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暴君姫と7人の勇者  作者: 礫(レキ)
第1章 サウスイースト大陸編

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ep9-3 秘密の指輪

大型テントの中で、

ゼノンは、グレンを睨みつけて、

「なんでこうなるんだ。そして、なんで

俺を巻き込むんだ?」


テントの中には十六夜、ミア、

サンドダスト国の姫3人が俺達を取り囲む

という様な形になっている。


ゼノンが、怒るのもごもっともな話で、

なんでこんなことになってしまったかというと、

「ど、どういうことですか!グレン様!」

ミアが真っ赤な顔をして、グレンに抗議

してきた。


「十六夜にテント中で寝かしつけたら、

 俺は別のところで寝るって。」

「テントで2人っきりってことですよね!」

「でもさ、そんなのこの前の戦いでも

 あったし。」


そこに、

「十六夜ばっかりズルい、私達も

 寝かしつけて。」 と、エリーとケイトが

 しがみついてきた。

「エリーとケイトが一緒なら私も。」

と、ミリネまで、話に乗ってきた。


⋯と、いうわけでオレだけではあまり

にも辛いので、ゼノンを巻き込んでしまった

と言うわけだ。


しかし、この状況で何の話をするんだ。

ため息をついて、一人ずつ対処することにした。

エリーとケイトには、

昔親父から聞いたスモールレイクの

英雄譚の話をしたら、すぐに寝た⋯

つまらなかったかな?


ミアとミリネも、疲れていたみたいで

時間差で寝たみたいだ。

十六夜だけが寝てないが⋯、

本当に寝れないんだな。


よく見ると唇から血が出てる⋯

寝ない様に我慢してるんだ。

「そんなに、嫌か、寝るのが。」

「また、耐え難い悪夢を見るだけ

なので⋯外で、剣でも振ってきます。」


オレは慌てて止めて、

「まて、まて。特別にこの指輪を貸してやる、

この指輪は呪いから守ってくれる

言い伝えがある由緒あるものだ⋯

俺が持っていてもあまり意味がないから

取り敢えずしてろ⋯

効果がなかったら返してくれてもいいから。」


グレンが、十六夜の指に指輪を通すと、

十六夜の体の力が抜け眠りについた、


「ゴメンな。眠れる様に少し細工しておいた。」

オレは眠りこけているゼノンを叩き起して

外に出た。


ゼノンが恨めしそうにオレを見て、

「これ?毎日やるのかよ⋯っ辛。」


「みんな、ちゃんと寝れる様になれば平気だ。」

ゼノンが空を見上げて、

「ここ、戦場なのに⋯こんなことやっていて

平気なんかな。」


「ブルー・シーに入ったら安全なところに

移動させるしかないだろ。」

グレンもちょっと投げやり気味に言った。


翌朝、テントの中を見ると、こども達以外

は起きていた。

「よく寝れたかな?」


十六夜が立ち上がって、

「あの指輪は何なんですか?悪夢を見ません

でした。」


グレンは頷いて、

「それは良かった。暫くしてなよ。」

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