ep11-2 幻影
ノアがツイストを睨みつけて、
「一体どういうことなの?!」
「オレに怒っても仕方ないだろ?
止まっちゃったんだから。」
ノアの怒りは収まらず、ツイストに蹴りを
入れ始めた。
そんな時にキサラの通信機が鳴った。
リーン♪リーン♪
「はい。キサラです。はぁ。一緒にですか?
いや、そんなことはありませんが。」
「ノア、ツイスト!直ぐに用意しろ。出るぞ。」
「え?徒歩で?」
「あたりまえだ!」
キサラはノアてツイストを無理矢理引っ張り出し、2人を連れてグレン達と合流した。
グレン達は移動手段について話し合っていたが、
キサラが割って入って、
「グダグダいわず徒歩でいけばいいだろ。」
と言った瞬間、ミアが大激怒した。
「はぁ!何言ってんの!?この炎天下の中
徒歩でなんか歩けるわけ無いでしょ!
頭いかれてるの!?」
キサラは、小声で呟いた。
「相変わらず煩い女だ。」
「だいたい、馬車なんて無いだろ?
死にたくなきゃ歩け!」
言い合っている2人にカレンが割って入って、
「まぁ、まぁ。年少者もいますし、途中で
倒れても困りますので、小一時間でなんとか
しますのでちょっと待ってて下さいね。」
女子たちは、カレンが急ごしらえしたロボット
馬車に乗って移動ということになった。
当然馬車の中の雰囲気は最悪である。
馬車は2台あるのだが、
ミア+ナギ+キサラ+ノアチームとミリネ、
エリー、ケイト、カレン、エルチームに
別れたのだが、どうにもミア達の馬車の
雰囲気が良くならない。
最悪の雰囲気の中ノアが勇気を出して会話を
しようとした。
「あははは、ナギ王女久しぶりですね。」
こ、こいつ私になんとかしろというのか?
「そ、そうだな。なんだ、キサラに扱かれて
少しはマシになったか?」
キサラがギロっと睨み、
「別に扱いてなどいません。」
ミアが馬鹿にしたように笑った。
「あ〜ら。怖い、ホホホ。」
キサラは、拳を握りしめイライラを抑え込んいる
感じだ。
「ま、ミアはこういう生き物だから、
そう接したほうが楽だ。」
キサラは頷いて、納得する様に言った。
「そうだった。特殊な生き物であることを
忘れていました、思いだしました。
感謝します。」
キサラが落ち着きを取り戻し、場の空気が
一気に改善した。
「な、なに!どういうこと?!
私はそんな生き物じゃないわよ!!」
外を歩いていた、グレンとゼノンは前方に
人影を見つけた。
グレンとゼノンは慌てて、馬車を止めさせた。
「カレン、カイン!馬車を停めろ!」
グレンとゼノンは人影に静かに近づいて行った。
近づいても、人影が鮮明になることはなかった。
どうも、旧式の映像の様だ。
「迷い人よ!ここから先に進むのであれば覚悟しろ、覚悟なくば、引き返せ!」
ゼノンが映像に対して、
「この先に何があるんだ!」
と、怒りをぶつけた。
「迷い人よ⋯」
会話は出来ないようだ、映像で言葉を繰り返すだけみたいだな⋯この先になにがあるかはわからんが
ある程度危険だということはわかった。
グレンとゼノンはエルとナギにこの先少し危険が
あるかも知れないという話をした。
ナギは、外に出ると騒いたが敵が出てからにしろと宥めて馬車に残らせた。
馬車を再び走らせて、前後左右警戒しながら
進むことにした。
ツイストが右側を守りながら、叫んだ。
「グレンさん!ボクなんかが守っても馬車が
やられちゃいますよ〜!」
チッ。グレンは舌打ちをしながら、
「お前も七大貴族の跡継ぎなんだから、少しは、
役に立て。イザって時にはなんとかなるし、
馬車の中には強者もいる。」
ツイストは、涙目になりながら頷いている。
ゼノンは目を細めて、
「う〜ん、なんかいるな。」
グレンは、背中の長剣を抜き、ゼノンは長槍を
かまえた。
「クリフ、ブラット。馬車を頼む、ゼノンと
前方の敵を排除する。」
と言って2人は前方の敵に向かって走り込んで
行った。




