ep9-5 山間部の隠し城
ドリが通信機の情報を読み終えて、
3人に声を掛けた。
「お客が来るらしい。」
シープが反応して、
「どこから?」
「空だな。」
「いったい、こんなところに誰が来るって
言うんですか?」
「聞いている限りは、王族とヘイズの
家族だな。」
ブラットが、いち早く反応し、
「お、王族って⋯。」
「安心しろ。王女じゃない、ミア様と
サンドダスト国の王女達のことだ。」
ブラットは、心底ホッとした表情をしている、
よほど怖い様だ。
「取り敢えず、お出迎えだ。行くぞ。」
ブラット、クリフ、シープ、ドリの4人は、
地上に上がりミア達の到着を待った。
「何か来たな。」
空中機動兵器に乗った、エリーとケイトが
やって来た。
全員誰だろう?と言う顔をして出迎えた。
天蓋を開けて、エリーとケイトが出て来て⋯、
「あ、あ⋯」
幼い姉妹が、オジサンたちに凝視されて、
さぞかし怖かっただろう。
引き続いて、ミアとミリネの乗る空中機動兵器
が到着した。
ミアが天蓋を開けて、その状況を確認すると、
「何!ブラット、エリーちゃん達を
驚かしちゃダメでしょ!」
名指しされた、ブラットは狼狽えて、
「わ、私は、な、何もしてませんよ。」
ミアが4人を疑いの目で、
「全く、オジサンたちに睨まれたら怖いでしょ!
こちらは王族なんだから、土下座でもして
迎えろっての。」
「また来ましたね。」
シープが頭上を指差し、言った。
エルが天蓋を開けて、
「諸君!出迎えご苦労!」
⋯。4人とも、『こっ、こいつは。
変わらんな』という感じで、唖然としていた。
クリフが、全員を地下に案内した。
「こちらの方にどうぞ。」
隠し扉を開けると、城への道が続いていた。
ミアやミリネ、エリー、ケイトは巨大な城と
周囲の設備に圧倒されていた。
エルやカインやカレンは設備を一つ一つ
確認していた。
「ここは、備蓄はどれくらいある?」
シープが、書類を見ながら
「半年分だ、ブラックナイト国の倉庫を
使えば更に1年プラスだ。」
と、答えた。
ミアは嫌そうな顔で、
「それも知ってるのね、良く調査してること。」
シープは話を続け、
「但し、城自体の防御構造は脆弱なので
籠城には向かない。」
「そりゃ、そうね。そうじゃなきゃわざわざ
地下に隠さないでしょ。」
カインが、シープに
「攻撃は、どうやるつもりですか?
空中機動兵器はエネルギー切れで
使えませんけど⋯。」
と、言うとエルが下を向いて笑いを堪えていた。
クリフが頷いて、
「なるほど⋯。それについては、
今実験中だ、効果があれば実戦に使っていく。」
カレンが前のめりで、クリフに聞いた。
「どんな兵器なんですか?」
「う〜ん、正直どうなるかわからないんだ。」




