ep1-8 再び地下牢へ
オレは、今になって最初からキールはこういうつもりだったんじゃないかと思っている。
多分、交渉と言う名の脅しで、ホワイトストーンを占拠するつもりだろう。
やっていることは、誘拐犯かそれ以上の犯罪とかわらないじゃないか…そういう大人にはなりたくないな、もう大人だけど。
本当は、グリーン家に戻って寝たいところだが、
ゼノンが「そんなのは俺が許さん」というので仕方なく、シルバー家にみんなと一緒に行く羽目ななった。
シルバー家に近づくと、イエロー家のクリフが走ってきて、
「あ、ゼノンさん怒ってますね、でも私以外もとめたんですが…止められませんでした、すみません。」
凄いショックそうにいうので、オレが
「大丈夫ですよ、キールが休戦交渉してるし、本人と話し合えば誤解も解けるでしょう。」
クリフが青ざめて、
「き、休戦?しかも…ミア姫を連れてきたんですか?」
その場に倒れそうになりながらも、シルバー家の方に走っていった。
「どうしたんだろう。」
ゼノンは苦笑いで、
「この後の修羅場を考えれば、あー、なるんじゃないか。普通。」
ゼノンとグレンが広間に行くと王女、7大貴族が勢揃いになった。
みんな、暇なのかな?とグレンは思いつつも、頭を下げて、入って行った。
「グレン、ゼノン前へ出ろ。」
あー、また怒られるのかな?でも、今回は怒られるようなことはしてないけどな。
「ゼノン、大義であった、下がって良い。」
「グレン…。今回のことはどういうことだ?」
グレンは色々考えて、
「進軍です。」
「ほう、進軍…。敵国の姫とイチャつくのが進軍か!!」
ん?なんか怒っている方向性がよくわからないな。
ゼノンの方をチラッと見たが目線を外された。
どうしたもんかな。
「多分、誤解と思われます。そんなことはしていません。」
「グレン、知っているか?我が領土には多数の監視機器があることを。」
グレンは、頷いて、
「もちろんです。これでも七大貴族の端くれですから。」
バチッ
王女の鞭が、グレンの膝元に飛んだ。
「お前がイチャつきながら我が領土に入った映像がしっかり出ておる、敵国の王女の証言もある、暫く地下牢におれ!!」
グレンはまたしても衛兵に両腕を捕まえられ、地下牢に連行された。
ゼノンは、隣のクリフに小声で、
「これって、何の罪になるんですかね?」
クリフはちょっと考えて、
「イチャつき罪とか?」
「そんなのないでしょ。」
ゼノンはため息をついて、サッサと身を固めりゃ面倒くさくないのになと、思って、連行されていくグレンを見送った。




