ep9-1 合流
ダークスノー山脈で足止めをされていた、
ドリとブラットは、ようやく吹雪が
止んだため、先をいそいだ。
「ドリ、そんな早く行って意味があるのか?」
ドリはブラットを睨みつけて、
「人外が、街に溢れていることは
わかってるんだ、早くいかないとクリフや
シープもどうなるか判らない。」
「人外に我々が勝てるハズがない。」
ドリは、頸を振って、
「お前は逃げてばかりで知らないかも
しれないが、ゼノンやグレンの力を
借りなくても人外と戦えた、道具が揃えば
なんとかなるんだ。」
ブラットは横目でドリを見て、
「お前って昔から前向きだよな⋯感心するよ。」
しばらくすると、2人は頂上を越えて、
ブルー・シー国に入った。
クリフがシープを見て、
「あのさ、俺達ってなんかイマイチだと
思わないか?」
シープが半笑いで聞き返した。
「イマイチ?」
「だってさ、グレンやゼノンに遠く
及ばないし、ヘイズみたいな技術もないし、
7大貴族って言っても実質3大じゃないか。」
シープも頷きながら、
「確かに⋯ご先祖さま達ってどうしたん
だろう?」
ガタガタ。
ずんぐり体型のドリが顔を出して、
「お〜い。来たぜ。」
シープが声に気がついて声に反応した。
「ドリだけか?」
ドリがブラットを引っ張って、
「早く来いよ!」
ブラットがドリに引っ張りだされて顔を出した。
ブラットの目に巨大な城が映し出され、
思わず声を上げた。
「す、凄いなこんなところに。」
ドリとブラットはシープとクリフに
促されて、城の中に入って行った。
広間の様なところに案内され、
シープが先程の話の続きを話し始めた。
「さっき、クリフと話ししていたんだが、
ゼノン、グレン、ヘイズとは違って
我々の力って劣り過ぎてないかって
話をしていたんだ。」
すると、ブラットは真っ赤な顔をして
怒り始めた。
「劣っているとは何事だ!我々は全く
劣ってない!」
シープがため息をついて、
「冷静に考えろよ。ほとんどあいつらに
たすけられたんだぜ、でなきゃ今頃墓の
下か、人外の腹の中だ。」
クリフが付け加える様に、
「ご先祖さまは、伝説に残る様な活躍を
したんだから、我々にも何かしら隠れた
力があるんじゃないかと話してたんだ。」
ブラットは少し落ち着きを取り戻して、
懐から1枚の古い板切れを取り出した。
「我が家に代々引き継がれているもの
なんだが意味がよくわからんのだ。」
板切れには盾と周囲に8つの円が描かれていた。
クリフがこの絵を見て、
「オレの家にも似た様なものがあったな⋯
確か弓と弓矢だったかな?」
シープも続いて、
「私の家は、無数の葉と鞭の様なものだ。」
ドリは、
「私は、工房の絵だ。」
四人は考えこんで、
暫くして、シープが、
「ドリはわかりやすいな、今のままで
いいんじゃないか?」
と呟いた。
全員深く頷いた。
しかし、ブラットが
「私は、武芸が全くだめなんだ⋯盾なんて。」
「それは我々も同じだ。」
クリフとシープが同調した。




