ep9-8 瓦礫の街
グレン達は、城壁の近くで仮眠をしていた。
「夜明けみたいだな。」
ゼノンが、山間部の方を見ると、
閃光が目に入った。
「ま、マジか!伏せろ!上見るな!」
轟音と共に街が破壊され、瓦礫の山と化した。
グレンは土埃にまみれながら、
ゼノンに話しかけた。
「ゼノン、なんだこれは?」
「山間部の方からなんかぶっ放した奴が
いるんだよ。」
「空中機動兵器でしょうか?」
と、十六夜が、言うと、グレンは
即座に否定した。
「いや、破壊力が桁違い過ぎる。ちょっと
周りの様子を確認しよう。」
グレン達は瓦礫の中から這い出して
なんとか、外に出た。
「え〜と、(汗)綺麗サッパリ人外が
消えているな。」
ゼノンが指差して、
「城が無くなってる。」
十六夜が、冷静に指摘する。
「無くなっているというよりは、攻撃
により破壊されたということが正解かも
しれません、城があったはずの場所に
大量の瓦礫と国旗があります。」
グレンが腕組みして、
「山間部ということは、エル達がなんか
やったんだろうけど、ブルー・シー国に
生き残りがいたらめっちゃ怒られるな。」
ゼノンが厳しいツッコミを入れる。
「怒られるで、済めばいいけどな⋯
普通済まないぞ。」
十六夜が半ば楽観的に、
「きっと、そういうことはヘイズ殿が
上手くやってくれますよ。」
グレンも同調して、
「ま、そうだな。我々が気にしても仕方
ない。生き残りの人がいないか探すか。」
と、言って中心地に向かって歩き出した。
グレン達は城があったはずの場所に来ていた。
「これは⋯。」
人力ではどうしようもないようなサイズの
瓦礫が積み上がっており、一見捜索は無理に
思えた。
「ゼノン、何とかして。」
「お前な、俺を重機かなんかと勘違いして
ないか?」
「いや、お前ならいける。」
グレンは、ゼノンの腕を摑んで力説した。
ゼノンはため息をついて、瓦礫に手を掛け、
瓦礫を持ち上げ始めた。
十六夜はその光景をみて、『ば、化けもの?
こんなことできるの?ブラックナイト州の
復興ってコイツがいたからじゃないの?』
十六夜が、瓦礫の隅で人影を見つけた、
こどもの様だ。
「グレン様、人です。こどもの様です。」
グレンと十六夜はこどものところに行くと、
こどもの口は真っ赤な血がついていた。
その後には、王族の様な服を着た遺体が
転がっていた。
グレンは、厳しい表情で、
「君は、今ここで何をしている!」
こどもは怯えた表情で、
「おじさん、怖いよ。怒らないで。」




