルは唐突に現在の状況を話し始めた。
「いいか、状況は死者0、怪我人0、不明1以上」
「ちょ、ちょっとまて、まて!不明ってなんだ。」
エルは、ニヤリと笑ってやっぱり
食いついてきたという顔をしながら、
「キサラが連れ去られたが、わざとのようだけど
独断は良くないよね。」
と言って、グレンの様子を伺った。
グレンは厳しい顔付きで、
「危険はないのか?」
現在の状況についてはカレンが代わりに答えた。
「それについては、今のところのモニタ結果
では問題ありませんが、詳細結果を
モニタし続けるにはもう少し近づく必要が
ありそうです。」
グレンは頷き、前方の障害物について話し始めた。
「前方の障害物は廃村らしき物の門だったが、多分廃村ではなく、廃村に見せかけただけのものだ。手の込んだことやっているからにはなにかあるはずだ、まずそれをつきとめたい。」




