ep1-7 説得…違う凸する
ゼノンは、イライラしながら歩いていた。
クソッ。
なんだって、アイツのせいで夜中に叩き起こされて
夜中にブラックナイト国のしかも辺境都市まで行かなきゃならんのだ。
全てアイツのせいだ。
地下牢からだしてやった恩を忘れやがって、文句言わないと治まらねぇ。
ゼノンは、ホワイトストーンに着いて、門番にミアの友人だからと言って入ろうとしたが、確認するから待てと言われ取り敢えず待つことにした。
「ミア姫、ご友人と申す者が訪ねてまいりましたが如何しましょうか?」
ミアは首を傾げ、
「友人って誰?」
「ゼノンと申されてました。」
ミアは顔を引きつらせて、
「ゼ、ゼノン…。不味いわ。居ないことにして追い返しなさい。」
「は、はい。」
門番は、走り去って行った。
ミアは焦った様子で、
あのゼノンが、大人しく帰るわけ無いわ…本国まで逃げた方がいいかしら?
門番は、ゼノンの所に戻ってきて、
「姫は留守だ。出直してくるが良い。」
ゼノンは下を向いて笑い出した。
「ははは。留守〜?舐めんな!どうなっても知らねぇからな〜。」
その様子を見ていたミアは、初めてゼノンを見た時のことを思い出していた。
それは、数年前ホワイトストーンがグリーベアのスタンピードに怯えてた時、ミアはスタンピードが来るとは知らず城門近くで遊んでいた時、それは前触れもなく突然やってきた。
既に数10体のミアの周囲にはグリーベアに囲まれていた。
長槍を携えた1人の少年がミアの方へ歩いてきた。
「舐めんな!クマ風情が…。」
長槍を一閃しただけで、一度に数十体のグリーベアの首が飛んだ。
ミアはただ、怯えるしかなかった。
ゼノンはミアに背中越しに「今のうちに街に入れ。」と言ってグリーベアの群れに走り込んで行った。
門番が槍でゼノンを威嚇しようとすると、
頸を振って、
「違う、違う、こうだ!」
ゼノンが長槍を一閃すると、ホワイトストーンの堅牢な門が一撃で瓦解した。
ミアは瓦解した門の前で立ち尽くしていた。
「なぁ〜んだ。やっぱりいるじゃねぇか?」
物音に何人か集まってきて、その中にグレンもいた。
グレンがゼノンに詰め寄り、
「なんで、こんなことするんだ。」
ゼノンがグレンの髪を掴んで、
「お前が、こんなとこ来るからだ。サッサと帰るぞ、王女がお怒りだ。」
キールがゼノンの手を掴み、
「手遅れの様です。先程ブラックナイトの本国に宣戦布告したようです。」
ゼノンが、頭を抱えて、
「あの役立たずが、抑えておけって言ったのに。」
キールが、ため息をついて
「仕方ありません。私が残り休戦の交渉をしますので、みなさんは1次退却を。あ、ゼノンさん。ミア姫を連れて行って下さい。」




