ep8-8 ブルー・シーへの進軍
翌朝、みんな眠そうだったが、
十六夜が特に酷く目が腫れていた。
「い、十六夜大丈夫?」
「気にしないでください、平気ですから。」
カレンが先行で偵察機を飛ばして
情報を収集していて、
国境付近までは安全らしい、
ということはそこから先は危険だということだ。
だから、ミアは連れて行きたく
なかったが仕方ない。
「グレンさん見てください。砂漠に波って
面白いですね。」
なんか、十六夜も奇しく燥いでるし、
バシャ、バシャ。
「うわ〜、楽しい〜。」
何か、サンドダスト国の姫達もついて
くることになってしまって、
進軍というよりは何だか緊張感が
全くなくピクニックみたいになってしまった。
どうして、こんなことになってしまったか
というと⋯。
「我々は、これからブルー・シー国に
進軍致しますので、ここで失礼します。」
サンドダスト国のミリネ姫が、
「ちょっと!⋯待ってください。
私達3人だけにするつもりですか?!」
グレンとゼノンは顔を見合わせて、
「確かに⋯少し兵を置いていくか?」
ミリネ姫は、食い下がって、
「雑兵をおいていかれても、なんの役にも立ちません!」
雑兵と言われた兵士たちはため息をついて下を向いてしまった。
「私達も、連れて行ってください、
きっとお役に立ちます。」
きっと⋯ね。まぁ仕方ないか。
と、いうわけでこうなってしまったが、
本当に守りぬけるかは、正直わからない、
万全だと思っても
この前みたいなこともあるしな。
空に黒い影が漂っている。
アレってなんだろう。
カレンもカインも全然反応してないから、
人外ではなさそうだが、気になるな。
「あのさ、カレン。あれ、なんだと思う?
ブルー・シー国から流れてるみたいだけど。」
カレンは慌てて、モニタを見たが何も映らない。
「カイン!レーダーの感度を上げて!」
カインは慌てて、感度を上げたが
何も反応がない。
ゼノンが
「石でもぶつけてみるか。」
と、言ったと思ったらもう投げていた。
「ば、馬鹿。人外だったら、どうするんだ。」
カレンが、大声で叫んだ。
「反応あり、人外です。」
次の瞬間、十六夜が瞬時に近くの
人外を殲滅し、オレも視認可能な人外を
魔法剣で吸収した。
カインとカレンは何やら話あっている、
近くまできていたのに発見できなかった
のがショックだったのかもしれない。
カレンが、オレのところまで来て、
「偵察機の情報に漏れがあるかもしれません、
少し改修して、再度情報を取りますので
これ以上の進軍はやめられませんか?」
オレは頷いて、
「じゃ、ここで少し待機しよう。」




